▼原発はクリーンでも、安くもない
「原発はコストが安い」っていうのがいわれてるけど、あれはカラクリがあるんよね。 まず、原発は発電量を調整
できない。いっつもフル稼働させるしかない。 それでいて、3分の2のエネルギーしか使えなくて、温水にして海に
捨てられる。だから「海暖め装置」と言われる。 周辺の海水温より7℃も高い排水を出すんで、周辺の海の生態系
への影響なんかが心配されているんよね。北海道の泊(とまり)原発に近い岩内町ではスケトウダラが激減して
しまった。温まった水を避けて、タラが水深深くに行き、量がコストの問題で成り立たなくなってしまったって。
(*「故郷の海を守りたい」斎藤武一)
それとフル稼働で発電してると、電気があまってしまうやんか。だから、原発が調整できひんかわりに、火力とか
風力発電所で出力調整してんねん。 真夏のお昼とか、みんながよーけ電気使う時間に合わせて発電して、他の時間
は休んだりすんねん。だから、「発電した電気に比べていくら費用がかかったか」を調べると、いっつもフル稼働の
原発は結果的に安くついたように見えるんや。 火力や水力は、原発の代わりに出力下げたりする分、高くついた
ように見える。そもそも比べ方が不公平やねん。
まだあるで。 夜とか、火力や水力休ませても電気が余ってしまうやん。 それで揚水発電というしくみで電気を
ためておくんや。 余った電気で水を高い所にもちあげておいて、電気が要るときに水を落として発電するゆう
しくみなんやけどな。 これがまたロスが大きくて高くつくねん。 これもセットで考えると、原子力発電の電気は
それだけでも結構高くなる。それがなんと今は原子力の費用にはいってないどころか、水力の費用に計上してんねん。
それで「水力より原子力のが安い」とかいいよる。 水力発電、かわいそうや。
(大島堅一 『再生可能エネルギーの政治経済学』第2章)
▼まだまだ出てくる原発のコスト
まだまだまだ原発の隠れたコストはいっぱいあるで。 まず、廃棄物のコスト。原発で発電した後には、
使用済み燃料、つまり核廃棄物ができるんやけど、もちろんそのへんに捨てたりしたら大変やから、何年もかけて
冷やして、その後は300年とか地下に保管するねんて。 推進派の人は「それで安全になる」ってゆってるらしいけど
「そんなわけあるかい」って批判してる人がいっぱいいる。 たとえ10%くらいまで弱くなったとしても、それでも
大変な放射能やで。
仮に300年で足りるとしてもや。 こんな風に廃棄物捨てるって決めた人、確実に死んでるやん。わたしらの孫の孫の
孫の・・・・・どのくらいやろ、とにかく未来の子供ら、核のゴミの山見て、わたしらのことなんて思うやろか。
聞けば聞くほどデタラメやね。 一応、廃棄物の処理ゆーのも原子力の費用に計算されてるそうなんやけど、一事が
万事こんな調子やから、ものすごく楽観的に予測を立ててて、「こんな費用では絶対処理できひん」て批判されてる。
それと公的資金(開発費用、立地費用)と、事故時の被害と被害補償に要る費用は入ってないんよ。
公的資金って、結局は私たちの税金ちゃう?
