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transsubstantiatioの語源は1079年に遡る

2016-01-24 | 秘蹟
 トマス・アクィナスの「スンマ・テオロギアエ」第3部第75問から77問は、エウカリスチアの際に起こる実体変化について詳しく考察しています。(註3)

 「実体変化」(TRANSSUBSTANTIATIO) という言葉は、ラヴァルダン(またはトゥール)のイルドベール (Hildebert de Lavardin/Tours, c. 1056 - 1133) の著作において1079年頃に初めて現れますが、1200年までに広く使われるようになりました。教皇インノケンティウス3世のもとで1215年に開かれた第4回ラテラノ公会議の決議においても、この表現が使われています。(註4) また反宗教改革の旗印のもとに開かれた1551年のトリエント公会議においては、この言葉を使って実体変化の教義が確認されるとともに、ルター派やカルヴァン派の誤謬が断罪されました。さらに、実体変化の教義に加え、聖体と聖血にはキリストの体と血のみならず、霊と神性を含むキリストのすべてがあることが改めて宣言されました。(註5)

 実体変化後の聖体(パンであったもの)と聖血(葡萄酒であったもの)は神なるキリストですから、礼拝 (ADORATIO EUCHARISTICA) の対象となります。またミサは歴史上の出来事であるイエズス・キリストの受難の完全な再現であり、このふたつはひとつの同じ出来事であると考えられます。

 聖堂において、キリストの体である聖体は聖櫃(せいひつ)に保管されます。聖櫃の聖体は聖体礼拝の対象であり、また病者の聖体拝領、臨終の聖体拝領に備えて保管されています。

http://antiquesanastasia.com/religion/references/sacraments/eucharist/general_info.html

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