風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

谷中教室

2010年06月19日 | 詩吟
大山を借景にした高台に建つ吟友宅での詩吟教室(吟詠緑陰研修会)。

雨を心配するこの季節、晴れ女がいたらしく、天気予報が外れて戸外での緑陰でミニ吟行が、行われました。

集合したときは、帽子をかぶっていた大山も発声練習と通常の連絡事項の伝達を終えて、吟行に出かける頃には、帽子をぬいでくれました。
変わりに、私たちが帽子をかぶり関吟の詩吟の縮刷本とハンカチをかたてに、いざ出発。

木の葉のあいだを抜けてくる風は、汗ばんだ体にやさしくここちよかった。
そこに、鶯の一声。
まだ、この時期に鶯が聴けるんだねぇ!!!

そこで一吟、「江南春望」  千里鶯鳴いて~~~

田植えの終わった苗が風に揺れるのを眺めながら、あぜ道をさらに。

土の道と舗装の道の涼しさの違いをはっきりと感じながら、いつもだったら眺められる富士山を思い浮かべながら、さらに一吟 「富士山」  仙客来たり遊ぶ~~~


はぁーーー、気持ちの良い散策、吟行
素敵な企画に参加させていただいて、ありがとう。
幹事さんご苦労様でした。


関西吟詩文化協会HPより「江南春望」解説


 江南春望  <杜 牧> こうなんしゅんぼう  <とぼく>

千里鶯啼いて緑紅に映ず せんりうぐいすないて みどりくれないに えいず
水村山郭酒旗の風 すいそんさんかく しゅきのかぜ
南朝四百八十寺 なんちょう しひゃくはちじゅうじ
多少の樓臺煙雨の中 たしょうのろうだい えんうのうち



 酒 旗   酒を売る家の目印の旗
 山 郭   山あいの村
 南 朝   呉・晋・宋・斉・梁・陳の六朝頃 江南に都を置いたので南朝という



春は千里四方に満ちて、到る所で鶯が鳴き、緑の若葉は紅い花に映りあって、まことに美しい。水辺の村にも山あいの村にも、酒屋の旗が春風にはためいているのが見える。
思えばあの南朝の頃には仏教が盛んで、この地には四百八十もの寺院が建てられていたというが、今もなお多くの楼台が、けむるような霧雨の中に聳え立っているのが、あちらこちらに見える。


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