私の主催するZoomプレミアム塾の第5日目は、ガス技術科目の最終、消費機器分野までを終えた。本試験では、ガス技術の出題は27問で、製造、供給、消費各9問だ。このうち本番では20問を選択する。製造や供給は工学系の人でないととっつき難い、その点消費機器は身近で、比較的なじみがあるため、ほとんどの受験者が選択する。
消費機器分野の出題は、ガスの性質、燃焼、家庭用ガス機器、温水機器、安全装置、業務用・冷暖房、換気・給排気、ガス機器の接続と警報器となっている。家庭用ガス機器と温水機器それに、安全装置は、重複部分があるのでは?、その通り、結構だぶる。それにコージェネレーションや燃料電池は、家庭用と業務用にあり、出題範囲がややこしくなっている。
技術革新が速いのもこの分野の特徴だ。センサーやIT機器、通信などは、ガス管などと違って、比較的取り込みやすい。ガス管は一度埋めてしまったら二十年はそのままだが、ガス機器はもっと早く取り換え時期が来る。そのタイミングで、新製品が買える。そして、ガスの場合は保安の向上のため、安全型の機器開発が多く、私の受験した40年前から比べる、安全装置は爆発的に増えている。
最近の多い出題は、原料ではメタンに加えて水素だ。水素の性質が出題される。安全装置は、熱電対やサーミスタ、フレームロッドなどガス機器によって使われているセンサーが異なる。燃料電池ではPEFCとSOFCでは電源のオンオフなど使い方が異なる。温水機器では、HEMS、電気とのハイブリッド型など。業務用では低輻射熱機器が普及している。天然ガス自動車もこの分野の内容だ。給排気はCF式が一番制約が多い。それにわかりずらいガス機器の接続機器など、新しい内容がどんどん増えてきている。受験生の方、早めに取っておいたほうが楽ですよ。