「原理講論」の誤謬と正解

原理読みの原理知らずたち

キリスト教用語の誤用(1)

2021年11月14日 | 検証・解説

統一教会は、旧名称「世界基督教統一神霊協会」の通り、先ず世界のキリスト教を統一し、全ての宗教、全ての思想、更には科学までも統一し、地上に天国を創建すると宣言した団体である。そしてその実質的教典が「原理講論」であり、それを元に講義することを「原理講義」と言う。

ところがこれを読み、また講師達の講義を聞いてみると、キリスト教に関して余りにも無知で、初歩的な間違いの多さに驚くばかりでなのである。例えばキリスト教徒は誰でも知っているキリスト教の極く基本的な用語である下記の言葉も知らない。
   → 原理講義の間違い例(1)受肉・蕩減・体恤 

● 「受肉」 /  [韓] 성육신(成肉身)  /  [英] incarnation
=神が人の形をとって現れること。神のキリストにおける顕現, 托身。
「受肉」は一般人でも知る人ぞ知る常識的な用語だ。しかし彼らの誰も知らないため漢字の意味を勝手に解釈して「血肉化」というような意味に使っている。
   → 「受肉」の間違い

● 「憐れみ」 / [韓] 긍휼(矜恤)、연휼(憐恤)、체휼(体恤) /   [英] pity , mercy , compassion
「憐れみ」は聖書に頻繁に登場し、キリストの愛の実践を意味する重要な用語。これを韓国語版聖書で数種類の訳し方がある中で「体恤」がある。
これも漢字の意味を勝手に解釈して「恤」の「心(りっしんべん)」と「血」から「受肉」と同じく「血肉化」というような意味に解釈している。そのため「体恤」は英語では「compassion」であるのに、彼らは「experience(体験、体得)」とか「incarnation(受肉)」など全く異なる意味に訳している。
   → 「体恤」の原義

● 「赦し」 / [韓] 용서(容赦)、면제(免除)、탕감(蕩減) /  [英] remission, forgiveness, absolution
「ゆるし」は間違いの中でも最たるもの。キリスト教の根幹に関わる言葉だ。これも韓国語版聖書で数種類の訳し方がある中で「蕩減」がある。
この最も重要な言葉も彼らは知らないために同じように漢字の意味を勝手に解釈して「『蕩』は『放蕩息子の蕩』で、それを『減らす』だから、『罪滅ぼし』『つぐない』という意味」と幹部始め皆同じように講義している。即ち原義である「ゆるし」とは真逆の意味に。
   →「蕩減」 の間違い

英訳に至っては、本来「remission, forgiveness, absolution」が使われるのに、何と「indemnity  (賠償, 賠償金)」と訳している。
「キリストの『ゆるし』によって救われる」を「罪人の『賠償金』によって救われる」と真逆の意味に置き換えているのである。

因みに「indemnity  (賠償, 賠償金)」は一般的に保険業界用語であって、凡そ場違いな言葉。
もし仮に「つぐない」を英訳するなら、キリスト教に於いては「atonement, expiation, reparation, satisfaction」を使う。
恰も「調理用の包丁」を求めるのに、工具箱から「(なた)」を取り出して「これで食材を切れ」と言うようなもの。
   →「蕩減」の原義

他にも多々あるが、上の三つを知らないということは、聖書(韓国語版)をまともに読んだことがない、普通の教会にまともに通ったことがないと察することが出来る。また「蕩減」などは金融用語として頻繁にマスコミに登場する常識的な言葉で、基本的な漢字語を知らないとも言えよう。

→ 何故、初歩的なキリスト教用語の間違いが多いか?

 
 
         【INDEX】 


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