▼隠されたヒバクシャ
忘れてならないんは、ウラン鉱山での採掘。ウラン残土がむき出しになって、土ぼこりになって周囲に飛び散るし、
川にも流れ込むもんね。 放射能による環境汚染が深刻になっている所が多いんだわ。 ボリビアで今、採掘されよう
としているウラン鉱山は南米全体の水を汚染する危険があって、問題になってる。
それで、ウラン鉱山の採掘現場では、ウランだけじゃなく、トリウム、ラジウムなどの放射能がまき散らされ、
もちろん、これを吸い込むと肺がんや骨肉腫になりやすくなる。 ほんと初期の採掘現場では、まったく危険性とかも
知らされず、素手で防護服もなく採掘して、そこで飲み食いもしてたんやて。 外部ヒバクと内部ヒバクの両方やね。
ウランの採掘の初期の頃に鉱山で働いたアメリカ先住民・ナバホ族の400人のうち、約70人が肺がんで死亡したと
言われている。 採掘でもヒバクシャを生むんよね、必ず。 でも、世界全体で、今までにどれくらい、ウラン鉱山による
ヒバクシャが出ているのかは、みつからんかった。
どういうわけか、ウランがあるところは、先住民の住む場所であることが多いやろ? 米国、カナダ、オーストラリア、
インドなんかでもそう。 有名なのは、米国のナバホ族やホピ族の居住地。 環境が汚染され、健康被害(特にガン死)
が多くでて、ウラン採掘反対や補償を求めて闘っているところは多いんよね。 映画の「アバター」みたいや。
こういうことのどこが「クリーン」で「平和」なんかな?
もうひとつのヒバクシャは原発施設内の労働者。今もヒバク覚悟で、福島第一で頑張っている人たちには本当に頭が
下がる思いやわ。 なんとか、これ以上の破局が来ないよう祈るのみ・・・。
ただ、事故が起こらんかっても、平常の運転時でも、ヒバクするよね。放射線業務従事者の被ばく法定限度は
100ミリシーベルト(5年)。その値になると、施設内での仕事はできなくなる。 そやから、熟練した技術者が
育たないと、元原発技術者の人が言っているわ。元GE(ゼネラル・エレクトリック社)の技術者だった菊池洋一さんは
長年、原発で働き、原発がイヤになってやめた人なんやけど、その理由の一つにヒバク労働をあげてはるわ。
(*菊池洋一さん講演「命はほんとうに輝いている」)それは正規の社員のことじゃなくて、日雇い労働者のこと。
あ、読んだことあるわ。 定期点検をするときに、原子炉の中に入るようなとんでもないヒバクをする作業が
あって、それを日雇いの人や外国人にさせているってやつね。 そんなヒバク労働をした人の証言も読んだけど、
楽な仕事があるからって声をかけられて、掃除とかすればいいって。 それで、どこへ行くのかわからないまま、
防護服を着せられ、煙突みたいなのを雑巾で拭くだけ。 途中で何かがガーガーなりだし、そのうち、ピーピー
鳴りだしたけど、休憩にいくと音は収まる。 また、雑巾がけをする。 そんな繰り返しをしていたら、1週間目
くらいから体がだるくてしょうがなくなり、喉も痛くて、発熱して、体に悪そうだから辞めたっていう話なんよね。
日給が1万5千円くらいやった、と。 一緒に行った出稼ぎの友人は、自分は平気だと言って、この仕事を続けていた
けど、後になって白血病で死んでしまった。 二人とも放射線管理手帳は渡されず、ヒバクの証明ができへんかった
って証言してはった。
使い捨てやね。 でも、 こんなヒバク作業をする人がいないと、原発は稼働させられないわけやろ?
原発は人の命を必ず犠牲にして、成立するものなんや。 ただかかお湯を沸かすだけの装置なのに、原子力を使うから
多くの犠牲を出し、不安をまきちらかす。
震災直後に原発内で亡くなった何名かの名前が公表された時、年齢つきできちんと漢字で氏名が公表されている
人と、名前だけ、しかもカタカナのみの人が何人かいたんよ。 それを見た時、「あー、下請けや孫請け、日雇いの
人かな」と思ったわ。
▼原発がなくなったら?
