mariemonの健康日記

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怒りのメカニズム

2024-05-09 08:18:21 | 健康
人間関係では仙人でもない限り、些細な事に“ イラッ ”とする時や
相手の無遠慮な態度に、つい“ カッ ”となる時がありますね😤 




人は「怒り」「復讐心」がある程度高まると、脳内では行動活性化システムというものが働き、“ 目的を果たそう ”という「精神状態」に達するようになります。😠 
(行動活性化システムは良い事にも悪い事に使われます)



 
■怒ると脳の中では、黒質(報酬に関与する)、腹側被蓋野(ドーパミンの生成・伝達)、腹側線条体(報酬、強化、衝動に関連する)、前頭前皮質(前頭葉の前側にある領域で、特定の目標に向けて働く)など、あらゆる脳機構が働きます。😲 





<ドーパミン>

「ドーパミン」は、本来ポジティブな感情に関連する神経伝達物質ですが、自分を傷つけた人に復讐したい時や誰かと対立した時にも働きます。
その時(動物が激しい怒りを感じる時)すなわち「攻撃」する時、脳では、闘うホルモンとも呼ばれる「ノルアドレナリン」が分泌されます。神経を興奮させ、血圧や心拍数を上げるノルアドレナリンの働きによって、動物は相手を攻撃する準備をします。😟 






■この「怒りのメカニズム」が、人間にもそのまま受け継がれていて、もし今度、誰かが激しく怒っていたらちょっとその人を観察してみて下さい。急に顔が赤くなったり、声や手が震えたり、興奮のあまり冷静な態度がとれなくなるのも、「闘うホルモン」の濃度が高まっている証拠です。




■その一方で、不安や恐怖をつかさどる「扁桃体」という部分が反応し、「ノルアドレナリン」による興奮状態とともに、激しい「不快感」「恐怖」を覚えていてそれが、脳の反応が生み出す「怒っている」という状態です。怒りは生き物にとって必要な感情ではありますが、人間がたびたび“ キレる ”ようでは、ノルアドレナリンが出っ放しになってしまい、血管が弱るなど、健康を害してしまいます。😲 





<キレやすい人>

キレやすい人は、脳の「前頭前皮質」の働きが不十分で前頭前皮質とは、自分の行動をモニターして、実行すべきかどうかを判断する部分で前頭前皮質の働きが悪いと、「やってはいけない」という判断ができなくなってしまいます。😨 





■その原因は「体調不良」「寝不足」「お酒」「薬物」によってもこの前頭前皮質のブレーキは効きにくくなります。「前頭前皮質」は、もともと完全な形では生まれてきません。発達度合には経済状況と親子関係が関わっていて経済的に極めて恵まれない親の愛情を満足に受けていない孤立して育ったなど、こうした場合、前頭前皮質が未発達になる場合があり、安定的な関係を築くことができた人は、大人になってからも安定的な人間関係を築きやすく、この「愛着」を形成するために重要なのが、「オキシトシン」というホルモンです。愛情や信頼感を形成するので、「愛情ホルモン」「幸せホルモン」などと呼ばれたりします。




<オキシトシン>

「オキシトシン」には前頭前皮質が育つように働きかける役目があるので、愛着がうまく形成できず、オキシトシンが不足すると、前頭前皮質は未発達のままになってしまい、その結果、行動のブレーキがきかない、キレやすい人になる可能性が高まり、しかし大人になってから脳を育てるのは難しくはありますが、不可能ではありません。



オキシトシンを増やす方法はいくつかあって、よく知られているのは皮膚への刺激です。人とのふれあいが大切なのは当然ですが、「マッサージ」を受けるだけでも効果的で、ストレスがたまったときにマッサージに行きたくなるのは、それによって心の安定を得るのは理に叶っていると言えます。




心の安定は、ペットを抱きしめたり、フワフワしたぬいぐるみをさわるだけでも「オキシトシン」は増えます。オキシトシンを分泌するには、「触感」がとても重要で、ペットを飼うことはオキシトシンを増やす近道と言えるかもしれませんね。😉 




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2 コメント

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なるほどです! (ますく555)
2024-05-09 10:33:52
怒りについて。とても参考になりました。

統合失調症の患者には怒ったり怒鳴ったりしてはいけない、というのが鉄則だったりします。
統合失調症はドーパミンの分泌過剰の病とも言われていますけれども、
こちらの記事で、ドーパミンは、

>自分を傷つけた人に復讐したい時や誰かと対立した時にも働きます。

とあって、すごく納得しました。だから、患者さんと対立したり傷つけたりしないことが大切なんですね。

また、自制心についても興味を持っていろいろ本を読んだり検索して調べたりしたことがあるのですけれども、
愛着障がい的な傾向を持つ人の前頭前皮質のところ、参考になりました。

さいきんよく考えるのですが、よくキレる人なんかは、自分のふるまいが周囲にどういう影響を及ぼしているのか、という観点が乏しかったりするので、
どうやって自身の状態を「自覚」してもらうかがポイントだったりしますよね。
解決のまず最初の一歩が「自覚」になりますが、「自覚」が成功するとほぼ解決へ向かうような事だったりするのでは、と思うところでした。
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Unknown (まりえ)
2024-05-09 10:56:13
マスク555様
コメントありがとうございました
とても良く分析していらっしゃいますね
ただ、機能的に起源は同じでも、それを使う
人の気持ちは千差万別で一概に結論付けられないのが現実ですね
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