総角(あげまき)之古蹟
八宮の一周忌がめぐって来た。薫君は仏前の名香の飾りに託して、大君への想いを詠んだ。
総角に長き契りを結びこめ
おなじ所によりもあはなむ
大君は父君の教えに従い、自らは宇治の山住みで果てる意思が堅く、
妹の中君をこそ薫君に委ねたいと望まれた。
薫君は中君と匂宮とが結ばれることによって、大君の心を得ようとされたが、
意外な結果に事が運ばれてしまう。
匂宮は中君と結ばれたが、気儘に行動され得ない御身分故、心ならずも宇治への訪れが遠のく。
大君は「亡き人の御諌めはかかる事にこそ」と故宮をしのばれ、悲しみのあまり、病の床につき、
薫君の手あつい看護のもとに、冬、十一月に、薫君の胸に永遠の面影を残して、帰らぬ人となった。
ヒカルゲンジという名の牡丹の株がありました。
宇治上神社にお参りします。
こちらは本殿。神の依り代とされる清め砂が盛られています。
日本最古の神社建築と言われています。
拝殿は国宝とのことですが、結婚式をされていたので
そっと脇からお参りさせていただきました。
趣のある神社でした。
【宇治上神社】
[住所]〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59
[拝観時間]9:00~16:30 境内自由
[アクセス]JR奈良線「宇治」下車、歩いて20分