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磐越西線の駅舎改築(その2)~津川駅~

2009-09-28 21:07:18 | 新潟の鉄道(駅舎関係)

 2009年も新潟県内で駅舎の改築やリニューアルが行なわれ、猿和田駅と津川駅が新しく生まれ変わりました。前回は猿和田駅を紹介しましたが、今回は津川駅です。
 津川駅は、大正2年6月に岩越鉄道が開通した時に設置され、大正3年に岩越線(現・磐越西線)が開業してから上越線が開通するまでは東京と新潟を結ぶ幹線駅となっていました。新津から数えて8駅目で、旧津川町(阿賀町)の中心駅です。狐の嫁入りの町として有名で、5月3日には「狐の嫁入り号」がやってきます。「SLばんえつ物語号」の給水&撮影駅として知られており、また当駅始発列車も存在することから、構内は島式ホームの1面2線です。阿賀野川のダム湖が「トキめき新潟国体」のボートの会場となったのを機に駅舎改築が行なわれました。
 前置きはここら辺にして、早速、津川駅の変遷の模様を見てみましょう。



旧駅舎。2000年9月頃撮影。昭和12年11月改築の木造駅舎で、駅員やみどりの窓口も設置されています。ファザードのイラストは、「SLばんえつ物語」運転開始を機に描かれたと思われます。トイレは別棟で水洗でした。



津川駅の改築を知ったのは2009年の7月末で、しかも「さいきの駅舎訪問」のサイトで。今年の上半期の乗り継ぎ旅行では1回も登場しない路線だし、ましてや定期的に乗っている路線ではないし。私自身、正直言って、完全に不意を突かれました。実は、同年5月19日に津川駅の改築作業が始まっていたのですね。工期を見れば「10月20日まで」で、国体には間に合いませんね…。



8月6日に緊急訪問すると、駅機能は既に仮駅舎に。窓口は16:45に閉まっており、17:10に降りたときには無人でした。ただ、旧駅舎時代からのトイレは現役でした。



この日の本駅舎の状況。工事がたけなわで、どのような駅舎になるかはブラックボックスです。



8月30日に「SLばんえつ物語」に乗車した際、たまたまチャンスがあったので立ち寄ります。バリケードの隙間からですが、新駅舎の概要が見えてきたではないですか!和風駅舎というのは確実ですが、最終的にはどういう姿になるのか??10月20日までの工期の筈なのに、ちょっとペース早くない??



と思ったら、9月19日にはもう新駅舎完成セレモニーが開催され、20日に訪問した時には町屋風の和風駅舎になっていました。「うまさぎっしり 新潟」や「2009年 トキめき新潟国体」の幟が何本も掲出されています。但し、バリケードの撤去はこれからですが。


これより、新駅舎の玄関でお出迎えする2匹の狐の紹介です。


 
左側に立つのは、津川小学校の狐。正統派のつくりで殿様です。


 
右側に立つのは、三郷小学校の狐。顔は狐ですけど、狸に見えないか?


 
改札では、自然界にいるような狐が出迎えています。旧駅舎時代にはなかった演出です。



9月18日まで使われた仮駅舎とトイレは立ち入り禁止になりました。


 以上のように、津川駅は「狐の嫁入り」をより強くアピールした駅舎に生まれ変わりました。「10月20日まで」の工期だったのに9月19日にオープンしたということは、この改築劇が「何としても新潟国体を新しい駅舎で迎えるんだ」という重い十字架を背負った形でなされたといえます。仮駅舎で迎えるのは余りにも格好悪いですからね。
 津川駅が改築されたことにより、新潟県内の磐越西線の駅で開業以来の木造駅舎が残る駅は鹿瀬だけとなりました。昨年リペイントしたので暫くは安泰だろうけど、もし、入居しているふとん屋さんが無くなったらどうなることやら…。
 以上で、新潟県内の駅舎改築レポを終了します。


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