なんとなくそんな気持ちの日々に

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山本敬三郎氏についての思い出

2006-07-06 06:16:37 | 国内関係
 読売新聞に、月に2回程度「追悼抄」という特集がある。これは、亡くなった著名人を4人ばかりとりあげて、その方の生前の人柄などについての記事が掲載される。
 今日、その追悼抄に目を通したところ、去る5月6日に元静岡県知事の山本敬三郎氏が死去したことを知った。実は、僕は、山本氏にはちょっとした思い出がある。
 僕は、3歳から7歳まで、静岡県に住んでいた。小学校1年だったある日のこと。友達といっしょに小学校へと向かう通学路、なにやらある家をテレビカメラが囲んでいる。なんだろうと、その家を通りがかった時、家の主らしいやさしそうなおじいさんが、僕らの頭をなでて、「しっかり勉強するんだよ」と声をかけてくれた。その後、帰宅してみたら、なにやら母親が興奮している。話を聞くと、僕らの頭をなでてくれたのは、当時、静岡県知事だった山本氏。しかも、その光景がテレビニュースに流れたというのだ。
 山本氏が、どのような知事だったのかは、当時は幼すぎてわからなかった。頭をなでてもらった時に抱いた、やさしそうなおじいさんというイメージしかなかった。しかし、政治家としての山本氏は、日本の地震対策に先鞭をつけた人物として評価されている。もっとも、当時の僕らは、そんなことは露知らずに、また通学中にひょっこり知事公邸から出てこないかなと思っていた。
 山本敬三郎氏のご冥福をお祈りします。