7月、所属するJVJA(日本ビジュアルジャーナリスト協会)編の写真集「3・11 メルトダウン~津波と核汚染の現場から」(凱風社)が刊行されることになりました。
4月中旬、知り合いの凱風社の編集部から写真集の企画を打診された。直ちにJVJAのメンバーに了解をとり、この企画を進めた。
主に編集と調整作業を担当とすることになったのは、言いだしっぺの私。
皆が忙しいJVJAにあって、このような企画が持ち込まれたときは、持ち込んだ本人が担当者となるのが暗黙のルールになっている。
何でこの時期に、私が……。
本屋を覗けば、津波と原発関連の書籍コーナーがあり、山積みにされている。少々、飽和気味だ。
「どうすれば他の写真集や書籍と一線を画すことができるか」、「JVJAの特色をどのように打ち出せばよいのだろうか」と
思案した結果、原発を中心に構成することにした。
幸い、JVJAのメンバーには森住卓氏や豊田直己氏のように、長年核汚染の問題を追いかけてきたジャーナリストがいる。
原発事故の翌日、真っ先に現場に飛び込んだのは両氏と他のJVJAメンバーだった。
結果、写真集の約7割が飯舘村を含む原発周辺地域で構成されている。
撮影は 國森康弘、 小林正典 、山本宗補 、佐藤文則、綿井健陽 、権徹 、佐藤文則、豊田直巳 , 野田雅也 , 古居みずえ , 森住卓 , 桃井和馬。
津波の被害と、特に核汚染の現状と実態を理解するうえで、最良の写真集ができたと思います。
本が店頭に並ぶのは7月4日か5日頃の予定。もし気に入ったならば、そして私たちのようなフリーのフォトジャーナリストの取材活動を支える意味でも、ぜひ購入してください。