皆様ごぶさたしております。研究員Mでございます。
先頃は第10回研究発表会へのご来場ありがとうございました。
研究員一同、次の公演の準備をしたり、客演に呼んで頂いたり外部の公演に参加したりしております。
さて、先日の「ぶた草の庭」には"ヘリコプターが接近してきて物資を投下して去る"という効果音がありました。これについて少し説明しますので、興味のある方はご覧下さい。
まず、ヘリの音を3種類用意します。
・遠い
・中くらい
・近い(直上)
です。これ以上細かくしても手間の割に聴感上の効果が得られないので、省略しています。
次に、これらをループできるようにします。安易に考えれば「決まった長さの音を作っておいて、役者の演技を合わせる」のが楽でしょうが、そういうわけには行きません。具体的にはこんな感じです。
それぞれの音の変わり目は、クロスフェードでアレしています。
(フェードイン)遠い音
(ループ)遠い音
(ループ)中くらいの音
(ループ)近い音
(1shot)物資投下
(ループ)中くらいの音
(ループ)遠い音
(フェードアウト)遠い音
Mac用の優秀な送出ソフト、「QLab」を使っています。これ今バージョン4まで出ていますが、使っているのは3です。(余談ですがメジャーアップデートのたびに値段が上がっています。早めに買っとけば良かった)
上に説明した送出シーケンスをQLabに落とすと、こんな感じになります。
さて、こういうふうに音を用意していてもスピーカが舞台上の1ペアだけではなかなかそれっぽく聞こえません。で、ト書きには非常に大きい音とありましたので、こういうのを考えました。
「舞台下にスピーカを別に置いて、ヘリが近づくにつれて下置きスピーカから出る音を大きくする」
これは単純に音量の問題もありますが、聴感上は「上の方から下の方」への音場の移動を狙っています。あと、使っているスピーカが低音が得意なやつ(隠す必要もないので・ヤマハのMS-60が2本仕込んであります)なので、まあこれもそれっぽく聞こえます。ちょっとした図を書きましたが、これでわかるでしょうか。
余談ですが、このスピーカは玄関の開閉音を出すには大仰すぎるので、玄関用に別の小さいスピーカが仕込んでありました。玄関の開閉パターンは早い物からゆっくりのものまで5種類あります。
というわけで、参考にして頂ければ幸いです。
先頃は第10回研究発表会へのご来場ありがとうございました。
研究員一同、次の公演の準備をしたり、
さて、先日の「ぶた草の庭」には"ヘリコプターが接近してきて物資を投下して去る"という効果音がありました。これについて少し説明しますので、興味のある方はご覧下さい。
まず、ヘリの音を3種類用意します。
・遠い
・中くらい
・近い(直上)
です。これ以上細かくしても手間の割に聴感上の効果が得られないので、省略しています。
次に、これらをループできるようにします。安易に考えれば「決まった長さの音を作っておいて、役者の演技を合わせる」のが楽でしょうが、そういうわけには行きません。具体的にはこんな感じです。
それぞれの音の変わり目は、クロスフェードでアレしています。
(フェードイン)遠い音
(ループ)遠い音
(ループ)中くらいの音
(ループ)近い音
(1shot)物資投下
(ループ)中くらいの音
(ループ)遠い音
(フェードアウト)遠い音
Mac用の優秀な送出ソフト、「QLab」を使っています。これ今バージョン4まで出ていますが、使っているのは3です。(余談ですがメジャーアップデートのたびに値段が上がっています。早めに買っとけば良かった)
上に説明した送出シーケンスをQLabに落とすと、こんな感じになります。
さて、こういうふうに音を用意していてもスピーカが舞台上の1ペアだけではなかなかそれっぽく聞こえません。で、ト書きには非常に大きい音とありましたので、こういうのを考えました。
「舞台下にスピーカを別に置いて、ヘリが近づくにつれて下置きスピーカから出る音を大きくする」
これは単純に音量の問題もありますが、聴感上は「上の方から下の方」への音場の移動を狙っています。あと、使っているスピーカが低音が得意なやつ(隠す必要もないので・ヤマハのMS-60が2本仕込んであります)なので、まあこれもそれっぽく聞こえます。ちょっとした図を書きましたが、これでわかるでしょうか。
余談ですが、このスピーカは玄関の開閉音を出すには大仰すぎるので、玄関用に別の小さいスピーカが仕込んでありました。玄関の開閉パターンは早い物からゆっくりのものまで5種類あります。
というわけで、参考にして頂ければ幸いです。
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