今の時点で事故の終息の気配はないねぇ・・・・。
日本にも米国にも、再臨界は起きていると仮説を立てている学者は何人もいるし、放射能を封じ込める格納器が
どれだけ壊れているのかもわからない。 大爆発は起こらないだろうとは言われているけど、不安やね。
それに突然、保安院が事故のレベルをチェルノブイリと同じ7にしたやろ? 最初は低い数を言ってたのに、徐々に
あげてきて、レベル6をとばして、「7」。 イヤな予感がするわ。 近くに住む人ほど、精神的にしんどいと思う。
これから地震の活発期に入ると多くの地震学者が言っているときに、こんな不安を抱えて生きるのイヤや。
原子力がないとやっていけないと思ってる人が多いよね。でも、日本は原発を全部止めても、電気に困らないんよね。
火力はあまり稼働させてないから、それをフル稼働させると、ほぼ足りる。ちょっと問題なのは、猛暑日の何日かの
午後の数時間みたいやね。
忘れてならないんは、ウラン鉱山での採掘。ウラン残土がむき出しになって、土ぼこりになって周囲に飛び散るし、
川にも流れ込むもんね。 放射能による環境汚染が深刻になっている所が多いんだわ。 ボリビアで今、採掘されよう
としているウラン鉱山は南米全体の水を汚染する危険があって、問題になってる。
それで、ウラン鉱山の採掘現場では、ウランだけじゃなく、トリウム、ラジウムなどの放射能がまき散らされ、
もちろん、これを吸い込むと肺がんや骨肉腫になりやすくなる。 ほんと初期の採掘現場では、まったく危険性とかも
知らされず、素手で防護服もなく採掘して、そこで飲み食いもしてたんやて。 外部ヒバクと内部ヒバクの両方やね。
ウランの採掘の初期の頃に鉱山で働いたアメリカ先住民・ナバホ族の400人のうち、約70人が肺がんで死亡したと
言われている。 採掘でもヒバクシャを生むんよね、必ず。 でも、世界全体で、今までにどれくらい、ウラン鉱山による
ヒバクシャが出ているのかは、みつからんかった。
どういうわけか、ウランがあるところは、先住民の住む場所であることが多いやろ? 米国、カナダ、オーストラリア、
インドなんかでもそう。 有名なのは、米国のナバホ族やホピ族の居住地。 環境が汚染され、健康被害(特にガン死)
が多くでて、ウラン採掘反対や補償を求めて闘っているところは多いんよね。 映画の「アバター」みたいや。
こういうことのどこが「クリーン」で「平和」なんかな?
もうひとつのヒバクシャは原発施設内の労働者。今もヒバク覚悟で、福島第一で頑張っている人たちには本当に頭が
下がる思いやわ。 なんとか、これ以上の破局が来ないよう祈るのみ・・・。
ただ、事故が起こらんかっても、平常の運転時でも、ヒバクするよね。放射線業務従事者の被ばく法定限度は
100ミリシーベルト(5年)。その値になると、施設内での仕事はできなくなる。 そやから、熟練した技術者が
育たないと、元原発技術者の人が言っているわ。元GE(ゼネラル・エレクトリック社)の技術者だった菊池洋一さんは
長年、原発で働き、原発がイヤになってやめた人なんやけど、その理由の一つにヒバク労働をあげてはるわ。
(*菊池洋一さん講演「命はほんとうに輝いている」)それは正規の社員のことじゃなくて、日雇い労働者のこと。
あ、読んだことあるわ。 定期点検をするときに、原子炉の中に入るようなとんでもないヒバクをする作業が
あって、それを日雇いの人や外国人にさせているってやつね。 そんなヒバク労働をした人の証言も読んだけど、
楽な仕事があるからって声をかけられて、掃除とかすればいいって。 それで、どこへ行くのかわからないまま、
防護服を着せられ、煙突みたいなのを雑巾で拭くだけ。 途中で何かがガーガーなりだし、そのうち、ピーピー
鳴りだしたけど、休憩にいくと音は収まる。 また、雑巾がけをする。 そんな繰り返しをしていたら、1週間目
くらいから体がだるくてしょうがなくなり、喉も痛くて、発熱して、体に悪そうだから辞めたっていう話なんよね。
日給が1万5千円くらいやった、と。 一緒に行った出稼ぎの友人は、自分は平気だと言って、この仕事を続けていた
けど、後になって白血病で死んでしまった。 二人とも放射線管理手帳は渡されず、ヒバクの証明ができへんかった
って証言してはった。
使い捨てやね。 でも、 こんなヒバク作業をする人がいないと、原発は稼働させられないわけやろ?
原発は人の命を必ず犠牲にして、成立するものなんや。 ただかかお湯を沸かすだけの装置なのに、原子力を使うから
多くの犠牲を出し、不安をまきちらかす。
震災直後に原発内で亡くなった何名かの名前が公表された時、年齢つきできちんと漢字で氏名が公表されている
人と、名前だけ、しかもカタカナのみの人が何人かいたんよ。 それを見た時、「あー、下請けや孫請け、日雇いの
人かな」と思ったわ。
▼原発がなくなったら?
今の時点で事故の終息の気配はないねぇ・・・・。
日本にも米国にも、再臨界は起きていると仮説を立てている学者は何人もいるし、放射能を封じ込める格納器が
どれだけ壊れているのかもわからない。 大爆発は起こらないだろうとは言われているけど、不安やね。
それに突然、保安院が事故のレベルをチェルノブイリと同じ7にしたやろ? 最初は低い数を言ってたのに、徐々に
あげてきて、レベル6をとばして、「7」。 イヤな予感がするわ。 近くに住む人ほど、精神的にしんどいと思う。
これから地震の活発期に入ると多くの地震学者が言っているときに、こんな不安を抱えて生きるのイヤや。
原子力がないとやっていけないと思ってる人が多いよね。でも、日本は原発を全部止めても、電気に困らないんよね。
火力はあまり稼働させてないから、それをフル稼働させると、ほぼ足りる。ちょっと問題なのは、猛暑日の何日かの
午後の数時間みたいやね。
つづく
昔さぁ、原発がそんなに安全なら田舎に作らずに、都会のど真ん中に作れ~!!なんて思ったもんだよね。
これが福島だから政府も保安院もテキトーな事いってるけど、もし東京湾に原発の施設があって、こんな事故起きてたらどうなってると思う??