風のこたろう

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夢松風6月1回目

2013年06月12日 | 詩吟
今日の吟題は、藤井抽O作 「芳野懐古」

譜ナンバー18の「平引き揺り上げ」の習得に、時間がかかりましたが、ほかのところはかなりスムーズに、進みました。

今までに習った基本の形が、どんどんと身についてきていますから、新しい吟にとりかかっても、一節ずつの繰り返しは、ずいぶん回数を減らすことができました。

ただ、細かいところでは、止めが、いまいちあいまいです。

今では、18番のニックネームは、「眉雪(びせつ)調」と言っています。
昔、初めて抽Oの芳野懐古を習ったころは、18番などという呼び名もなかったころで、この吟法を「眉雪調」と教えられました。

芳野三絶と呼ばれる三つの芳野懐古のうち藤井抽Oの芳野懐古の、転句(三行目)の言葉が、『眉雪の』であり、その所の吟法が、いまでは、平引き揺り上げと呼ばれるようになっています。

昔は、今ほど吟法の種類がなく、呼び名であったのですが、「吟詠副読本」ができて、丸で囲まれた数字を朱書きされるようになりました。

今は、その譜名の多さに、譜名表を眺めて確認する作業をせねばならなくなりました。
これは、私の記憶力の問題なのですが。。。

他流と違って、譜名(吟法)が多いため、覚えるのが大変ですが、その吟法を確実に吟じることで、ほぼ、その詩の趣を表すことができると思うのです。

へたに、小手先で、吟を料理しなくても、特に初心者は、正しく吟じればよいのです。

考えながら、「この音は・・・」と考えなくても吟じられるようになったら、詩情をどうするか考えればよいのです。

その時になってからでも、その詩をさらに深く読むのは遅くないと思うのは、きっとわたしだけなんだろうなあ。

淡々と吟じることは、決して単調でも淡調でもないのは、佐藤鷺照先生の吟が良い例ではないかと思うのも、私だけなのだろうか。

学生の頃、「小手先」 「心意気」という言葉を時あるごとに投げかけていた、鈴木先生(
佐藤鷺照先生に教えを受けていた)を思い出す。

それは、もう、きがついたら、46年から47年も前のこと。恐ろしい位の年月が流れて、そのことを今でも続けているって、すごいねぇ。自分ながら、驚いた。

きっと、誰も予想しなかったし、自分自身が一番驚いている。
佐藤鷺照がご存命だったら、何とおっしゃったことだろう。

東京芦孝会⇒東京芦孝会支部⇒東京連絡所⇒創設の相談会と歴史をさかのぼると、その創設の相談会に、行きなさいと指示をくださったのは、佐藤鷺照先生でした。

関西から関東へと嫁いだ私のことを覚えていてくださって、そして、願いを込めて言ってくださったのだと、今になって思う。おかげで、詩吟からいっぱいの感動をもらっている今の、私がここに。


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