●ピーター・ウォール氏からの手紙
皆様
６月のハイリゲンダム（ロストク近く）Ｇ８サミットに向けて、ドイツ市民社会の準備活動は盛り上がってきています。
今週、オルタナティブサミットに向けての呼びかけ文最終版ができました（添付資料を参照）。
私達は今までになく広範な呼びかけ人の連合を築くことができました。この連合には、ATTAC、金属工業労働組合（IG Metall）、グリーンピース、インターベンショニスト・レフト（Interventionist Left）などの左翼的な団体、オックスファム、核戦争防止国際医師会議（IPPNW）などの平和グループ、ハインリヒ・ベル財団（Heinrich Boll Foundation）、ローザ・ルクセンブルグ財団（Rosa Luxemburg Foundation）、また大規模な慈善援助団体としてMisereor（カトリック系）やEvangelische Entwicklungsdienst（プロテスタント系）などが参加しています。外国からの呼びかけ人としては、農民の道（Via Campesina）、FoEヨーロッパ、アクションエイド（Action Aid）、フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス（Focus on the Global South）が参加しています。
この呼びかけ文はＧ８に対抗する運動が少数の集団によるものではないことを明確に示すことになります。この連合はまた、市民社会における様々な勢力の間で建設的な議論を展開できる政治的討論の場を提供してくれます。
支持者の皆様は、この呼びかけ文に署名をしていただけます。呼びかけ人一同、皆様に署名いただくようお願い申し上げます。
オルタナティブサミットでは、世界中の著名なスピーカーの方々による討論の場を設定するだけでなく、丸１日を自前で組織していただくワークショップに当てる予定です。そのようなワークショップをどのように設定するかについては、２つめの添付資料をご参照下さい。
詳細情報は、オルタナティブサミットのウェブサイトからダウンロードすることができます。
www.g8-alternative-summit.org
同ウェブサイトには、サミット準備の進展に関する報告および実務的な情報を常時アップデートいたします。
オルタナティブサミットのコーディネートはWEEDが行っています。
皆様の国内の組織、メディア、個人の方々にこのメールをぜひ転送してください。
よろしくお願いいたします。
２月24日 ピーター・ウォール（Peter Wahl）
●オルタナティブサミットへの呼びかけ
Ｇ８ 2007 ― 代替案はある！
2007年６月５～７日ロストク開催
国際Ｇ８オルタナティブサミットに支持を
2007年、世界で最も富裕で強力な８カ国によるサミットが、ドイツのバルト海沿岸のロストクに近いハイリゲンダムで開催される。Ｇ８による政策が批判を引き起こし世界規模の抗議を受けるようになって久しい。ドイツでの2007年サミットでは、この抗議は様々な形で表現されることになる。その重要イベントの一つが、ロストクで６月５～７日に開催されるオルタナティブサミットだ。現行のグローバリゼーションに対する代替案を求める人であれば、誰でも参加歓迎である。
Ｇ８の首脳と政府は世界人口の13％を代表するに過ぎない。とはいえ彼らは、世界の経済、開発、環境、戦争と平和、その他全人類に影響を与える課題に関係する問題を話し合う。しかし例の如く、同サミットでは狭量で短期的になりがちな国内の利害に重点が置かれることになるだろう。2007年にこの態度が変わることはない。実際、ドイツ政府は「投資のセキュリティ」を同サミットの中心テーマとして発表した。
現行のグローバリゼーションは多くの負け組と一握りの勝ち組を生んできたし、今後も生み続けるだろう。
社会的公正も負け組の一つである。貧困と社会的分極化は世界的に広がりつつある。飢餓と闘う人の数が過去10年間で８億4000万人から８億5400万人に増えた一方で、一握りの百万長者や大富豪の富は16兆ドルから33兆ドルと倍増した。この種のグローバリゼーションの恩恵を受けているもう一つのグループは、機関投資家や多国籍企業などのいわゆる「グローバル・プレイヤー」だ。同時に、最も発展した先進国においてさえ、貧困は増加し社会的不安は高まっている。
もう一つの負け組は環境である。現在の経済モデルとそれに伴う生活スタイルは、壊滅的な気候変動を招き、生物多様性を破壊し、天然資源を略奪している。地球上の人間の生活にとって最も基礎となるものが破壊されているのである。Ｇ８の政策は、際限ない成長と規制のない市場力学に焦点を当てており、地球規模の環境問題をさらに深刻化させるものである。
平和と国際安全保障もまた負け組である。紛争の火種が絶え間なく蓄積されている。国家主義、人種差別、原理主義、暴力、恐怖、戦争が、今また助長されている。長期的な紛争防止戦略の代わりに、私達が目にするものは国際政治の軍事化である。Ｇ８各国は戦争状態か、または間接的に武力紛争に関わっている。グローバリゼーションの負け組の中でも、女性は特に影響を受けている。何百万もの人々が、悲惨な生活環境のために移住や絶望的な苦境に追いやられている。その一方で、先進国は移住者を締め出す要塞を強化している。
私達はこれら全てが続くことを許しておくわけにはいかない！多数の人々の利益にかなうグローバリゼーションは違うものだ。私達は下からの民主的なグローバリゼーション、公正と社会保障のグローバリゼーションを求める。私達は途上国と先進国の間のフェアな関係、フェアな貿易を求める。私達は連帯に基づく経済を求める。経済は人々の役に立つべきもので、その逆ではない！私達は責任ある持続可能な形で私達の環境を扱うことを求める。私達は紛争に対して平和的で政治的な解決を求める。
