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新聞一面に在日チャイナ大使館の一等書記官、李春光(45)が、警視庁公安部から外務省を通じて今月中旬、李春光書記官の出頭を要請していたことが、29日、捜査関係者への取材で分かったというニュースが、最大のニュースとして、産経新聞は扱っています。まだ、李春光という名前は公表されませんが、ネットではもう顔写真つきで出ています。当然の如くチャイナ大使館は拒否し、その書記官は帰国したそうですが、公安部はその後、二度目の出頭要請もしており、チャイナ側が再び拒否した場合は、次のような処置をすると言っています。
まず、公正証書原本不実記載・同行使と外国人登録法違反(虚偽申告)容疑で、書記官を書類送検する方針だと出ています。実に物々しい見出しも出ています。【 中国書記官 諜報活動に関与か・不正に口座 毎月顧問料・民主と関係?自民追求へ 】。関連記事は《主張》でも、【 中国の諜報活動 書記官出頭重ねて求める 】と、いまの日本にとって最も厄介な問題と言えるでしょう。
三面には、見出しだけ並べてみますが、【中国の諜報活動・真空掃除機型 情報根こそぎ】、【摘発 戦後わずか6件】、【党・政府・軍 独自の工作員・3系列 互いに競争】とその内容をかなり詳しく書き込んでいますが、尖閣で見るとおり、いまの民主党政権で何かを期待するということは、まず無理だとあきらめるような空気が大きいでしょう。
27面では、この問題を、身近に感じることのできる社会部記者の記事が並んでいます。【スパイ疑惑、中国書記官、肩書変え5回入国】。【広い人脈・「日本人と思うくらい・・・・」】。【松下政経塾時代に 民主議員と接点か】。とまさに、スパイ(工作人)そのもののようですが、あいにく残念ながら日本にはスパイ取締法がないため、今回もたいした成果は上がらないでしょう。細かいことは、見出しだけでおおよそ分かる気がしますが、後で念のため読んでみます。
今日は大阪の橋下徹市長について、近頃静かになっていますが、入れ墨問題で、また、注目を浴びだしました。また、吉本興業関係で、河本準一の不正生活保護受給がさらにまたもう一人見つかり、さらに吉本の芸人の中から、この仕打ちに反感をもって追求した片山さつき議員に対する、恫喝じみた声があり、ネットの世界では、いまだこの問題は収まっていません。これに対して、橋下市長はあれだけ目立ちたがり屋の癖に、未だに沈黙を守っているのは、何かがあるのではないかという疑いがもたれています。
また、大阪での伝統的文化というべき、「文楽」の問題が一部問題になっています。橋下市長によると、「文楽」そのものより、「文楽協会」そのものが問題としていると聞きました。また、「文楽」とともに、大阪フィルハーモニー交響楽団の槍玉にあがっていて、補助金の見直しが、関係者の中で大きな不安材料になっています。
話は飛びますが、雑誌『WiLL』7月号で、橋下市長の話題が載っています。短い文ですので、全部載せたいと思います。
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《雑誌『WiLL』7月号より
【大阪入れ墨調査 毎日「余禄」の愚論】
ジャーナリスト 岩瀬 朗
[入れ墨職員百十人!]
今回ばかりは、橋下徹大阪市長を全面的に指示する。例の入れ墨騒動のことだ。「大阪市職員 入れ墨110人」。5月17日の各紙朝刊に、デカデカと「入れ墨」の文字が躍った。大阪市が行なった全職員三万四千人(教職員を除く)への入れ墨調査の結果、職員の中に百十人も入れ墨を入れていた者がいたというのだ。
そもそも、市役所職員を対象に入れ墨調査をしなければならないという事態が嘆かわしい。発端は今年の三月。大阪市立児童福祉施設に勤める三十代の男性職員が、児童に自分の入れ墨を見せて脅かし、大声で怒鳴りつけて児童のパンを奪い、女子児童の身体に触れるなどしたことが明るみに出た。
市の職員が児童を脅かしたというだけでも問題だが、驚いたのはその職員が入れ墨をしていたということ。怒った橋下市長はすぐに調査を命じ、その結果が百十人。しかも大阪市環境局では入れ墨をしていた七十三人のうち半数が、「市役所採用後に入れた」と答えているそうだ。こんな人間を採用する、市の採用試験にも問題があるのではないか。
それに、採用後に入れてた連中も健康診断をすればすぐにわかるだろう。もしかしたら、健康診断さえやってないのか。何とも呆れた話だ。ただし、この調査には教職員一万七千人は含まれていない。「プライバシー侵害」、「人権を傷つける」と市教委が拒否したのだという。これもおかしな話で、そんな教師はいないと教委が自信もっているなら、堂々と調査に応じればいいのだ。拒否がかえって余計な疑念を抱かせる。
