それさえもやはりヲタクな日々・・・

まったり生温いヲタク生活を続ける今日この頃を、ゆるゆると書き連ねる

おススメなり~「七剣 ―Seven Swords―」

2005-10-25 21:10:21 | シネマグラフ
もう数日前になるんだけど、チャイニーズシネマの「七剣 ―Seven Swords」を観た。

背中が痛いなどとほざきながら、2時間半もある映画を隣の市まで観に行くんだから、何考えてんだろう、我ながら・・・お陰で思いっきり悪化したし・・・

全然、タイトルも前評判も知らなかった「Seven Swords」を観に行ったのは、これの前に観た映画・・・(何観たんだっけ?)・・・が始まる前に・・・(思い出した「SINOBI」だ)・・・流されるcoming soonな映画の宣伝を観て、なんか面白そうじゃん! と思ったのがきっかけでした。

なんか宣伝のコピーに 「HERO」「LOVERS」に続く武侠・超大作 第3弾! なんてあったので、なんだそうなの? でもHEROもLOVERSも観てないけど全然違う感じじゃない? と思いつつも、おおざっぱなあららぎは大して気にもとめず、楽しんできました。

ほんとはこの有名な2作とはまったく関係ないらしいです。よくはわからんけど(笑)

(ここから全部ネタバレというやつです。お嫌いな人はここでストップ、ヨロシク)


それはさておいて、中国は清朝初期のころ、女真族の征服王朝である清王朝は漢民族の反抗を抑えるために禁武令を発し、民衆が武術を習うことを禁じ、それを破ったものに賞金をかけたんですね~。

でね、清の親王と結んだ風火連城という存在感バリバリのおっさん率いるバウンティーハンターの軍団が、武術の鍛錬をする人々の村を皆殺しにして回っている、という物騒な世の中、次に狙われた武荘の村を救うべく、助けを求めて、元明の極悪刑吏でいまは改心したおじさんと、武荘のおにいちゃんとおねえちゃんが、よくわからんが天山という所で修行している(?)英雄達に助けを求めに行く・・・

その天山の4人と迎えに行った3人は、これもよくわからんが大先生のような人が自ら鍛えた天下無双の七振りの剣を与えられ、村へと急行する。

武荘では、せめて来た風火連城の一味が暴れ回り、あわや・・・というところで、カッコよく達人達の登場・・・となるのですが・・・

? 何これ? もしかして7人の侍テイスト?

と思っていると、まさしくそれで、七人の侍とそれをもとにした荒野の七人を足して中華味にしたようなモチーフでした。

でも、もとがいいからというのもあるでしょうが、中国映画にしては画面の移り変わりにあまり唐突感がなくて(少しはあるってことだな・・・しかし、あららぎはCS放送であった「天竜八部」とかタイトルは忘れたけど台湾の任侠ドラマとかで鍛えてるから大丈夫(?))、チャンバラシーンもカッコよくてかなり萌え!!


それにね、出てきたおにいちゃんたちがなかなかみんなカッコよくて(話の途中まで誰が誰か見分けがつかなっかったというのは、秘密だ)、チャイニーズシネマ、ちょっと嵌りそう!! な気分です。

パンフレットを買ってみたら、みなさん中国、香港、台湾のスターさんたちでした。どうりでナントカ電子台とかいう名前が3つばかし並んで、スタッフロールの文字が中国の新漢字ではなく、香港や台湾で使用している日本人も読める旧漢字使いだったのね~と、妙なところで感心したり。


何といっても、七振りの名剣が物語の鍵らしいのですが、1回見ただけじゃ剣の印象がちょっと薄かったような気もします。


莫問剣を持つ、もと刑吏のフーおじさんは中国本土のベテラン俳優さんらしく、この人、あららぎも顔を見たことあるので、中国の人気ドラマだった「三国演義」とかにも出てたんじゃないかな? 

で次が防御力No.1の青乾剣を持つ、あららぎでも名前を知ってるレオン・ライ(笑)。

おお、これが、レオン・ライだったのか~!!!! ちょっとのぺっとしているがけっこーいい男じゃないか! 日本ではちょっと前の2枚目的顔立ち。

3番目が天下でもっとも鋭利な剣である由龍剣を持つドニー・イェン。

この人はハイランダー2やブレイド2にも出てるアクションスターらしい。アクションスターらしく、怪人・風火連城のおっさんとの一騎打ちはみどころがあって、あららぎのヲタク心をいたくくすぐってくれました。

ハンサム度で言えばこれから出てくる、ダンカン・チョウやルー・イーのほうがずっと上なんだけど、鍛え抜かれた人はもっともいいシーンをさらっていくよね。

台湾の人気者らしいダンカン・チョウは日月剣を持つムーラン役。ムーランって穆郎って書くんだけど穆さんちの息子って意味だよね、これって(笑) それとも本名なのかな? どうもこいつだけ愛称っぽい。
ダンカン・チョウはゲイのプレイボーイ役をやって台湾でブレイクしたらしい。
・・・ちょっと、観たいかも・・・ 

舎神剣のルー・イーは中国本土のアイドル君。アイドルにしてはいいガタイをしてて、こいつもあららぎは萌えです。

あららぎは細っこいなよなよした感じより筋肉しっかり付いてるほうが好きなんで、アクション映画に出てくる美形たちには、だいたい心惹かれてしまいます(笑)

競星剣のタイ・ウーリーは京劇の立ち回り専門の人でいかにも中国的な超スピードの立ち回りが華麗でした。メンクイのあららぎは・・・ハンサムでないのが残念。

天瀑剣の武元英(ウー・ユエンイ)は原作では男性らしいのですが、画面に女性の比率が少ないと思ったのか、女性のチャーリー・ヤンという女優さんがやっていました。武元英って男女どちらにも使えるような名前なのかもしれないっすね。

