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オイルランタン 自作 第三弾

2020-06-10 11:46:15 | 焚火 アウトドア

 

 

 

オイルランタンを自作するにあたり、まず悩むのがホヤです。

ホヤは「火屋」と書き、文字通り火を風から守る重要なパーツです。

ネットでオイルランプ自作を調べると、多くはこのホヤのない芯むき出しのタイプが多いです。

既製品でもホヤは耐熱ガラス製が多く、素人ではなかなか加工に手を出しづらいのが正直な所です。

 

 

自分も友人に100均ガラスコップのカットをお願いし、ガラスホヤを作って貰ったのですが、その際に副産物的にガラス筒が出来たので、これを生かしたランタンを作ろうと思い立ちました。

 

最初に思い描いた「吊り下げ型オイルランタン二号機」です。

まずは材料も何も気にせず完成予想イラストを描きます。

 

 




で、実際に完成したのはコチラ。

大きなガラス筒の中で油壷を入れて点灯させる構造です。

 



点灯するとこんな感じです。

ちょっと本体重量に対して吊り下げ金具が貧弱になってしまいました。

 


大きいガラス筒は金属板で天井を作り、そこに穴をあけ、装飾と煙突を兼ねて100均ダイソーのドーナツ型を接着しています。

接着には、高温に強いエポキシ系接着剤「J-B オートウェルド」を使っています。




本体はMFD板で、底板にドーナツ状の板を接着する事で、油壷の固定と大型ホヤの固定をしています。

着火の時にはこのようにホヤを上にスライドさせて火を付けます。

MFD板を繋げている柱状の金属棒はダイソーのステンレス箸を切ったものです。




このガラス筒は、ダイソーで売っている150円(税別)の花瓶。

その底を切って使っています。

自分の家にあった金属板が、たまたま直径ジャストフィットだったのでそちらを使いました。

もしこれを真似する方がいたら、同じくダイソーで150円(税別)で売っているオイルポットの蓋がちょうどいいサイズなので、そちらを使うと良いです。





前回の記事でも書きましたが、油壷はセリアで購入したハーバリウム用のビンです。

これがもう、なかなか売っていない!

大きさといい、キャップの狭口っぷりと言い、ちょうどいい瓶なんですけどねぇ。

 




性能という意味では、通常のランプ型の方が使い勝手はいいのですが、このタイプは見た目の良さから周りにも好評です。

ホヤの金属部分に設けた煙突構造が、中の炎を上昇気流で引っ張るので、このような細長い炎の形になります。

ちなみに燃料はパラフィンオイルと灯油を5:5で混ぜた物を使っています。

パラフィンオイルはランタンに非常に向いている燃料で使い勝手も良いのですが、ランニングコストが高くなるのが欠点ですね。

「実用性の高いランタンを作る」のが目標なので、最終的には灯油を使ったランタンを成功させてみたいです・・・







今現在も試行錯誤中のオイルランタン製作ですが、一応、完成形に限りなく近いモデルがこちらです。

セリアのソーダガラス瓶の油壷と、ダイソーで買ったプラスチックカップのホヤがメイン部分。

燈心はダイソーの木綿ロープφ5mmです。





リフレクターシェードを針金にそってスライドさせ、本体を抜き取ることが出来ます。

オイルの補充や燈芯の長さ調節などしやすいようになっています。

全体を支えている針金は太さ2mm。

これはもう少しだけ太い方が良いので、もし次を作るときは2.4mmにしたいですね。

ハンドル部分はその辺の小枝から切り出しました。

ここは色々と装飾したり特色を出せるポイントですね。

 

 


プラスチックのホヤは中心部分の他に、周辺に空気取り入れ用の穴を開けています。

冒頭にも書いた通り、ホヤはガラスが主流ですが、今やそれ以外にも様々な素材があります。

自分のは安価に作りたかったので100均のプラスチックカップを使っていますが、シリコンやポリカーボネート素材の透明カップなら、耐熱性も問題ない筈です。

特にポリカーボネートはキャンドルグラスにも使われていますし、耐衝撃性は一般的なガラスの200倍以上と言われているので、ホヤに向いた素材じゃないでしょうか?


