Fare la siesta

ファーレ・ラ・シエスタ~イタリア語で〝昼寝する〟
午後のひととき☆ゆったりと過ごしたいですね

novecento

2007-01-20 | ちょこっとイタリアン
ノヴェチェント
「900」

9を意味する、nove(ノーヴェ)と
100を意味する、cento(チェント)
novecentoは、900という意味だ

1月19日のアクセスipがちょうど100を記録した
初めての3桁が、きっちり100とは何とも縁起が良い
100(チェント)という響きに、私はふと
〝ノヴェチェント〟のことを思い出した
あの出会いがなければ、ここに移り住んでいなかった
そういっても過言ではない・・・

映画「海の上のピアニスト」
ご存知の方も多いと思うが、実はこの作品
イタリアのひとり舞台の戯曲
Novecento, UN Monologoが原作となっている
(Amazonの綴り〝Novocento〟は間違い)
先日観劇したタイタニックとは違い、架空の話だが
この話の舞台となる豪華客船〝ヴァージニアン号〟は同じ
1900年初頭に大西洋を行き来していた設定だ

この作品の中で描かれる天才ピアニストは1900年に生まれた
船の中で産み落とされ、置き去りにされた赤ん坊
1900年にちなみ900をあらわす〝ノヴェチェント〟と名付けられ
(映画では、1900をあらわすナインティーンハンドレッド)
生涯一度も陸に降りることなく、最期は老朽化した
ヴァージニアン号と共にその命を終える・・・
海の上で生まれ、海の上で終わりを迎えたピアニスト

戯曲を基にした日本版の舞台が幕を開けたのは2002年の夏
青を基調としたごくシンプルなセットに、一台のピアノ
ひとりの語りべと、全篇にわたり音楽を奏でるピアニスト
たったそれだけだったが・・・
観る者の、五感を揺さぶるような舞台
ずっと海の上にいるような感覚
私はこの夏の終わりに、海辺に住もうと決めた
何かに導かれたように・・・

いつかは海辺に住みたいという夢を抱いていた、わんさん
これまで何度か話に出た事はあったが
周囲の反対、不規則な仕事と通勤の不安
そんな事もあって夢は描くだけのものだったが、この時は違った

漠然と三浦海岸、横須賀あたりを探し始め
初めて横須賀の不動産屋と訪れたのが披露山、葉山の物件
現地で別れ、バスで辿り着いたのが逗子駅だった
私たちの視野にまったくなかった街・・・
船から見渡すような、海のある風景
いろいろなタイミングと運がこの街へ私たちを
いざなってくれたのだと、今も感じている


海から見た逗子海岸(2006.9.3)

「この世のものではない音楽を弾く」とまで言われながらも
決して船を降りようとしなかったノヴェチェント
彼が突然、船を降りることを決めた
自分の住む世界を、陸から見てみたいと思ったのだ
しかし、タラップの3段目で立ち止まると、再び船の中へと戻り
二度と陸に降りることはなかった

ノヴェチェントの独白・・・
ピアノの鍵盤は88鍵
限られている世界だからこそ
無限の音楽を作ることができる
陸地は無限だ、そこは僕の生きる場所ではない
無限の鍵盤の上で、人間が弾ける音楽なんてない
そんなピアノは神様にしか弾けない・・・
彼が陸へ降りなかった理由だ

人の生き方は、それぞれだ
何が正しいとか、こうでなくては、ということよりも
自分らしく生きられること
それが素敵なことなんだと思う

byがん


今日も逗子海岸へはこちらから↓
http://blog.livedoor.jp/costa_di_zushi/





















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2 コメント

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Grazie! (がん)
2007-01-23 07:55:18
なみへいさ~ん

おっしゃるように、我が家も雨の日は掃除のチャンスです
嵐のような雨の後は、窓ガラスがスッキリと自然に洗われることもありますが、塩をおびているのか
白っぽくなってしまうこともあります
それから、手の届きにくいところばかりに
トンビが爆弾を落としてくれるのです・・・

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窓ガラスを (なみへい)
2007-01-23 06:26:46
 きれいに保つのは大変でしょうね...
拙宅でも色々工夫しておりますが、階下に住まわれている方々に配慮するとあまり水は使えないので結局小まめに雑巾を洗う位しか手は無いようです。
ですから雨の日は窓ガラスの掃除日和に...
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