その気になってきたMさん、何とかしたい。
教場の後、2時間の会場確保が出来たので、補習を行いました。
補習には、どんな時も参加するYさんもいます。
今日は、詩を読み、朗読へと持っていく作業。
Mさんは、アクセントは問題ないので、そのまま読んで、言葉の終わりの
母音になったら譜を詠うことをしてもらいました。
最初は違和感があったようですが、声の低いMさんは、無理な高さで、
練習をしています。それでも、平気ですと答えます。そうかな?
自分が日頃語っている声で、読み、母音で詠うことに違和感がありましたが、
すぐに慣れてきました。
アクセント通りに読む。アクセント通りに詠う。母音で譜を詠う。
肝心なのは、自分の高さで詠うこと。
自分の高さではない音程で、先ず、聞き詠うので、音の取りにくい人には、自分の
体に覚えさせるのに無理がある。
はじめに覚える吟詠は、自分の高さであることが望ましい。
じゃぁ、どうすれば?
詠わないで聞いているだけにする?
初めに体が覚えた音を自分の高さに変換するのが、難しい。
基本を覚えるまで、個人練習が望ましい。じゃぁ、どうすれば?
譜№ 19番のどうしてもくるってしまう三六の音の変化が、音程も狂わず
言葉に続けて中山が詠えました。
語る言葉が、三六になってるんですよ。
語っているそのまま詠えばいいのです。
「詩吟、詩吟、詠う、詠う、吟じる、吟じる」でいっぱいになっているMさんの、
頭の中から、それらを取り払って、読むことに塗り替えました。
正しく読めるのです。
詠おうと思うから、音痴になるんです。
家では、読んでくださいね。