げなだべげな

長崎から福島へそしてさいたまへ→そして長崎へ

5年後の2時46分

2016-03-11 19:52:57 | 日記
本のしが終わって生地をたたんで切りに入ろうとしたところでした



2時46分

製麺室に流れている東京FM

ラジオから流れる2時46分を知らせる宮城県女川町のサイレンにあわせて黙祷しました

あれから5年が経過しました

5年、本当に本当にあっと言う間でした

5年後の今日、私が東京で蕎麦を打ちながらこの日を迎えるとは、私自身でさえ想像できませんでした

そう考えると、「未来」は自分が考えている以上の可能性を持ってるなぁと思います

毎日、毎日の日常がどれだけありがたいことか、、、

朝、太陽に向かって「おはよう」と言えることがどれだけありがたいことか、、、

嬉しいこと、楽しいこと、恥ずかしいこと、情けないこと、頭にくること、悲しいこと、辛いこと、笑えること、、、

いろんな方向に心を動かすことができること

つまり、「生」を感じることができること

生きていること

いや、生かされていること

どんなにどんなにありがたいことか、、、

幸せなことか、、、

それを感じることができれば、目の前にある時間を全て、「経験」として受け入れ「生」への感謝の気持ちで満たされながら時を過ごすことができる

蕎麦を切りながらそう思うのでありました



そして、これからの私の目標は「アンパンマン」



5年前の今頃の時間は、娘と息子と私は避難所となった学校で、夫がここへ来るのを待ってたんだよなー

電気がつかない薄暗いなか、、

暖房もない寒いなか、、、

娘の友達のお母さんにもらった魚肉ソーセージを食べながら、、、

「これは、ちょっとやそっとじゃ経験できないことだから、これから起こることを客観的にみて対応しよう」と思いながら、、、

娘にとっても、息子にとっても、そして私にとっても、「経験」となりました

「当たり前のことが当たり前でない」ということを小学生の段階で体験して気づかせてもらった娘と息子

経験は全てが「力」となる