ちょっとした浮気心

金曜の夜、友達と東横線沿線で飲んでいたら、すっかり遅くなり、終電を逃してしまった。

新橋からタクシーを拾おうと電車を降りると、横のスーツの男が、チラチラと私を見て話しかけてきた。

「良かったら一杯だけ飲みに行きませんか？」

んーナンパだね。何年ぶりだろう…。困りつつも、女としてはワリと嬉しいです。

断ったんだけど、口調の旨い人で、次から次へと説得してくるので、なんとなく「一杯くらい良いかな？恰好もしっかりしてるから変な事にならなそうだし」と、オッケーしてしまうと、何故かカラオケBOXに行く事になった。

その彼は、銀行の営業マンだという事で、バツ2なんだって。歌がとても上手である。
1時間歌を歌って、2杯ウォッカトニックをご馳走になって、私はタクシーに乗って帰ってきた。

結構楽しかった。旦那、ごめんよ。

帰宅すると、いつもは爆睡している旦那が目を覚まして「遅かったね～」と言うので、驚いた。
彼なりに何か察知したのかもしれない。

とっさに、「タクシーのお金無くて、新橋から歩いちゃった(歩くと40分くらい)」と嘘をついた。疑われてはいない様子。

人生最後のナンパかもしれないので、良い思い出としてとっておこう♪