Ｇ８の政策に対する代替案は存在する。私達はその代替案を公共の場で提案し議論したい。また私達は、多くの未解決の問題に対する解決策について、意見交換し、共同で取り組みたいと考えている。
オルタナティブサミットは、６月５日（5:00PM）～７日（1:00PM）に開催される。この他に、特定のテーマに絞った様々な関連イベントも開催される予定。
関心を持たれた組織、ネットワーク、個人の方々は、オルタナティブサミット中にワークショップを主催するよう登録することもできる。
連絡先：workshops@g8-alternative-summit.org 電話：+49 (0)30 28041811
呼びかけ人：Aktionsbündnis AIDS, Aktionsgemeinschaft bäuerliche Landwirtschaft (ABL), Attac Deutschland, BDKJ, BUND, Bund demokratischer WissenschaftlerInnen, Deutscher Naturschutzring (DNR), Evangelischer Entwicklungsdienst (EED), Eine Welt Landesnetzwerk MV, Erlassjahr.de, FIAN, Forum Umwelt und Entwicklung, Freier Zusammenschluss von StudentInnenschaften (fzs), Gerechtigkeit jetzt!, Greenpeace Deutschland, Heinrich Böll Stiftung, IG Metall, Inkota, Interventionistische Linke, IPPNW, Landesflüchtlingsrat MV, Leipziger Missionswerk, Medico international, Misereor, Netzwerk Friedenskooperation, Netzwerk Grundeinkommen, Ökumenische Initiative eine Welt, Oxfam Deutschland, Pro Asyl, Rosa Luxemburg Stiftung, Stiftung Nord-Süd Brücken, Terres des Femmes, Urgewald, Verband Entwicklungspolitik deutscher Nichtregierungsorganisationen (VENRO), WEED.
国際呼びかけ人：Action Aid, FOE Europe, Focus on the Global South, Via Campesina
www.g8-alternative-summit.org
（翻訳；オルタモンド翻訳チーム）
皆様
６月のハイリゲンダム（ロストク近く）Ｇ８サミットに向けて、ドイツ市民社会の準備活動は盛り上がってきています。
今週、オルタナティブサミットに向けての呼びかけ文最終版ができました（添付資料を参照）。
私達は今までになく広範な呼びかけ人の連合を築くことができました。この連合には、ATTAC、金属工業労働組合（IG Metall）、グリーンピース、インターベンショニスト・レフト（Interventionist Left）などの左翼的な団体、オックスファム、核戦争防止国際医師会議（IPPNW）などの平和グループ、ハインリヒ・ベル財団（Heinrich Boll Foundation）、ローザ・ルクセンブルグ財団（Rosa Luxemburg Foundation）、また大規模な慈善援助団体としてMisereor（カトリック系）やEvangelische Entwicklungsdienst（プロテスタント系）などが参加しています。外国からの呼びかけ人としては、農民の道（Via Campesina）、FoEヨーロッパ、アクションエイド（Action Aid）、フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス（Focus on the Global South）が参加しています。
この呼びかけ文はＧ８に対抗する運動が少数の集団によるものではないことを明確に示すことになります。この連合はまた、市民社会における様々な勢力の間で建設的な議論を展開できる政治的討論の場を提供してくれます。
支持者の皆様は、この呼びかけ文に署名をしていただけます。呼びかけ人一同、皆様に署名いただくようお願い申し上げます。
オルタナティブサミットでは、世界中の著名なスピーカーの方々による討論の場を設定するだけでなく、丸１日を自前で組織していただくワークショップに当てる予定です。そのようなワークショップをどのように設定するかについては、２つめの添付資料をご参照下さい。
詳細情報は、オルタナティブサミットのウェブサイトからダウンロードすることができます。
www.g8-alternative-summit.org
同ウェブサイトには、サミット準備の進展に関する報告および実務的な情報を常時アップデートいたします。
オルタナティブサミットのコーディネートはWEEDが行っています。
皆様の国内の組織、メディア、個人の方々にこのメールをぜひ転送してください。
よろしくお願いいたします。
２月24日 ピーター・ウォール（Peter Wahl）
●オルタナティブサミットへの呼びかけ
Ｇ８ 2007 ― 代替案はある！
2007年６月５～７日ロストク開催
国際Ｇ８オルタナティブサミットに支持を
