weibilio辞書 【原理主義】
１ キリスト教で、聖書の無謬性を信じ、キリストの処女降誕・贖罪・復活・奇跡などを歴史的事実として認識する信仰上の立場。進化論や聖書の批判的解釈を容認する近代主義に対抗する運動として、1900年代初期に米国のプロテスタント諸派内で生じた。根本主義。ファンダメンタリズム。
２ 一般に、基本的な理念や原理原則を厳格に守ろうとする立場。市場原理主義など。
３ 《1から転じて》聖典や教義を忠実に解釈し実践しようとする思想や運動。イスラム原理主義など。
キリスト教原理主義（Christian fundamentalism）とは、キリスト教（プロテスタント）の中でも、特に『聖書』に内容を硬直的に捉え、現実社会でも協議通りに生きようとする人々のことです。
そして、キリスト教原理主義がこれほど知られているのは、アメリカ政治に強い影響力を持ち、「反同性愛」「反人工中絶」「反進化論教育」など過激な主張をするからです。
キリスト教原理主義は、キリスト教のイチ宗派に留まらず、大きな影響力を持っているため、特にアメリカ政治を理解する上では必須のキーワードです。
【キリスト教原理主義とは】宗教右派・福音派と共にわかりやすく解説｜リベラルアーツガイド
Karl Keating defends Catholicism from fundamentalist attacks and explains why fundamentalism has been so successful in converting Romanists. After showing the origins of fundamentalism, he examines representative anti-Catholic groups and presents their arguments in their own words. His rebuttals are clear, detailed, and charitable. Special emphasis is given to the scriptural basis for Catholic doctrines and beliefs.
Catholicism and Fundamentalism
Karl Keating defends Catholicism from fundamentalist attacks and expla...
＊Ｌ派の内在的な問題点は原理主義ではないかと思います。誠実に教義を語り、典礼を行うことは大事ですが、彼らは、それを原理主義的に解釈し、正統-異端の線引きをしているように感じます。まるで最後の審判のような厳格さで、こうしたら無効だとか、こう言っているのは異端だとか決めつけ、現象の側面ばかりに目をやって本質を捉えようとしません。だから理解し合えることもできなくなっています。もともと原理主義的な思考の人がＬ派にシンパシーを感じているように思えます。
※上記の「付記」で書いたように、Ｌ派は、一種の原理主義だと考えられます。キリスト教原理主義の形はいくつかありますが、共通する問題点は、救いの問題を、その集団の規律や思考によって、あいまいにしてしまう点です。表立っては救いの問題を説きますが、実際には「…でなければ救われない」式の（一般のキリスト教より厳しい）制限が背後にあります。進化論を認めただけで否定されるわけです。Ｌ派で言えば、新ミサやエキュメニカルの否定などに表れています。
また、原理主義のキリスト教は、そうでない一般のキリスト教より、「地獄」「滅び」「裁き」を過度に強調する傾向があり、福音そのものよりも、恐怖概念のほうが優位になっています。
「妥協的なキリスト教徒よりも自分たちの方が純粋で正しい」という自己認識を持ちつつ、この恐怖概念を有しているので、話し合いができないほど頑なになってしまっている人が多いのも特徴です。
また、原理主義は、そうでない立場を批判することなしには、自らを正当化することができないので、「中傷する者」「訴える者」であり続けるでしょう。Ｌ派関連のSNSを見れば、それは明らかです。
最終的な問題となるのは、キリスト教原理主義の人は、その間違いに気づき、原理主義を離れることになると、神や教会に対する不信が増大し、信仰まで失ってしまう人が多いことです。既成教会にとっては、どちらにしてもやっかいなことですが、最大の対策は、偽預言者への対策と同じで、予防につきると思います。楽しい話題ではないですが、小教区内で話題にしていくことしかないかもしれません。