カトリック情報

katorikku jyohou

告解の情景

2016-02-27 | 秘蹟
・・・カトリックの地方では、クリスマスとか復活祭とか、大きな祝日の前に人々が告解に行く習慣があります。二千人、三千人の信者が一度に教会に来ますので、主任司祭は一人ではどうしても手が足りません。そこで私たちがお手伝いに行かされたわけです。・・・祝日の前の三日間くらいは、朝から晩まで、食事にいく時間もないくらい、告解室にかんづめにされました。狭く、暗い小部屋に閉じ込められて、一日じゅう人々のささやき声に耳を傾けているのは、神経を傷める仕事ですね。冬などは冷えきって、そのうえ空気が悪くなって、耐えがたくなることもしばしばでした。でも、私が身をもって司祭職の喜びを経験したのは、この時でした。
百瀬文晃『キリストとその教会』p123

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。