弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

Law and Order 警察の捜査と検察の捜査

2011年10月19日 | Law&Order

Law and Order だい分、慣れてきました。

最初は展開の早さに戸惑いましたが、ようやくフォローできるように
なりました。

犯罪が発生した場合の最初の捜査から判決等による終結に至るまでの
全体の流れが良くわかります。

警察の捜査は、誰が犯人かを特定するためのものです。
動機も背景もときには被害者が誰かすらなかなかわからないこともあります。
「わからないことばかり」からスタートし、犯人を絞り込むためには
無駄足もいっぱいです。

検察も捜査をしますが、検察の捜査は、警察が特定した犯人を有罪に
追い込むためのものです。
早い段階で起訴することになりますし、また日本のような調書主義では
ないので、裁判をしながら捜査をするというような感じです。
また、ドラマをみていると保釈も多いようです。
日本では殺人の場合、保釈はほぼありませんが、
アメリカでは保釈は権利なので原則保釈条件が決められているようです。
ただ、保釈金の用意ができなくて、勾留が継続するということはあるようです。

いずれにしても裁判になってからが結構流動的なことがよくわかります。

だからこそ取引もあるのだと思います。

いずれにしても、物事というのは最初から決まっているわけではないこと、
など、裁判というものがどういうものか、大変良くわかります。
これは民事にも通じる物の見かたです。

検察の捜査は裁判と一体になったものだという点で警察の捜査とは違います。
そして、裁判の行方と一体になっていますので、
それだけ真剣であり、厳しいです。

検察側と弁護側が裁判官を巻き込んで真剣勝負する様子には
ドラマをみるだけでも緊張してしまいます。

大変、勉強になります。


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