改めて考えてみると、やっぱり酷いなぁ。 事故が起こった時の被害の大きさとか、それに対する損害賠償とか、
全然計算に入ってないってなんやの? ある意味、そっちのがメインや。 これから10年とか20年とかかけて、
何万という人がガンで死んだりする。もう既に10万を超える人らが、原発の近くの汚染地域から避難せな
ならん、いつ帰れるかもわからんとかゆーてる。 お金でかぞえられるもんじゃないけど、それでもお金にしたら
いくらになるか調べた人がいてて、平均で60兆円以上、最大で280兆円にのぼる被害になるんやって。そんだけ危険な
モノやのに、電力会社は1200億円ぽっちの保険に入って、あとは全部国で責任とれっていうしくみらしい。
まさかと思てたけど、ちょうど昨日、経団連の会長も「国が責任とるべき」とかゆっててゾッとしたわ。
お金払ってやりなおせる話やったらまだいいやん。命のコストは無限大。六ヶ所村には酷い事故をして放出されたら
人類が終わるくらいの放射性物質があるらしいで。
「原発はコストが安い」っていうのがいわれてるけど、あれはカラクリがあるんよね。 まず、原発は発電量を調整
できない。いっつもフル稼働させるしかない。 それでいて、3分の2のエネルギーしか使えなくて、温水にして海に
捨てられる。だから「海暖め装置」と言われる。 周辺の海水温より7℃も高い排水を出すんで、周辺の海の生態系
への影響なんかが心配されているんよね。北海道の泊(とまり)原発に近い岩内町ではスケトウダラが激減して
しまった。温まった水を避けて、タラが水深深くに行き、量がコストの問題で成り立たなくなってしまったって。
(*「故郷の海を守りたい」斎藤武一)
それとフル稼働で発電してると、電気があまってしまうやんか。だから、原発が調整できひんかわりに、火力とか
風力発電所で出力調整してんねん。 真夏のお昼とか、みんながよーけ電気使う時間に合わせて発電して、他の時間
は休んだりすんねん。だから、「発電した電気に比べていくら費用がかかったか」を調べると、いっつもフル稼働の
原発は結果的に安くついたように見えるんや。 火力や水力は、原発の代わりに出力下げたりする分、高くついた
ように見える。そもそも比べ方が不公平やねん。
まだあるで。 夜とか、火力や水力休ませても電気が余ってしまうやん。 それで揚水発電というしくみで電気を
ためておくんや。 余った電気で水を高い所にもちあげておいて、電気が要るときに水を落として発電するゆう
しくみなんやけどな。 これがまたロスが大きくて高くつくねん。 これもセットで考えると、原子力発電の電気は
それだけでも結構高くなる。それがなんと今は原子力の費用にはいってないどころか、水力の費用に計上してんねん。
それで「水力より原子力のが安い」とかいいよる。 水力発電、かわいそうや。
(大島堅一 『再生可能エネルギーの政治経済学』第2章)
▼まだまだ出てくる原発のコスト
まだまだまだ原発の隠れたコストはいっぱいあるで。 まず、廃棄物のコスト。原発で発電した後には、
使用済み燃料、つまり核廃棄物ができるんやけど、もちろんそのへんに捨てたりしたら大変やから、何年もかけて
冷やして、その後は300年とか地下に保管するねんて。 推進派の人は「それで安全になる」ってゆってるらしいけど
「そんなわけあるかい」って批判してる人がいっぱいいる。 たとえ10%くらいまで弱くなったとしても、それでも
大変な放射能やで。
仮に300年で足りるとしてもや。 こんな風に廃棄物捨てるって決めた人、確実に死んでるやん。わたしらの孫の孫の
孫の・・・・・どのくらいやろ、とにかく未来の子供ら、核のゴミの山見て、わたしらのことなんて思うやろか。
聞けば聞くほどデタラメやね。 一応、廃棄物の処理ゆーのも原子力の費用に計算されてるそうなんやけど、一事が
万事こんな調子やから、ものすごく楽観的に予測を立ててて、「こんな費用では絶対処理できひん」て批判されてる。
それと公的資金(開発費用、立地費用)と、事故時の被害と被害補償に要る費用は入ってないんよ。
公的資金って、結局は私たちの税金ちゃう?
改めて考えてみると、やっぱり酷いなぁ。 事故が起こった時の被害の大きさとか、それに対する損害賠償とか、
全然計算に入ってないってなんやの? ある意味、そっちのがメインや。 これから10年とか20年とかかけて、
何万という人がガンで死んだりする。もう既に10万を超える人らが、原発の近くの汚染地域から避難せな
ならん、いつ帰れるかもわからんとかゆーてる。 お金でかぞえられるもんじゃないけど、それでもお金にしたら
いくらになるか調べた人がいてて、平均で60兆円以上、最大で280兆円にのぼる被害になるんやって。そんだけ危険な
モノやのに、電力会社は1200億円ぽっちの保険に入って、あとは全部国で責任とれっていうしくみらしい。
まさかと思てたけど、ちょうど昨日、経団連の会長も「国が責任とるべき」とかゆっててゾッとしたわ。
お金払ってやりなおせる話やったらまだいいやん。命のコストは無限大。六ヶ所村には酷い事故をして放出されたら
人類が終わるくらいの放射性物質があるらしいで。
つづく
結構、針のむしろだって聞いたわ。
ま、そこに矛先が行くのもどうかと思うけど、今までブイブイ言わせてたとしたらどうかな?