風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

久し振り、この感覚

2022年11月27日 | 詩吟

この6か月間東京芦孝会中央会の練習課題は、「和歌」でした。

いやでたまらない、苦手意識いっぱいの「和歌」に、

6か月も取り組むと思いもかけず、やる気になってきました。

それには、二回にわたって、受けたzoomによる研修の

古賀千翔先生のパワフルで、胸に迫るご指導の賜物と思います。

 

今日の吟題は、「白鳥は 若山牧水」静かで寂しい和歌です。

そして、「空の青と海のあお」について語られる野田会長の

言葉から、心が自然と寄り添ってきました。

 

その前2週間は、カラオケで、何時間もだだこの「白鳥は」だけを詠い続けました。

 

上級者向けの練習なので、吟詠についてはさらりと説明をされます。

しかも、時節柄会歌合吟、会詩合吟もないままいきなり独吟発表です。

和歌なんて、声ならしもないまま歌えるわけがないと、不満たらたらの

今まででした。そんな気持ちでする発表では、よい吟ができるわけもない。

 

そんな悪条件でも、芦孝会の女性たちは、どんどんスキルを増して、

素敵に詠うようになってきました。

I先生の良きお手本が、それに追随して、自分なりの和歌を詠っている。

 

 

それに触発されて、上手でなくても良いから、私なりに満足に思える

吟詠をしなくてはと、思い始めました。

 

その成果あって、今日の吟詠は、私史上最高の出来でした。

帰える道すがら、先生からコメントを頂きました。

「後詠で、音が下がったみたいだったよ、五本にさげたら」とのご指摘。

こんなに得意に詠った吟詠が、そんな出来だったのだねぇ。

それにしても、珍しくコメント頂いて、その事を喜ぶ私。

これで、また、明日からの練習に目標ができました。

 

これは、教室の生徒さんにいつも言う言葉、

  「自分なりの満足感は、大事です。人と比べるのではなくてね。」

そっくりそのまま私に帰ってきました。そうよ、これこれと、思う。

 

いつもいつも不満に感じないで、今ある自分を最大限認めてあげなくてはと思う。

 

和歌吟詠には、いつもいつも不満で、それでも、上手になりたいから、

中央会での独吟は、パスしない。

この処、その思いが通じて、吟詠発表が男女全員、席の並び順に

行われるようになりました。

そのおかげです。「私史上」という言葉は、嫌いだったのだけれど、

今は、ぴったりとくる言葉だと思う。

 

発声についても、ちょっとネットの記事を教えて頂いたので、

自分との格闘だけでなく、苦手な本読みにも取り掛かろう。

 

そんな前向きになった今日の出来事。

練習を重ねれば、やはり見えてくるものがある。

コメント    この記事についてブログを書く
« 気になるメルマガ | トップ | 芦紅さんのさざんか »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。