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黄金の環を巡るーロシア旅行

2015年10月05日 | 日記

黄金の環というのは、モスクワの北東近郊にあり、古い歴史と文化遺産を
持つ一連の都市群の名称である。
キエフ後、モスクワロシアが形成されるまでの11-15世紀にロシア諸公国の
首都として栄華を誇っていた。
タタールなどの遊牧民の侵略が比較的及ばないように騎兵隊が通れない森に
護られた北東の地域に移動した結果である。
ロシアの宗教文化、芸術、建築などの源流が形成された重要な地域である。
同時に、南北、アジアとヨーロッパをつなぐ重要な通商路であったし、また、
タタールとの軍事的攻防の境界線となった。

「黄金の環」が観光地として喧伝されるようになったは、なんとソ連時代。
黄金の環に含まれる都市は10以上あるが、今回訪れたのは5都市である。

1日目 ウラジミール(世界遺産の黄金の門、ウスベンスキー寺院など) スズダリ泊
2日目 スズダリ(木造建築博物館、世界遺産のクレムリン、世界遺産の
         スパソ・エフフィミエフ修道院、聖なる門など) 
    ロストフ(クレムリン)            ヤロスラブリ泊
3日目 ヤロスラブリ(歴史地区が文化遺産)(スパソ・プレオブラジュンスキー
         修道院、預言者イリヤー教会)
    セルギエフ・ボサート(世界遺産トロイツェ大修道院)

今回は大周遊コースだったので3日かけてゆっくり回ったが、
セルギエフ・ポサード、スズダリ、ヤロスラブリの3都市で十分と思う。
セルギエフ・ポサードはモスクワから日帰り圏なので、マスト。
スズダリまでは行きたい。典型的な中世の町。町全体の雰囲気をも楽しみたい。
ヤロスラブリはモスクワから約260kmとやや遠いが是非見たいところである。
ロシアの母なるヴォルガ川に面していることと、人口約60万人で黄金の環
最大の都市であり、中世の都市と現代の都市が見事に一体となった美しい都市である。

まずはこれらの都市の地図です。

  

次回、まずはヤロスラブリから・・・

その前に、昼食をとりながら眺めたヴォルガ川です。もうこれだけでも満足しました。