風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

他流吟道大会

2017年10月21日 | こたろう
同郷の先輩の所属する会派の吟道大会のお知らせを頂いて、見学に行ってきました。


興味深かったのは、特別番組の、「創作俳句、短歌を吟じよう」でした。
その会の会員さん、あるいは、会員さんとご縁のある方が、創作した、川柳、短歌、俳句をトップクラスの吟者が、詠いました。

そのうち、俳句の作者は、福祉詩吟を主宰するS先生の学生時代の友人です。

その作者は、自分の句が、壇上で、大きな声で、詠われたことにとても感動なさったそうです。

S先生も我がことのように喜んでいらっしゃいました。

俳句連吟「里帰り」    作 杉村何彦(いずれひこ)
  知覧へと 母のふところ 鳥渡る
  
  秋ともし 薩摩切子の 瞬けり

  古里の 迎へは深き 銀河かな
                    吟 桑原慈龍
                    譜 井上邦神

句の心
 ◎ 南の海で亡くなった若い御霊が毎年母の待つ知覧へ帰ってくるの
   だろう。
   青い海を高い空を鳥となって・・・。

 ◎ 薩摩切子は鹿児島の特産品として有名だが、棚に飾られている薩摩
   切子が秋の灯を受けてちかりちかりと引かている。
   田舎の宿の静かな秋の夜、昼間の知覧での若者たちのことが、
   思いだされた。

 ◎ 帰省した故郷は鹿児島の山里で、暗くなると満天の星空である。
   銀河は頭上深く、変わらぬ古里の山河と人情の懐深くに迎えられた
   ことだった。
                      プログラムより拝借


会員吟詠で、力強い吟の方が多いので、感心を持って聞かせていただきました。その会は、コサージュを付けている唯一の会でした。指導者吟詠で、同じコサージュを付けていたので、その会の指導者らしいということがわかりましたが、先生が吟じられた通りの吟詠ぶりでした。

他流の吟道大会と言っても、お知り合いがいるので、とても興味深く拝聴いたしました。
単純に楽しむつもりでしたが、どうしても、いろいろと興味を持ってしまって、違った鑑賞の仕方になってしまいました。

たくさん学ばせていただきました。ありがとうございました。

                    

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