 


で、自分が使っているプラスチックのカップ、これはスチロール樹脂なので耐熱温度は70℃から90℃くらいです。

細かく言うと、100均で取り扱っているプラスチックカップの素材は数種ありますが、耐熱温度としてはどれも同じくらいです。

 

そして、結論から言うと、溶けます。歪みます。

ただし、今のところ4時間くらい連続利用しても、実用できない、安全性が損なわれるというレベルで溶けた事はないです。

まあ、歪んでも100均で買い替えればいいので、あまり気にしていません。

それより、ガラスと違って割れない事と、重心が高くなって倒れる心配が減るメリットの方がはるかに高いと思っています。

 

 



リフレクターシェードにはダイソーで購入した浅型のシェラカップを使っています。

取っ手部分をサンダーで切り、放熱用のスリットと針金を通すための穴を開けています。

 

 


さて、ここでそもそもの話として「ランタンって不便じゃない?」という部分について触れます。

図で示した通り、上から照らす明かり以外は、対象物が見えにくく感じます。

現代社会に慣れた我々にとって、太陽の明かりや電灯の明かりに慣れてしまってるんですね。

アウトドアでも、テーブルにランタンを乗せているのに、いまいちテーブル上の料理が見えにくいと感じた事はありませんか?

そして、最も気になるのが「灯台下暗し」です。

どんなランタンも、真下は絶対影が出来て見えにくいんですよ。

自分の作っているランタンに、狭口瓶を使っているのも、この真下に出る影を極力減らすためです。



前回の記事で書いたMDF板の土台だと、吊り下げたときに光を遮って影を生み出してしまいます。

そこで、セリアで買ってきたPET瓶がちょうどよい太さだったので、これをカットして土台にしました。



カップの底のふくらみを利用して、下から刺した針金が出っ張らないようにしています。

こうしないと、底が平にならず安定性が悪くなってしまいます。

火を付けて使う物ですから、こうした部分で安全性を高めないといけないです。

 


透明な素材を使ったことで、ランタンの真下にも光が回るようになりました。

吊るした真下が明るいと、ランタンを吊る場所も直感的に位置決め出来て非常に便利です。

 

 

 

こちらは研究中、というか失敗作。

針金でリングを作り、それを組み合わせる事でランタン本体を固定する方法です。




ちょっと分かりにくいですが、瓶の底より一回り小さい針金リングで支え、瓶の中間部をもう一つのリングで横ズレを防止しています。

なんでコレが失敗したのかと言うと、強度の問題です。

針金同士の接着に、ハンダ付け、エポキシ系接着剤、瞬間接着剤と試し、更に補強の方法も色々試し、細い銅線で針金同士を事前に縛ってから接着剤で固める方法もやったんですが、どうにもすぐに壊れてしまいます・・・

こういうのはシンプルな構造の方が壊れないですね。

 



解説と言うより、自分の忘備録的な記事になりましたが・・・

オイルランタンは空き缶アルコールストーブと同じくらい、自作で性能向上を目指せる道具ですね。

炎が生み出す明るさ自体は極端に変える方法は無いので、発せられた光をいかに効率よく視認目標に当てられるか?

安全性や放熱性能は?

ランニングコストや燃費は?

いろいろ考える事は尽きません。

 

最近はちょっと作り過ぎて疲れたので、また暫くして良いアイデアが浮かんだら、製作再開したいと思います。

 

 

~過去の記事もご参考下さい~

オイルランタン 自作のススメ

オイルランタン 自作 第二弾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホヤDIY (takesatonoturu)
2020-06-22 21:38:08
私もランプを作りまし
食べ終わったジャム瓶などでランプに

https://www.pinterest.jp/pin/387872586636139507/activity/tried/

写真の通り瓶の底をガラスホルソーで穴開けして
使っています
返信する
コメントありがとうございます。 (FTS)
2020-06-23 06:53:50
>takesatonoturuさん

コメントありがとうございます。
すみません・・・ピンタレストの使い方がよくわからず・・・
ガラスホルソーはダイヤモンドコアビットと違うのでしょうか?
ガラス加工の道具は自分は持っていないので、非常に興味があります。
返信する
追記 (FTS)
2020-06-23 16:18:57
YouTubeの動画を拝見しました。
すごい数の瓶ですね!
瓶のキャップスクリューをホヤの固定に利用し、底部分を開穴して利用するんですね。
とても参考になります!
返信する

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