ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

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週末のボン・レチーロは買い物がしやすい

2013-07-30 16:16:18 | 小売

先々週の土曜日、ずいぶん久しぶりにボン・レチーロの韓国人街に行ってきた。何年ぶりだろうか。もともとはイタリア人、そしてユダヤ人が集住した地区だが、1980年代から韓国人が多くなり、服飾店を中心にレストランを含めて韓国系のお店が集中、ハングルが並んでいるところだ。

今回、ボン・レチーロに行ったのは服ではなく、食材の購入が目的だった。リベルダーデの日本食料品店ではスキヤキ用の薄切り肉が高いので、同地区の肉屋では安く売っていたのを思い出して出かけた(半値近かった)。もちろん韓国系の食品店にも行って本格的なキムチを買い込んだのは言うまでもない。ついでにアルゼンチンから輸入された冷凍イカも塩辛用に購入した。この肉厚のイカは値段も安いけど、フェイラ(露天市)ではあまり見ないので貴重、ワタがたっぷり入っていて塩辛には最適なのである。

食料品店では、韓国系とはいっても、もちろん韓国からの輸入品で特徴はでているものの、基本的な日本食の材料は常備されていて必要な物は、生鮮野菜を含めてきちんとそろう。……と買ったものの支払いをしなが気づいたのであるが、土曜日の午前中のリベルダーデのお店で、こんなにゆったりと買い物ができるだろうか? メインのガルボンブエノは渋滞、車を停めることころから大変で、混雑をかいくぐって満員のお店に入り、カゴやカートに入れたものを持ってレジにたどり着くのに長い列に並ばなければならないのが普通。ところがボン・レチーロのお店はまったく混んでなくて、ゆったりとしたもの。店員にケジャン(生の渡り蟹のキムチ漬け)を尋ねたところ、丁寧に探してくれたりサービスも悪くない。

週末のリベルダーデははっきりいってもう破裂していて、僕でも買い物ではよっぽど必要なものがないかぎり、土日には行かず、週日にたまに行くことがあるくらいになっている。輸入日本食品が思ったほど普及しないのは、中産階級にとって買い物のしくにくいリベルダーデのお店に頼った販売をしているからではないか。高い輸入品を買える層の人は、あの混雑に入っていかないはずだ。買って貰いたい・買える人と、売っている場所のミスマッチングだね。

ということで週日は混むチラデンテツ通りも土日は空いているし、ボン・レチーロはそういう意味で週末に日本食を買うには穴場だ。日本のレトルトパックがないと日本食を作れない人は別だけど。



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