≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

国立近代美術館工芸館で『竹工芸名品展』を観てきた。その1

2020-01-06 13:14:58 | 展覧会に行った話

竹橋にある 国立近代美術館工芸館 は建物が重要文化財の旧近衛師団司令部庁舎で趣がある。
入り口↓


竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵
ニューヨークのアビー夫妻が収集した日本の近現代の竹工芸作品「アビー・コレクション」がメトロポリタン美術館に収蔵されるのを機に開催された2017年の展覧会「Japanese Bamboo Art: The Abbey Collection」は47万人以上を動員したそうだ。今回の展示はアビー・コレクションを日本で初めて紹介する里帰り展。


飯塚琅玕斎(いいづかろうかんさい) 花籃 旅枕 1940年代前半 真竹、籐 アビー・コレクション
1890(明治23年)-1958(昭和33年)栃木市生まれ。
かたくてよくしなる竹の質感が枕っぽい形に見てとれておもしろい。


飯塚小玕斎(いいづかしょうかんさい) 白錆花籃 雲龍 平成2年 アビー・コレクション
ぐるぐる、端からどこへ巻いていっているのか籠の回りを回って視線で辿ってみたよ。パーンとはぜて真っ直ぐに戻りそうな質感に緊張感をもたらされる。竹って切り開くことができるんだ。

飯塚小玕斎 1919(大正8年)-2004(平成16年)東京都生まれ。琅玕斎の次男。1982年に重要無形文化財「竹工芸」保持者(人間国宝)に認定された。



小菅吼月(こすげこうげつ) 晒竹捻り組花籃 昭和51年 晒竹、籐 アビー・コレクション
1932(昭和7年)-2016(平成28年)新潟県長岡市生まれ。父、竹堂に師事。並列させたひごにより、作品に軽やかなリズムを生み出すひねり組みを得意とした。キャプションより。
繊細な透け感、幾何学的な模様のリズムが気持ちいい。


阪口宗雲斎(さかぐちそううんさい) 果物籃 水月 昭和4年 真竹、籐、漆 アビー・コレクション
両端の輪は竹の節で、どちら側も切り開かれていないまま間を細いひごに割いて開き、横に別のひごを入れて編んで面を作っているというトリッキーな作品。

阪口宗雲斎 1899(明治32年)-1967(昭和42年)大阪府豊中市生まれ。


阪口宗斎(さかぐちそうさい) 牛形花籃 20世紀半ば 鳳尾竹、煤竹、籐、漆 アビー・コレクション
1932(昭和7年)-没年不詳 大阪府立国際会議場堺市生まれ。阪口宗雲斎の四男。


  国立近代美術館工芸館で『竹工芸名品展』を観てきた。その2 へつづく


 


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