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東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

便利なスクーターの思わぬ弱点 セルモーター不良

2008年11月09日 | ガレージUCG探求作業
チョークもなにも気にすることなくセルボタン一発で始動、暖機もあまり気にせず走り出す人が多いビッグスクーター。この便利さゆえか、いまでは街に停まっている中型以上の二輪車の大半はスクーターといっても過言ではないでしょう。そんな便利なスクーターにもトラブルはいろいろあります。なかでも「スクーターのバッテリー上がり」は非常によくある故障内容で、ガレージにかかってくるレスキュー依頼の電話にもそれは少なくありません。

バッテリーが消耗してしまってセルモーターが回らないと、キックスターターがついていないスクーターは押しがけすることもできず、他の車両からジャンピングでもしない限りお手上げ状態になってしまいます。それでもまだバッテリー上がりくらいなら修理も簡単なもの(昨今のバッテリーのお値段には驚くばかりですが)。けれどもスターターリレーやセルモーター自体の故障となると、その場で修理というわけにはいきません。

この車両(初期型フリーウェイ)もセルが回らないという故障で入庫しましたが、どうやらバッテリーやリレー、配線の問題ではなさそうで、セルモーターをはずして分解してみることにしました。モーターを開けてみたところ写真のような黒鉛の粉が大量に。その正体はブラシが砕けて粉々になったもの。よく見るとコミュテーターの部分にも荒れが見られます。こんな状態でもついさっきまではちゃんとエンジンが始動していたというのですからたいしたものです。

なぜかホンダ製の車両にはセルモーターのブラシ周辺の極度の消耗や故障が多く見られます。ホンダ車(に限らずヤマハでもスズキでも)をゲタ代わりに十数年乗っているけど一度もセルに関して問題はないよという方。ある日突然こんなことが起きたりしますのでどうぞご注意を。


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