忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

日中国交正常化50年、岸田首相と習主席が祝電を交換…都内で記念行事

2022年10月02日 | 忘憂之物





マスコミは犯罪者がいないと困る。安倍さんもいなくなったし、ネタ探しには苦労している。「アベガ―」などはもう、その存在意義自体が薄れてしまう。本人がいないのにガーもグーもない。そう思うと国葬儀の反対デモの叫びは悲痛だった。もしかすると、ガー達も本当は悲しくて不安で仕方なかったのかもしれない。哀悼、追悼の表現は人それぞれだ。

マスコミも安倍さんがいないと寂しい。いまは統一教会を叩いているが、視聴者は飽きっぽいし、あまり調子に乗ると、ブーメランはともかく、訴訟も面倒臭い。だからマスコミは犯罪者が途切れないよう、模倣犯が出るよう、できるだけ派手な犯行に及ぶように苦心する。

例えば、立て籠もり事件とかあれば、犯人にも伝わるように警官の配置や規模も中継する。絶妙のコンビネーションだ。愛知県豊川市での立て籠もりの際も、捜査1課特殊班、いわゆる「SIT」の様子まで映っていた。犯人が爆発物を持っていたら、テレビ中継で確認した出入り口に仕掛ければいいとわかる。

豊川信用金庫蔵子支店の裏口を固める捜査員もみえる。服装も人数もばっちり犯人に伝わった。犯人さん、油断しないでくださいね、というメッセージだ。中継していた番組アナウンサーもさすがに不安になり、この映像は流してもいいのでしょうか、と口にしていた。テレビに何年かいると良いか悪いか、自分で判断できなくなるのだろう。お気の毒ではある。

また、安倍元総理の国葬儀の前、松野長官の定例記者会見で、やたらと「警備の数は?規模は?計画は?」と質問するのがいた。東京新聞だ。詳細なことが聞けるはずもない、というのは子供でも分かるが、それでも「聞かねばならない」事情があったのかもしれない。

そういえば、自衛隊がイラク、サマーワに駐屯したとき朝日新聞は見取り図を載せた。ここが宿舎です、ここが弾薬庫ですとか情報満載にして、アルカイダに購読させようとしたのかもしれないが、自衛隊は朝日新聞相手に詳細な情報を渡すと、隊員の命が危険に晒される可能性があると判断したのか、あまり詳しい情報を出さなかったから、迫撃砲での死傷者は出なかった。さすがである。


政治家やマスコミも口ではいろいろと言うが、その言動がどこに資するのか、どこに利するのかと考えれば、その足元は透けて見える。

懐かしいが「仕分けの女王」もそうだった。有名なのは「2番じゃダメなんでしょうか」と言った翌年、中国のスーパーコンピューターが「1番」になったことか。これに喜んだのか、売れると判断したのか、蓮舫は「1番じゃなきゃダメですか」という本も出している。

「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」もあった。2019年の大雨災害にて、蓮舫が「海岸に近い地域にお住まいの方々は特に厳戒な注意をされて下さい」とツイートしただけで「おまえが言うか」と炎上していたが、個人的には「自衛隊の制服(戦闘服)を国産ではなく、安い中国産に代えたらどうか」は驚愕だった。ここまで明確に立ち位置を晒す理由はなんだろうと不思議だった。

自衛隊の戦闘服は単なる「服」ではないと常識があればわかる。敵味方の判別もできるし、赤外線センサーに反応しない特殊な技術が詰まっている。これを蓮舫は「制服は中国で縫製して輸入すればもっと安くなる」として仕分けしろと言っていた。自国の兵隊に他国、それも敵性国家で作られた装備品を装着させようとする。中国共産党、人民解放軍に日本の自衛隊の特殊技術を晒そうとする。なんとも恐ろしいが、実際にアメリカでは2001年、ジョージ・W・ブッシュが大統領になるとすぐ、米軍のベレー帽の中国産を禁止している。その前はヒラリーの旦那だった。さもありなん、だ。

日中国交正常化50周年だとかで、スタンス丸出しな何人かが式典に出て喜んでいる。

河野洋平の「いろんなことを言うやつがいるけれども、我々は両国の友好を促進し、日中ともども世界の平和のために、おおいに頑張りたいと考えておりますことを、改めて誓い合いながら杯を上げましょう」という挨拶で乾杯した。鳩山由紀夫も別の講演会で「感謝しこそすれ、喧嘩などする相手ではないこと、当たり前だと思います」とか言う。

要すれば「いろんなこと言うな」「喧嘩を売るな」と言っている。高市早苗が経済安全保障相に就任したその日に「中国の名を出すな」と釘を刺した誰かと同じだ。ちなみに岸田もなんか祝電を出していたが、まあ、当たらず触らず、無難で面白くないことだった。総理大臣なんだから、ある意味で「仕方ない」部分はあるが、それでもゲストで出ていた羽生弓弦の「日本と中国は隣同士の国だから、もっといい関係になってほしいです」というレベルのことだった。羽生君と比して長くて退屈なだけで、内容はほぼ同じようなものだ。

しかしながら、フィギアスケート選手が中国の人権問題や周辺国への威圧的態度、軍事力を背景にした恫喝的言動などを非難する義務はないが、腐っても政治家、元政治家なら提灯持って太鼓叩く以外の義務もあるはずだが、連中はとっくに放棄している。


もう、我々は「媚中」とか「親中」という呼称、認識を改めたほうがいい。小沢一郎は2009年の北京詣での際、自分のことを「中国共産党人民解放軍の野戦司令官」だと言った。「小沢訪中団」の500名ほど、そのうちの民主党議員143名は人民解放軍の部隊長クラスだということだが、もう、こんなの「中国寄り」では済まないと思い出したい。

この連中は「中国人民解放軍政治工作条例」に基づく「諜報活動員」である。解放軍に与えられている任務「三戦(世論・心理・法律)」を遂行中の中国共産党の工作員である。日本の有権者は、これらに対して法整備して摘発、捜査、逮捕する法律、つまるところ、スパイ防止法の制定を掲げる政治家を支持せねばならない。

もう「好き・嫌い」の次元ではない。日本はずいぶん前から、冗談抜きで我々の子供や孫の世代に日本を残せるかどうか、という深刻、且つ、重大な局面にある。





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