風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

関吟懇談会

2015年11月26日 | 詩吟
関吟の会長、副会長が、東京にお越しになりました。
ぷろぐらむその1は、関吟の現状と方針を伝えに、みずから伝えていただきました。

プログラム其の2は、会長自らの吟詠指導となりました。

声を支えましょう。
言葉は最後まで正確に気張らずにと、そして、声が支えられていれば、如何様なテクニックも思いのままと、自在に声を変化させて聞かせてくださいました。

横隔膜を平らに下に引っ張れば、息は勝手に入ってきます。
だから、息は盗むことができるのです。

支えられた声であれば、どんなに長いフレーズも、単調にならずに一息で吟じきれます。
そして、絶妙の「間」をもたらします。
「ま」と「あいだ」は、全く別のもの。
文章にして表すには、とても私には表現できないのですが、実例でとても鮮やかに表現してくださるので、耳は覚えていられます。

毎日三か月間練習しましょう。

気張って喉に力を入れないで、発声ができたら、8行詩も、何のその。

浜松で山口華雋先生の、講義を聞き、螺旋の理論をお聞きして、自己満足の上達をして、不安なままに、ここまで来ました。
実技の切磋琢磨を、来年度の吟道大学では、出来るようです。
今年出席したばかりで、来年度は出席しませんが、芦孝会会から4人も出席なさるようですから、お土産話と何らかのレクチャーをいただくことを楽しみにいたしましょう。

よんどころないご用のため、早いうちの新幹線でお帰りになったので、会食は、いつもの中央会帰りに立ち寄る居酒屋さんで、行われました。
お酒の出る席になっても、関吟の方たちは、詩吟談義が続きます。
本当にお好きなのですねぇ。
また、お越しいただいて、お知恵を、技術をお伝えください。
ありがとうございました。






今日ご指導いただいたのは、大山のテクニックがメインの要であり、実は、支えられた声を出せるようになること。そして、支えられた声が絶妙の「ま」を生み出し、それが、情緒ある流れる吟詠につながるというお話に行き着きました。

大山は、とても特徴のある譜で、その人の力が如実に出るものであり、短い4行の漢詩の中に、ほぼ、3回は出てくる形です。

初心者は、まず、正しく音階通りに声を出すことを学び、その一つ一つの音の微妙な長さの違いを表現し、やがては、揺りが入れられるようになる。
そのころには、思いを超えに乗せられるようになり、単調さを打ち破って、音を出す吟詠から表現するところへと上昇。

やはりこれも、らせんを描きながら、初心に戻りつつ、基本を崩さず、上昇していくという山口先生の教えの通りに、進んでいくのです。

「螺旋を描きながら」のフレーズは、何かを思い考える時、まず、頭に浮かび、ちょっと下がって一つ前に降りてみると、意外に簡単にもつれた糸がほどけて、スイッと二回りぐらい上昇していることがあったりします。

物事、直線に右肩上がりにばかり進んでいるのではなく、時には遠回りしながら、その遠回りが物事に深みを与えてくれるものなのです。

努力を惜しまず、いつも心がけながら、ここまで居らっしゃった山口先生のお言葉は、私にも直接に心を震えさせるものがあります。

私は、長年続けてきて、今ここにいますから、なんてこと無く伸びてきたと思われがちですが、どんくさいのであります。
だから、一生懸命になれたし、ちょっと、感情が激することもあり、そんなことが前進へのエネルギーになっていました。
そんな経験が、内に秘められず、外に溢れてしまうのは、不徳の致すところで、とばっちりを受けるそばにいる人には気の毒なことを、しています。

山口先生の年齢になったら、少しは、おとなしくなるかしら。


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