既に何度か話しているチェーンについて。
画像は、酷使され続けてしまったヤマハGX250号のチェーン&スプロケ部分。
↑チェーンがガタガタになっている部分は、既に片側が破断している状態。
エンジンで発生する力をリアタイヤに伝える要部分がまさに凝縮されている。
何十馬力、あるいは百馬力オーバーの力をこのチェーンだけで受け止めると考えれば、その役割は計り知れない。
はたまた、走行中にチェーンの破断や脱線、噛み込み等のトラブルで走行出来なくなってしまった経験がある方ならば、その大変さは既に経験済みであると思う。
とにかく脱線してしまい、変にチェーンが挟まってしまうと、道路のど真ん中からバイクを退避させる事すら一人では困難になってしまう事もあるので十分注意したい。
悪い状態になってしまったら、スプロケット&チェーンを交換する以外に対策方法は無いのだが、逆に交換サイクルを少しでも長くする為にはどうすれば良いのだろうか?
その為には、一ヶ月に数回程でも良いので、チェーンオイルを塗布する事。
高速走行や雨天走行が多い場合、その時の走行で大半の油分が飛んでなくなるので、乾燥後にしっかりとオイルを塗布する事が求められる。
チェーンとスプロケットが互いに削る作用を減らせば、それはつまり長寿命に繋がる。
少なくとも、何十年も経っている車両のこれら機能部品に付いて言えば、当時物という付加価値は存在しないので、そういう部分への誇りは一切捨てて、事前に現代レベルの高性能な部品に交換してあげる事が、全てのトラブルの予防や、コスト削減に繋がる。
ちなみに、XS-UCG号では、鉄スプロケットとシールチェーンの組み合わせによる耐久テストで、約六万キロ維持出来た結果がある。その場での出費は部品代としては大きいが結果走りきった距離で比較すると、シール無しの安いチェーンと価格的にはかなり跳ね上がるシールチェーン、コスト差以上に耐久性が高い。
何度も書いているが、チェーンが脱線すると、スプロケット固定ネジを破損させて、修理に手間が掛かったり、スイングアームを広げてしまったりという大きなダメージを与える恐れも多々あるので、注意しなければならない。
また万が一、走行中にチェーンが破断すると、最悪の場合、エンジンのケースをいとも簡単に破損させたり、暴れたチェーンが足に当たれば、足の肉は簡単にえぐられてしまう程の力があるという点を忘れないでいただきたい。
駆動系=チェーン関連で話を広げると、チェーンラインが出ている事は大前提として、ホイールベアリングと、ハブダンパーに気を配ってあげる事も忘れてはならないポイントだ。
もし、これから10年、20年前のバイクに乗り始めようと考え、実行していくならば、チェーン周りもコストは掛かるが真っ先にメンテナンスしてあげるべき箇所であろう。
対応を疎かにすると、とてつもない代償が待ち受けている。
簡単に出来る事と言えば、まずは注油から、しっかりと始めてみよう。
なんでも自分でやるというスタンスはとても大切である。だが、もしその時に、何をどうすれば良いのかわからなかったとしたら、実際にガレージの門戸を叩いていただきたい。いつでも最善のアドバイスが待っている。
↓スプロケットを固定するマウントボルト&ナットが大きく削られてしまっている。今回は修理で対応出来たので良かったが、最悪の場合、部品交換になるケースもある。