玄米ごはん族のあしたのたのしみへ

玄米と野菜、果物で今日から明日へ。農業と穀物菜食の日々

障害型、遅延型冷害

2019-11-29 06:05:48 | 
 障害型冷害は冷房病とおなじようなものだ。夏の暑い日、最低気温が18℃を下回ると気持ち良く感じる。ところが、冷房が効く部屋で数10分いただけで身体はガクガクしてくる。24℃ぐらいでガクガクだ。稲にとってこの状態が数日間続くことになる。人間は部屋の外へ出れば良いが稲は根を生やしている。

 稲は発祥地が暑いところなので、人間なら子供を宿したころと同じ幼穂形成期に稲にとって寒い状態が数日続くと障害型冷害になる。熱帯ジャポニカとか温帯ジャポニカとか言われるゆえんだ。DNAに入っているのでどうしようもない。人間が涼しい気持ちの良い日と感じたら、幼穂形成期の稲にはダメージを受ける準備が整った、と思ったほうが良い。
 人間も稲も冷房病にかかったようなものだ。ウィキペディアでは、もみの数が決定する時期から、花粉の基礎が出来る時期にあたる、となっている。花粉ができない障害型冷害だ。

 遅延型冷害は栄養成長期に低音が続いて登熟期間が長くなり穂が実らない間に秋になってしまった状態で、登熟できないうちに終わる。
 遅延型冷害は基礎はできたが寒いので縮こまっているうちにシーズンが終わってしまう。縮こまってのびのびできないので後悔することになる。未熟米が多量に出るのでガッカリする。

 障害型冷害はビックリガッカリ型、遅延型冷害は後悔ガッカリ型。

 対策は

  深水栽培

にするだけ。昨年は田植の時期を除いて深水にしていた。
 今年は、ギリギリ水を少なくして浅水栽培にした。田植の時期の水のギリギリ節水を全期間通した。浅水栽培などと言って水などいらない、どこよりも節水できる、などと自慢していた。
 水稲という名前は何なのか忘れて方向違いのことを考えていた。

 18℃は人間にとって暑い中での気持ちが良いと感じる温度だが幼穂形成期の稲には致命的だ。数日続くだけですべて終わりだ。

 浅水栽培は管理が楽だが、

  幼穂形成期
   以後は深水栽培

にする。強風でグーーーンと温度が低下してもこれで乗りきれる。

 昨年までは何も意識しないで深水栽培で乗りきった。かってに問題は解決していた。意識に上らないので今年は簡単に浅水にしたが、全期間浅水はたいへんまずいことだった。

 水が来ない時期に深水にするのは苦労する。中耕除草で疲労するよりは良いが。

 






ウィキペディアでを見ると

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冷害ーーーーー
水稲のもみの数が決定する時期から、花粉の基礎が出来る時期にあたる夏季に最低気温が18℃未満の日が数日続くと影響が出る。この時期に大きなダメージを受けて稲が実らなくなる冷害を「障害型冷害」という。この典型的な例が1993年の大冷害で、記録的な米の大凶作となった。
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