で、このほかにも、ドニー・イェンがやった楚昭南と同じ高麗族のさらわれてきた女性を、韓国のキム・ソヨンという女優さんがやってたんですけど、この人、美人ですね~。(イブのすべて の悪女役だったらしい)この人とか、村長の娘とか裏切り者男とかでてきて、悪者をみんなやっつけて大団円。

と、思ったら、最後は禁武令を撤回させるんだ~、と七人馬首を並べて都に向かって・・・・

7人で北京に殴りこみかい!!! みたいな素敵な最後でした。

あ~やっと終わった~ って、全然中身すっ飛ばしてるし・・・orz


やられ役の悪役の皆様の扮装や殺陣がおどろおどろしく かつ 武器の宝庫の中国らしく・・・というより、どっちかというと、マンガの影響のようなゲテモノな武器を駆使して暴れてくれて、すごく楽しい。
悪役の紅一点のおねえちゃんは cool! でした。

よい人っぽいヒーロー達より、名前もほとんど出てこない悪役の役作りに根性入ってるように見えましたが、あららぎの誤解でしょうか?


系統的には同じ範疇に入るだろうSINOBIは何度も観たいとは思いませんでしたが、「七剣」はまた観てもいいな、と思わせる場面が数々あって(特にアクションシーンが(笑))、何度も何度もいろんな話のモチーフに使われてありがちになってしまった七人の侍もどきですが、やっぱ、もう一遍みたいなあ!!!


もっともっと、一人ひとりの動きをきちんと見たい。いや、ほんとに途中まで、誰が誰やら・・・ああorz
白人たちが東洋人は見分けが付かないという言うのを聞いたことがあるけど、東洋人だって東洋人の見分けは付きにくいやい!! (私だけか?)

東洋人って、みんな髪も目も黒だし・・・さ・・・・

ハリウッド映画のほうが見分けられやすいなんて、東洋人失格かしら・・・



「七剣」はアクション系が好きな人ならお勧めです。やはり本場、洋物のマトリックスのようなキレのないぬるいアクションシーンとは比べ物になりません。

ワイヤーがなくても十分カッコイイ映画だったっスよ。
長尺の2時間30分だけど・・・もう一回いきたいなぁ~。
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LUPIN

2005-09-28 21:13:28 | シネマグラフ
見てきました、LUPIN。

いや~、流石フランス映画というか、ノリが違う。映像が違う。
更になんと言っても、主人公が・・・・違うorz


展開はわかりやすくて、昔の娯楽作品ぽくって好きでした。
もちろん今風ハリウッドの派手さとは違うけどね。
CGもSFXもない、ちゃんと人間らしいアクションシーンはけっこうありましたが。

あ、奇岩城は・・CGなのかな?

日本では、自称孫のルパンⅢ世のほうが有名になっちゃってますが、アルセーヌ・ルパンは推理小説の元祖シャーロック・ホームズとほぼ同じ時代に活躍した(ちょっと後だったかな?)、奇想天外な盗みの腕も鮮やかな恋多き怪盗紳士。(だったと思うけど、読んだのずいぶん昔なのでドリーム入ってるかも)

で、主人公・・・

私が幼少のみぎりに愛読した子供向けの「怪盗ルパン」シリーズも、大人になってから読んだ文庫版のルパンも、確かすらりと背が高く、紳士の優雅さの中に野生的な魅力云々・・・・な主人公だったと思うのだけど。

まず、すらりと・・・背が低いし。
女装が違和感ない大きさでした(笑)。顔は見えなかったけどね。


なんか髯面で清潔感乏しいし・・・サル顔だし。ルパンⅢ世じゃないってーの!

そのくせね~、体つき華奢だしね~。あれがフランス人の伊達男のイメージなのだろうか?

(主人公をやった俳優さんのファンの方、ごめんなさい。名前さえ知らんし・・)


奇岩城とか一連の話の中に時々出てくアルセーヌ・ルパンの若い頃の話を題材にしていて、痛快な怪盗紳士の物語ではなく、どちらかと言うと悲劇でした。

わざわざ、この頃の話を作るなんて、続編とかシリーズ化とか目論んでいるのかな~?

カルティエ御協力の王妃の首飾りがじゃらじゃらと出てきました。ルパンの鮮やかな盗みのテクを強調するために、本人が気づかないうちに女性たちに着けさせたり、取ったりするんだけど、

あんな重いもの気付かないのか? あんた! どうして気付かないんだよ!! そんなに鈍感なのか~!!!

と、思わず叫んでしまいそうな場面多数でした。



なかでも、一番存在感があったのが、超怪しい妖しいカリオストロ伯爵夫人。

けっこーお年のように感じたのだけど、いかにも権高で退廃的で超わがままで冷酷な貴族の美人のおばさんというか。あれは新大陸じゃなくて旧大陸(ヨーロッパ)の顔ですよ!

アメリカの俳優さんも出てたようなので、この人が何人か知らないけどさ(笑)

パンフ買っておけばよかったかな。

時間的には2時間超で、ちょっと長めだったかな。少々肩こりました。

う~ん、あららぎは友人たちに負けず劣らずメンクイなので、もっと背の高い超ハンサム君で続編希望。
ちょっとくらいSFXも希望。何億(何10億? 何100億?)も使ってるんだからさ。

フランス映画界、今一度の大盤振る舞いを切に切に希望します!

ヨロシク!!
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