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ロシアのタイガ地帯を体験したーキバチ自然保護区、キバチの滝

2015年10月03日 | 日記

ロシアではキバチ自然保護区、キバチの滝というところに行った。

ペトロザヴォーツクの近くである。
ペトロザヴォーツクから北へ60kmのところにある。
コンドポーガの町に所在する。

ツアーなので、とにかく決められたところに行く。
「カレリア地方の自然が色濃く残るキバチ自然保護区で、キバチの滝を
目指して約3kmほどのミニハイキングをする」とのみ旅のしおりには記載。
ネットで調べても目ぼしい情報はない。

英語で調べて少しわかった。
ヨーロッパ大陸の亜タイガ地帯である。
1931年に自然保護区に指定された。
自然保存・保護、研究、自然環境・生態学教育が目的で、一切の経済活動は禁止。
全体では10870ヘクタールあり、うち保存地区は5888ヘクタールというが、
どの程度の広さ・大きさかは実感として見当がつかない。
がとにかく途轍もなく広いのだと思う。
キバチ保護区というのは、スナ川にあるキバチの滝の名前からとられた。
80%を大きな森林が占めている。主に針葉樹で、平均樹齢120年。
中には樹齢300-350年にもなる松もある。
落葉性の樹もある。
5%程度は湿地である。

許可を受けて観察ツアーができる。ということで、われわれのミニハイキングが
あるというわけある。

キバチ自然保護地区の入り口です。

  

森林の中です。こういうのが果てしなく続く。

  

歩いていくと池が見えてきた。現在は池であるが、いずれ湿地になるという。

  

足元にはキノコがある。いろいろな種類がある。おもちゃのようなお菓子のような
これ。本物のキノコです。こういうのは毒キノコと思いがちですが、
食べられるそうです。

  

コケのようなものなどいろいろです。

  

森林は日々変化しているのだと思う。ここでは右と左で植生が異なりつある。
右側には松のような針葉樹の幼木が育っています。
いずれは日が当たらなくなり、完全な針葉樹林になるのだろうと思う。

  

さて、これはこの地域独特のシラカバである。一見普通の白樺と同じである。
切って初めて違いがわかるという。

  

切り口を比べたものである。上が通常のもの。下がこの地域のもの。
年輪がないのである。
したがってここの白樺で作った木工品は極めて高価とか。

  

いよいよキバチの滝である。
キバチの滝はヨーロッパで2番目に大きい滝である。
最大のものはライン川のラインの滝(スイス)。
ライン滝の高さ23m、幅150mに比べると極めて控えめで、
高さ10.7mである。
キバチの滝は有名でアレクサンダー2世のお気に入りの場所だったとか。
1868年の訪問のとき、立派な道路を作り、パビリオンや宿泊所も作った。
しかし、その後ダムが建設され、その影響で水量が大幅に減り、現在の姿になった。

今も林道は立派で、舗装されており、管理は行き届いているようだった。

欧米の滝にしてはまずまずだと思った。2番目というだけのことはある。

   

上部はとても静かである。鏡のようである。

   

カザンから空手の修行に来ている人に出会った。

   
キバチの滝は自然保護区の中心にあり、1年に3-4万人のツーリストがくる。
(2009年の情報)

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当然のことながら、ロシア北部は林業が盛んなんだと思う。帰りに立ち寄った
レストランの駐車場には木材を積んだトレーラーがいくつか見えた。

   

ロシアは森林の国である。
ロシア人は森でキノコ狩りをするのがお楽しみ。
ロシアのタイガ地帯を中から観察したことは得難い経験であった。

最後に・・・
生きた熊には出くわすことはありませんでしたが・・・

   

ミニハイキングツアーというよりは、ミニタイガ地帯の自然観察体験ツアーであった。

(ロシアを北に旅をして見える空の色はエカテリーナ宮殿の青と同じ!!)