この橋下市長による入れ墨調査、至極、当然のことだと思うが、新聞にコメントを寄せた識者のなかには、漫画家の倉田真由美氏のように「やり過ぎ」の声もあった。
街頭インタビューなどでも、やれタトゥーはファッションだとか、やれ自己主張だとか言っている若者がいた。聞いたふうな口、きくんじゃない!そんな声を拾って放送するほうも放送するほうだ。問題は、市職員の入れ墨なのだ。地方公務員第二十九条にこうある。「全体の奉仕者にふさわしくない非行のあった場合」には懲戒処分として戒告、減給、停職または免職。
大阪市長詰めの記者と橋下市長との間でもこんなやり取りがあった。
●、記者・・・「歌手のレディー・ガガさんや、俳優のジョニー・デップさんのような、ファッションとしてのタトゥーもあるが」
★橋下市長・・・「ガガさんやデップさんが大阪市職員になるなら断る。歌手や俳優だから許されるのであって。公務員の入れ墨は許さない。もっとも、(ガガさんらが)大阪市を享けるわけはないですが」
橋下市長でなくても、こんなバカな質問をする記者は怒鳴りつけたくなる。
《毎日新聞社に問う》
もっとひどいのは、五月十八日付毎日新聞の「余禄」だ。[『魏志倭人伝』には「男子は大小と無く、みな黥面文身す」とあるから、当時の日本人の男は大人も子供も顔や身体に入れ墨をしていたらしい。(中略)ならば入れ墨のない者は当時の役所をクビになったのか・・・とは、むろん大阪市での職員への入れ墨調査を聞いて頭をよぎった妄想である]
いきなり『魏志倭人伝』と言われて驚いたが、自ら書いているように、妄想もいいところだ。天下の大新聞の一面で、朝っぱらからくだらない妄想を読まされる読者こそいい面の皮だ。「余禄子」はさらにこう続ける。
[ そういえば最近タトゥーと呼ばれるファッション感覚の入れ墨を就職活動を機に消す手術をする若者が多いという。欧米の映画などを真似て気軽に入れたタトゥーも、いざ職探しとなれば入れ墨がアウトローのシンボルとされてきた日本社会の市民感覚に突き当たる]
就職する齢になるまでそんなこともわからない奴がバカなのだ。温泉施設や市民プール、サウナなどで「刺青の方はお断り」は常識だし、自衛隊の身体検査の合格基準には、ちゃんと「刺青が無いもの」と明記されている。
朝日新聞によれば、日本航空、全日空は、内規ではっきりと「入れ墨禁止」を謳っているそうだ。そりゃそうだろう。客室乗務員の二の腕から入れ墨がのぞいていたらビビる。「余禄子」のトメがまたひどい。
[さて映画では片肌脱いで桜吹雪を見せる遠山の金さん子と町奉行、遠山景元には本当に入れ墨があったか。(中略)幕府で昇進をとげてからは常に肌着をきつくまとい、夏も脱ぐことがなかったという。さて景元は「若気の至り」を後悔したのかどうか。(中略)大阪市職員の入れ墨事情は人それぞれだろうし何らかの処置が必要なケースもあろう。ただ本来の景元を失わぬようにするのも組織の「マネジメント」だ]
これでは若き日、入れ墨を入れたから奉行になれたと言わんばかりではないか。バカも休み休み言ってほしい。毎日新聞人事部に問う。御社は入れ墨を入れた学生を採用しますか。
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この記事で。気にかかることを先ず言っておきたいと思います。「入れ墨]という言葉が何回も出てきます。毎日新聞「余禄子」も「入れ墨」で前編押し通しています。岩瀬氏も、便宜上このことばを使い、温泉施設や自衛隊については「刺青」という字を当てています。
遠山金四郎景元がこれも真偽はわかりませんが、映画で見せる桜吹雪は入れ墨ではありません。あれは「彫り物」といって、「入れ墨」ではありません。「入れ墨」は犯罪者が腕や頭に、犯罪を起すたびに罰として入れられたものです。「彫りもの」はまたの名を「我慢」と言ってとうじの男意気を、表した、粋なものでもあったのです。あの極彩色の鮮やかな彫りものには日本独特の美学がありました。タトゥーなどとは比べ物にならない、美学があったのですが、映画の影響か、やくざ物賛歌のメディアが勝手に作り出し、脅かしに使うコケ脅かしになってしまいました。
いま男気で彫りものをする人は、いまの日本では絶えてしまっているでしょう。威嚇のためや、仲間内で認められたい、決して堅気がやらないものです。入れ墨は彫りものとは別物です。ましてやタトゥーなど、そこらへんの夜店でチョコちょこっとやってもらうものでしょう。大阪はやくざの本場です。彫りものはやくざしかしないでしょう。大阪で見つかった百十人はどんな入れ墨だったのでしょうか。
まさか彫りものを入れた人はいなかったのではないでしょうか。いま小沢一郎氏と野田首相との会談が終わったとテレビでは伝えています。何を大騒ぎしているのでしょう。双方正義を旗印に、自らの保身、自らの優勢を目指す単なる勢力争いですが、一時の最後の足掻きです。