風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

江東区吟剣詩舞道大会

2015年10月04日 | 詩吟
江東区文化センターにて、開かれた詩舞道大会は、創立60周年の記念の会でした。
一般吟詠、コンクールに加えて構成吟が二つプログラムされていました。
その一つは、野田 芦孝構成、尺八河下竜 ナレーター石井 芦の「江戸・深川諷詠」です。

定評のある石井 芦惠のナレーションは、流れるように美しく、さらりとなってきて、魅力を増していました。
そして、林煋成先生の吟詠には、聞きほれました。




そのプログラムの一つのコンクールで、一・二部と三部の両方で、東京芦孝会から、優勝者、準優勝者、その他大勢の入賞者が出ました。

         おめでとう!


特に三部の優勝者の吟詠は、転句のときに、もっと言えば、吟詠の出だしから、このまま終わりまでミスがなければ優勝確信しました。
吟詠の巧拙のまえに、静かな闘志にみなぎっていて、引き込まれました。
まさに、終わりまで、気を抜くこと無く、いつもなら入りすぎる力が、入りすぎず、最後の大山で、エネルギー切れにならずに見事に吟じきりました。
どのくらい、どのように練習なさったのでしょう。

月曜日の長恨歌で、私に衝撃が走ったとき、すでに、この吟への道のりが始まっていたのか!
道理で、昨日の、東大島の教室で、ご披露をしないで、気をためていたのね。
武士道の気。

先日、詩吟とは?と尋ねられた時、「武士道」と答えた。まだ、これとわからないままに。
先を越された。

まさに本当のおめでとう!です。

最近、コンクールの応援に出かけることがなかったのだけれど、優勝者がすべて、この「気」を発するのであれば、たくさんのもったいないことをしたってわけだ。



夢組から出場した吟者は、力いっぱい若者らしくりっぱに吟じきりました。

これから、たくさん出場して、顔を覚えてもらって、可愛がってもらいましょう。

彼女の強吟、力吟の完成度を高めつつ、これからどのように受け入れられるのか、吟詠の流れが変わりつつある状況で、彼女なりの考え方が、構成されるのを、期待をもって見守りたい。
それに、私が何ができるだろうか。

間もなく来る、関吟本部でのコンクール出場で、たぶん東京よりも強吟の吟者の多いはずですが、そのような場面で、吟詠を聞いて、どんなことを感じてくるのか、楽しみです。

コンクール出場について、私の認識していない、ノウハウを諸先輩方に学んで、納得のいく吟詠を模索しましょう。
芦孝会の自由な気風は、望めば、教室を超えて、学ぶことのできるシステムがありますから、足りないところは、何時でも学ぶことができます。
彼女にこそ、歓迎できる、芦孝会のシステムです。



懇親会では、さぞや、勝利の美酒に酔ったことでしょう。



私たち、帰宅組が三々五々駅に向かううちに6人が自然にあつまり、食事をしました。
これから入会しようとしている人が、ひょんなことで2人もいらっしゃいました。

これまでに、その中のメンバーと、コンクールの応援などで、顔見知りであったことも功を奏して、初対面の私も、気楽にお話をさせていただき、話が弾みました。



これから、入会しようとしている方にとって、今日のような、盛りだくさんの発表会を聞きにいらっしゃったのは、良い経験でした。
お二人のそれぞれの先生の練習の場面では決して見ることのできない仕事ぶりや、個性や、技術の素晴らしさを見て、感じることができたのですから。


十分な大人であっても吟界では、若者の範疇に入る方たちの、若さの上に、今日の発表会で受けた興奮も相まって、輝いて見えました。


これからスタートという人を目にし、このお二人はどのように先生と吟詠を学び精進していらっしゃるのだろうと、いろいろと思い描いていると、私自身が、はじめて、指導者となった時のことを思いだし、軽い興奮状態でした。


似たようなスタートを切るお二人は、教室は違えども同級生ですね。
これから親しみを増しながら何かの時は相談しあって楽しく過ごして行けますように。

同級生がいることは、本当に幸運です。羨ましい。

6人で過ごしたこのおしゃべりが、お二人の吟詠への思いの後押しになりますように。


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