あるフォトジャーナリストのブログ

ハイチや他国での経験、日々の雑感を書きたくなりました。不定期、いつまで続くかも分かりません。

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」

2010年10月19日 | 日記


無事に搬入作業が終りました。
今日から写真展が始まります。
仕事を持ち込んで、なるべく午後には会場にいるようにします。
お隣のBとCギャラリーではそれぞれ昆虫と動物の写真と映像展を行なっています。
それに比べると、私のスペースはかなり異質な感じで、重くて暗いです。
ですので、皆さまのご来場をお待ちしております。
気軽に声をかけてください。

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(2010年10月19日から29日まで)で開催。
詳細は http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」(5)

2010年10月16日 | 日記


地震で崩れた墓から、飛び出した棺

墓地の入り口に、看板が吊り下げてあるのが見えた。
『これ以上、遺体を持ち込むな。墓地は一杯だ』
入り口の奥には、以前にはなかった直径約10メートル、深さ約1メートルの穴があった。
それは、地震直後に遺体の処理に困った人々が、投げ込んでいった穴だった。

隅に、犬が残していった胴体の一部らしきものが転がっていた。

(ポルトープランス 2010年2月)


写真展まであと数日です。準備に追われています。新宿近辺にお越しのさいは、是非お立ち寄りください。

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(2010年10月19日から29日まで)で開催。
詳細は http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」(4)

2010年10月09日 | 日記

倒壊した大学の校舎。

運転手は突然、車を停めると、唖然とした表情で左の方向を指指した。

その方向に目をやったが、2階部分が崩れた建物が見えるだけで、特別に変わった様子はない。

「足、足だ……」

運転手の一言で、ぶら下がった左足に気付いた。地震発生からすでに1ヶ月以上が過ぎていた。

ポルトープランス 2010年2月




写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(2010年10月19日から29日まで)で開催。
詳細は http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」(3)

2010年10月05日 | 日記
主を失った家に、一本の観葉植物が置き去りにされていた。

鉢は壊れていたが、太い茎は真っ直ぐに伸び、何枚もの葉を太陽に向かって大きく広げていた。

それは、困難な状況においても、懸命に生きる人々の姿のように思えた。

ポルトープランス 2010年2月


写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(2010年10月19日から29日まで)で開催。
詳細は http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」(2)

2010年10月03日 | 日記

地震で傾いた鉄市場(Marché en Fer)の建物。

フランスでデザインされたモスク風の鉄製の建物は1891年、ポルトープランスの中心部を走るデサリーヌ通り沿いに建造された。

以来、鉄市場はポルトープランスを代表する建物として、親しまれてきた。

初めて鉄市場を訪れたのは、1988年9月だった。

薄暗い市場の中に入ると、ヴードゥーの怪しげな品々、絵画や彫刻などの土産品、野菜や生活用品などを売る小店が所狭しと並んでいた。

人びとの姿が影絵のように見えた。

ポルトープランス 2010年1月

写真展「テヤ・トランブレ -ハイチ大地震-」、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(2010年10月19日から29日まで)で開催。
詳細は http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

写真展に先がけて、展示する作品をアップして行きます。