風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉 7月のお稽古

2011年07月10日 | 詩吟
一ヶ月に一回のお稽古が、13回目を迎えました。
めでたく、1年分のお稽古が終わり、二順目をめぐり始めました。

久しぶりに、お客様を迎えて、賑わいを見せた夢青葉です。
特に一人しか居ない男性にとって、願っても無いお客様で、二人の合吟では、学ぶことが多かったようでした。

日ごろ、辛らつにものを言っている私と違って、初心者のガッツで飛ばした吟を支えつつも引っ張ってもらって、違和感を覚えるところと、声が共鳴して、快感を味わえる場面もあったようでした。

是は、何よりの体験で、女声の私では、味あわせてあげられない練習です。

ほんとにありがとうございました。さりげない、フォローは、みんなのやる気を育てます。


さて、二人の女性ですが、
一人は、練習をしなかったといいつつ、復習で行った二度の合吟で、ちゃんと掴んで、独吟をなさいました。
もう一人は、声に幅が出てきて、吟声になりつつあります。
吟法を訂正したら、何度も出来るまで食いついてきてくれて、頼もしい限り。
人数が少ない利点を生かして、今できることを丁寧にやり直せるのが、うれしい。

そのうちの一人、いつもは別の帰路をたどるのが、所用で電車を使うため一緒に駅に向かいました。ずいぶんと話がはずんで、お稽古とは違う話題も出て、女性の二人が仲良くなっていくのを見るのは、安心します。

将来合吟に挑戦できると面白いと思っています。

夢青葉は、4月で二年目を迎えたのですが、昨年は都合3回お休みをしています。
ですから、実質の二年目は今月からになります。
去年は、8月はお休みにしましたが、今年は、お休みにしないで第一土曜日に練習することにしました。

3人しか居ないことで、お稽古日を流動的にやってきましたが、そろそろ、第一日曜日に定めていきたいとは思っているのです。
ただ、その日に出られない人があまりに残念そうな顔をし、それを見て他のメンバーが、日にちを譲ってくださるので、やはり、三人がそろう日にお稽古をすることになっています。
ありがたいことです。

今日も、体操は胸を開く、すると、自然に腰が力強く体を支える。
ちゃんと支えられた体は、ちゃんと支えられた声を出す。
その証明をしてくれたのが、Yさん。
今日は、あいうえおの詩の朗読の先導をやってくださったのですが、声に力が入って、響きが出てきました。
ほー、こに一ヶ月で何があったの?

何かしら、毎回喜びを運んでくれるわが生徒たちよ、ありがとう。
初心者とともに進むことは、こんなにも毎回うれしいことがあるのかと、指導者の初心者は、うきうきするのでした。

そして、吟の練習については、お客様が良い資料を下さったので、それをもとに、大山の一つ一つの音を、紙面にあらわされた高さと長さを指で押さえながら、声を出す練習をしました。

先月は、六山と七山をしたので、そのつながりで、正しい大山の音を発声するというシリーズになりそうなお稽古でした。

4行の絶句は、二度は出てくる大山は、かなりの比重を占めてその詩吟の性格、表情、水準をあらわします。
その、大山を自然な形で、身に取り入れられたら、そして、そのうちその人らしい個性を放つようになったら、すごいなぁと思う。

さ、来月は暑さに負けず、声を出しましょうね。


今月の課題



〈読み方〉

 中庸  <元田永孚> ちゅうよう <もとだ えいふ>

勇力の男兒は勇力に斃れ ゆうりょくのだんじは ゆうりょくにたおれ
文明の才子は文明に酔う ぶんめいのさいしは ぶんめいによう
君に勸む須く中庸を擇び去るべし きみにすすむ すべからくちゅうようを えらびさるべし
天下の萬機は一誠に歸す てんかのばんきは いっせいにきす


〈意解〉
あまり勇気をたのみ、腕力にたよる男は、かえって自分の力で自分がたおれるものである。また、あまり文明かぶれして自分の才能に溺れる者は、世の中の華美に酔うて事を誤ることが多い。
 だから皆さんにお勧めしたいことは、右にも左にも偏らず、常に中道を選んで進んで行かれることである。そして世の中のことは何事にも誠心誠意でやれば間違いはないのである。

                        関西吟詩文化協会HPより
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