がぶろぐ

非運動系のボーダーコリー「がぶ」。
小柄で巻き毛でビビリだけど、リッパな家庭犬目指して頑張ります!

イヌとともに

2009-10-04 23:58:00 | 駆け抜けていったモノたち
昨日は、がぶつかい子の実家の先代「はち」の命日だったので、
まだ自然が多く残る郊外のペット霊園に、お参りに行きました。



はちは僕にとって特別な存在で、
がぶを迎え入れるきっかけになったイヌでもあります。
見方によっては、がぶとズイブン似ていました。
そして見かけだけでなく、性格もどことなく近かったりします。
がぶは洋犬版のはちみたいです。

はちは、がぶつかい子家族にとって、初めてのイヌでした。
新聞の「あげます欄」をみて、僕も一緒にもらいに行き、
実は僕もやったことがないのに、初めてのシャンプーをしてあげ、
ほぼ毎日のように会いに行ってました。



はちはとっても人見知り・イヌ見知りでしたが、
僕にはとっても懐いてくれました。
それまで一緒に暮らしてきた、どのイヌよりも。
僕が行くと、飛びついてきて喜んで、
イキオイあまって僕の頭を乗り越えていくこともよくありました。



はちは9歳のとき、イヌとの事故がきっかけで、内臓疾患が見つかりました。
家族総出で、できる限りの看病をしました。
おそらくここまで手をかけてあげられる環境も、なかなかないと思うくらいでした。
はちもよく頑張ってくれました。
最後の日まで自分の足で立ち、
最後の瞬間まで、意識もはっきりしていました。

具合が悪く、ほとんど寝てることが多くなってからも、
僕が行くとシッポをふって出迎えてくれた、はち。
僕はその日、自分の判断ミスで、
はちの最後の光景に間に合うことができませんでした。

何かを探すように、あたりをぐるっと見回したあと、
虹の橋へと旅立ったそうです。
まだ開いていたその目には映っているのに、
僕を認識してくれないことがわかると、悔しくて悲しくて、
はちにしがみついたまま、離れることができませんでした。



人格ならぬ、犬格を感じていた、はち。
それから家族はペットロスになり、
何をしても満たされない、悲しみの日々が半年続きました。

「ケモノのぬくもりを知ったものは、それなしでは生きられない」
イヌで失った笑顔は、イヌでしか取り戻せない。
当時ペットが飼えないマンションに住んでいながらも、
まずは僕たちがイヌを飼おうと、
がぶを迎え入れることを決めました。



がぶのおかげで、今では家族みんな笑顔を取り戻しました。
「ペットロスはなおらない。でもそれでいい。」
実際、まだなおったわけではありません。
いまだに思い出しては涙を流すこともあります。
それでも、はちの話をすることができるようになりました。
時にはくらべたり、時には笑い話にしたり。



イヌってすごいなぁと思います。
イヌってありがたいなぁと思います。

がぶ。
いまその瞳には僕らが映っていて、しっかり認識してくれているよね。



いつか「その日」が来たときに、
どんなにつらい状況だったとしても、
きっとその最後の光景に入りたいと思います。



そしてがぶにもそう望んでもらえるよう、
僕の中を駆け抜けていったものたちに感謝しつつ、
努力の日々を続けて行こうと思います。

だなんて、



中秋の名月を眺めながら、感傷に浸ってしまいました。
ちょっと強引でしたかねぇ?(笑)

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