2007年、世界で最も富裕で強力な８カ国によるサミットが、ドイツのバルト海沿岸のロストクに近いハイリゲンダムで開催される。Ｇ８による政策が批判を引き起こし世界規模の抗議を受けるようになって久しい。ドイツでの2007年サミットでは、この抗議は様々な形で表現されることになる。その重要イベントの一つが、ロストクで６月５～７日に開催されるオルタナティブサミットだ。現行のグローバリゼーションに対する代替案を求める人であれば、誰でも参加歓迎である。
Ｇ８の首脳と政府は世界人口の13％を代表するに過ぎない。とはいえ彼らは、世界の経済、開発、環境、戦争と平和、その他全人類に影響を与える課題に関係する問題を話し合う。しかし例の如く、同サミットでは狭量で短期的になりがちな国内の利害に重点が置かれることになるだろう。2007年にこの態度が変わることはない。実際、ドイツ政府は「投資のセキュリティ」を同サミットの中心テーマとして発表した。
現行のグローバリゼーションは多くの負け組と一握りの勝ち組を生んできたし、今後も生み続けるだろう。
社会的公正も負け組の一つである。貧困と社会的分極化は世界的に広がりつつある。飢餓と闘う人の数が過去10年間で８億4000万人から８億5400万人に増えた一方で、一握りの百万長者や大富豪の富は16兆ドルから33兆ドルと倍増した。この種のグローバリゼーションの恩恵を受けているもう一つのグループは、機関投資家や多国籍企業などのいわゆる「グローバル・プレイヤー」だ。同時に、最も発展した先進国においてさえ、貧困は増加し社会的不安は高まっている。
もう一つの負け組は環境である。現在の経済モデルとそれに伴う生活スタイルは、壊滅的な気候変動を招き、生物多様性を破壊し、天然資源を略奪している。地球上の人間の生活にとって最も基礎となるものが破壊されているのである。Ｇ８の政策は、際限ない成長と規制のない市場力学に焦点を当てており、地球規模の環境問題をさらに深刻化させるものである。
平和と国際安全保障もまた負け組である。紛争の火種が絶え間なく蓄積されている。国家主義、人種差別、原理主義、暴力、恐怖、戦争が、今また助長されている。長期的な紛争防止戦略の代わりに、私達が目にするものは国際政治の軍事化である。Ｇ８各国は戦争状態か、または間接的に武力紛争に関わっている。グローバリゼーションの負け組の中でも、女性は特に影響を受けている。何百万もの人々が、悲惨な生活環境のために移住や絶望的な苦境に追いやられている。その一方で、先進国は移住者を締め出す要塞を強化している。
私達はこれら全てが続くことを許しておくわけにはいかない！多数の人々の利益にかなうグローバリゼーションは違うものだ。私達は下からの民主的なグローバリゼーション、公正と社会保障のグローバリゼーションを求める。私達は途上国と先進国の間のフェアな関係、フェアな貿易を求める。私達は連帯に基づく経済を求める。経済は人々の役に立つべきもので、その逆ではない！私達は責任ある持続可能な形で私達の環境を扱うことを求める。私達は紛争に対して平和的で政治的な解決を求める。
Ｇ８の政策に対する代替案は存在する。私達はその代替案を公共の場で提案し議論したい。また私達は、多くの未解決の問題に対する解決策について、意見交換し、共同で取り組みたいと考えている。
オルタナティブサミットは、６月５日（5:00PM）～７日（1:00PM）に開催される。この他に、特定のテーマに絞った様々な関連イベントも開催される予定。
関心を持たれた組織、ネットワーク、個人の方々は、オルタナティブサミット中にワークショップを主催するよう登録することもできる。
連絡先：workshops@g8-alternative-summit.org 電話：+49 (0)30 28041811
呼びかけ人：Aktionsbündnis AIDS, Aktionsgemeinschaft bäuerliche Landwirtschaft (ABL), Attac Deutschland, BDKJ, BUND, Bund demokratischer WissenschaftlerInnen, Deutscher Naturschutzring (DNR), Evangelischer Entwicklungsdienst (EED), Eine Welt Landesnetzwerk MV, Erlassjahr.de, FIAN, Forum Umwelt und Entwicklung, Freier Zusammenschluss von StudentInnenschaften (fzs), Gerechtigkeit jetzt!, Greenpeace Deutschland, Heinrich Böll Stiftung, IG Metall, Inkota, Interventionistische Linke, IPPNW, Landesflüchtlingsrat MV, Leipziger Missionswerk, Medico international, Misereor, Netzwerk Friedenskooperation, Netzwerk Grundeinkommen, Ökumenische Initiative eine Welt, Oxfam Deutschland, Pro Asyl, Rosa Luxemburg Stiftung, Stiftung Nord-Süd Brücken, Terres des Femmes, Urgewald, Verband Entwicklungspolitik deutscher Nichtregierungsorganisationen (VENRO), WEED.
国際呼びかけ人：Action Aid, FOE Europe, Focus on the Global South, Via Campesina
www.g8-alternative-summit.org
（翻訳；オルタモンド翻訳チーム）
