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2010年11月8日開講心理学研究法

2010-11-08 21:20:37 | Weblog
2010年11月8日開講の心理学研究法で使った資料です。

今日の授業では、冒頭、某大学から依頼の調査を実施してもらいました。

実はこの調査をしてもらったことが、授業の内容を理解してもらう上で非常に重要でした。

調査法を学ぶ第一歩は、調査を体験することです。

フェースシートといって、調査の目的や回答のしかたを説明する表紙がありましたね。

ここにはまた、性別や年齢などを記入する欄もありました。

そして調査冊子の中身。

なにやら文章があって、はいとかいいえなどの強制選択式の回答があって、数字に○をつけたりしましたね。

これから学ぶ調査では、こうした回答から、クロス表を作って仮説を検証したり、いろいろな関係を実証していくわけです。

まず横断的方法と縦断的方法について学びました。

多くの調査は横断的方法。

で、ふたつの要因の関係を、クロス表をつかって分析することを学びました。

2×2のクロス表をつかって、χ(カイ)自乗(2乗)検定を行いました。

計算式どおり、クロス表の数字を入れて計算してみましょう。

でましたか?


自由度は1です。自由度はdf(degree of freedom)といいます。


2×2のクロス表は、周辺度数が固定なら4つあるマスのうち1マスしか自由度がありません。

1つのマスの数字を決めれば、他の3つのマスに入る数字が自動的に決まります。

1つのマスにしか自由度がないというので自由度1というわけです。

ちなみにクロス表は、

 要因1の水準1について要因2の水準1が出現する割合(比)と、
 要因1の水準2について要因2の水準1が出現する割合(比)

が同じかどうかをみるために使いますよね。」

2つの比率が同じといっていいか、違うかを判断するためにχ2値を用います。

p<0.05 というのは、5%以下の意味。

二つの比率が同じじゃない(比率が異なる)と言い切ってミスする割合が5%以下なので、かなり強く差があると言い切れますよね。

心理学ではこのように、5%水準で差があるというとき、「有意な差がある」(=「差に意味がある」)といいます。

ちなみに英語で「有意な差」は、significant differenceというんですよ。

調査報告や論文を読むときがいずれやてきます。そのとき、今日ならったカイ自乗検定や有意差があるてな表現に出くわすでしょうが、おどろかないでください。

では来週は調査用紙の作り方です。

2010/11/8記

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