今朝、新幹線に乗った。
横の座席に若い女性が座った。
新幹線には、今までに800回ほど乗車をしている。
しかし、今まで、幸いにも不愉快な思いをしたことがない。
ところが、今回は大変な思いをした。
発車直後から、隣の若い女性が咳を始めた。
手に携帯を持って「ピコピコ!」と「ゴホン、ゴホン!」
口を塞がず、メールに夢中。
通路の向こう側の座席の男性も、咳をしている女性をジロジロ。
斜め前の座席の中年女性も気にして振り返る。
ほぼ満席の車内。
誰もが新型インフルエンザの流行に敏感になっている。
「風邪ではないか?」
「新型インフルエンザに感染しいるのではないか?」
「感染するでは?」
「咳をするなら、ハンカチで口を塞ぐのが当たり前だろう!」
「周囲の人たちが、気にしているよ!」
という、視線である。
本人は気にするどころか、携帯に夢中である。
その内に、鼻をズルズル、くしゃみを始める。
発熱前の感染初期症状である。
そのくしゃみの際には、手のひらを口の前に当てる。
その結果、こちら側の横に飛ぶ。
大流行のピークと言われている時期である。
注意すべきか、黙殺すべきか、迷う。
注意されて、気づきマナー違反を謝罪する人であれば、
車内の雰囲気ですでに気づいているだろう。
カバンからマスクを取り出して付けることにした。
女性の真横の座席での仕草である。
マスクをする様子に気づいているはず。
ところが、咳とくしゃみを繰り返しながら、知らぬふり。
エチケットも知らない、「KYな人」であった。
素敵なファッションも意味がない。
「躾」(しつけ)がわかる。
「体が美しい」ことが、「躾」ではない。
「心が美しい」ことが、「躾」である。
途中下車して女性がいなくなって、
通路側横の座席の男性が、
こちらを見て、二コリとほほ笑む。
もしも、その女性が新型インフルエンザに感染していたら、
間違いなく、感染させられている。
マスクでは防げていない。
今週末に発熱するか、どうか、賭けである。
来週、ブログの更新がなければ、感染している。
乞う、容赦。