弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

Law&Orderからみるアメリカ、判事の質について

2012年02月16日 | Law&Order

15日のLaw&Orderは迫力がありました。
じっくりと後日、検討します。

気になった言葉がありました。
判事の半分はきちんとしているけれど、そうでない判事も半分はいると
いう趣旨の発言をカッターがしていました。
そのうえで、そうでない判事を上手く利用することを考えているわけです。

実は、最近、私もようやく悟りました。
本当に、信じられないような裁判官がいるのです。
というより、きちんとした方が少ないと考えるべきではないかと思うように
なりました。

ですから、裁判というのは、裁判官というのは、そういう人たちが多いという
前提で、訴訟活動をすべきということです。
間違っても、正しい判断を仰ぐなとと考えてはいけないということです。

ただ、問題はアメリカでは、判事はその場で口頭でやり取りし、
その結果もその場で口頭で示します。
ですから、思考過程が手に取るようにわかります。
対応がしやすいです。
日本では、やり取りは書面です。
そして、結果も書面です。この間に、双方の考えを突き合わせる作業がありません。
結果の書面をみて、なんだ、そうな風に考えていたんだ、ということが
わかるわけです。

たしか、裁判員制度による無罪の判決について、最高裁は、生の法廷での
やりとりを重視すべきという判決をつい最近出しました。
これからは、すべての裁判について、そうあるべきと思いますが、
裁判に関わっているひとには、石ころがいっぱいいることを
心しておく必要がありそうです。

 


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