風のこたろう

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新越谷 12人の思想家

2016年06月27日 | 論語と
「孫子」と「呉子」   漢文学窓 『里仁』教科書  p179 
  須 藤 明 実 著
 
「孫子の兵法」戦いの指南書として、日々戦いのさ中にあるビジネスマンにも、どう戦うかとの指標を与えているとの印象を持っていました。

中国戦国時代後期では、「家ごとに孫・吾の書を蔵す」と言われ、今の世の中でも次々に「孫子の兵法」の書物が発行されているのには、大きな意味がある。
戦争の技術が書かれているだけではなく、人間の本質を見極め、人間を看通す洞察力から生まれた、今に活きる人間の書物だからだと、須藤先生はおっしゃる。

相手との関係に於いて、実り多きを得ようとするなら、相手をよく知り、静かに優位に立ちなさいと。


そして、呉子は、戦うのでなく、守って勝つのが一番と言い、上に立つものは、人のありようを見て、やる気にさせなさい。と言う。


相手をよく観察して、その喜ぶ様子を想像する、そして、その道筋を考え準備する。
戦うためのではなく、よりよい人間関係を維持するハウツーなのですねぇ。





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