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フィギュア、トイ、サブカルチャー
面白いと思った物をいろいろと取り上げています。

ミニチュア製作のススメ シルバニアファミリー小物編 Part2

2023-08-17 17:39:11 | サブカルチャー







先月に行った「水鉄砲BBQ」で、代理購入して頂いた物を受け取りました。




シルバニアファミリーのクマです。

現行のクマとは違う廃版品ですね。







何と言っても「デカい」!!

一番左が標準であるヒロインキャラのショコラウサギ。

真ん中が大人サイズのアイボリーウサギ。

そして今回のクマ。

・・・デカイ!!

調べてみると、1985年のシリーズ当初に発売された「グレークマファミリー」のお父さんらしいです。

流石に当時品としては状態良すぎるよなぁ、と思ったら2004年に復刻販売されていたらしいので、その時の物かもしれません。










で「服がダセえなぁ」と思って脱がそうと上着を取ったら、なんとズボンはオーバーオールでした。

本来はシャツを着せた上からオーバーオールという姿ですが、この「裸にオーバーオール」のビジュアルが気に入ったので、この姿をデフォルトにする事にします。










マッチョダルマな着こなしとしては、肩ひもは片方のみ!

という事で、もう片方は腕を通さない事にしました。

何とも肉体労働スタイルがマッチする、獣臭が漂うナイスベアになりました!










改めて手元の人形を並べてみると、以前に作ったオリジナルのフルアクションライオン人形よりクマの方が大きかったです。

ライオンは背が高く作りすぎたと思い、可動を殺さず手足の長さカットを考えていましたが、クマのおかげで違和感ない身長となりました。

・・・しかし、頭部の大きさの差が激しいですね。やっぱり作り直すか・・・


ちなみに、ルース品で購入したアイボリーウサギですが、こちらも最初の販売は1986年という古いモデルでした。

ただ、割と近年でもセット品などで出ていたらしく、比較的入手も容易みたいです。











そもそも、初期設定ではシルバニア村の村長が茶色いクマで、グレークマとは家が隣同士という設定なので、村長の親族なんでしょうね。

実物のクマは「グリズリー=ハイイロクマ」という名前ですが、実際はヒグマと同じ暗茶色なので、村長の方がクマっぽいかも知れません。

それでもかなりお気に入りですけどね。


最近のシルバニアは赤ちゃんキャラばかり人気で、商品もそこに合わせ小型化されたものばかりです。

デカいキャラというのは、もはやそれだけでレアですもんね!






さて、そんなシルバニアファミリー人形ですが、絡めて遊べそうなガチャガチャを見つけてはチョコチョコと買っているのですが、最近手に入れた中でお気に入りの物をいくつか紹介したいと思います。







まずはこちらの「ガムボールマシーン」

アメリカンな雑貨感を出すのに、必要不可欠と言っても過言ではないアイテム。

もちろん、様々なミニチュアが出ていますが、たまたま良さそうなガチャを見つけたので回してみました。









正式名称は(株)Jドリームから出ている「チョコレートディスペンサーマスコット」

本体の色が、赤、黄、青、緑、桃の戦隊カラーバリエーションでしたが、もっともディスペンサーのイメージが強い赤色が一発で当たったのでラッキー!

ガムボール(本当はチョコですが)を再現するカラフルなBB弾もついています。











ギミック付きのため、ミニチュアスケールとしてはちょっと大きめ。

右のガイコツは1/12スケールです。

まあ、この手のディスペンサーって実物もいろいろな大きさがあるから、特に気にならないと思います。








さすがにコイン投入までは無理ですが、ちゃんとハンドルの回転と、それに連動して中の玉が排出されるギミックが付いています。

アメリカンダイナーや雑貨店など、いろいろな場面でのアクセサリーに使いやすい品です。







うって変って、次は純和風!





トロ箱に詰められた氷とホタテ!!

こんなミニチュアもガチャガチャで出てるんですね!









大きさは1/18~1/20くらいでしょうか?

1/12のドールハウススケールだと小さいですが、見ての通りシルバニアにはぴったりです。










最近、ショッピングモールに行くと大型のガチャガチャ専門店が出ていたりしますが、こちらの商品はイオンモール限定の「モーリーファンタジー」「トイスポットパロ」という店舗で限定販売されているオリジナル商品。

しかも、1回の料金は398円!

コイン投入式のイメージが強いガチャガチャですが、「電子マネー・QR コード決済」という販売方法だから可能な価格設定!








ご覧のように、中の氷は細かいキューブが積まれたような形で、箱から取り出すことが出来ます。

もちろん、中身のホタテもすべてバラバラになっています。

他にはアジ、タイ、サバ、イカと、どれもシブいラインナップ。

これはもう一個くらい欲しいと思ってるんですが、発売されたのが6月なので、もう在庫は無いかもしれません。













さて、写真のコレ。

釣りを趣味にされている方ならよくご存じだと思いますが・・・

パッケージに書かれていますが、LED付リチウム電池です。

一部、ガンプラのビームサーベルの発光用にも使われているので、ご存じの方もいるかと思いますが。









これを使って、ミニランタンを作ってみました。

まあ、ミニチュアとしては作り古されたネタではあるんですが、やはり人形の手に持たせられる独立電源のランタンって魅力的なんですよね。

ガチャガチャで売られているミニランタンは、シルバニア人形の後ろにあるサイズ。

とてもドールハウスサイズとは言えません。


過去に作ったランタンのミニチュアにミライトを入れられるように加工しましたが、わずか16㎜とは言え、やはりリチウム電池本体の収納に悩みます。

そこで、丸ごと新規で作ってみました。







形も迷いましたが、キャンプなどでよく見られるタイプのランタンです。

材料は過去のミニチュア作りで余っていたポリカーボネートの鉛筆キャップとビーズ類。








このように、ランタンの上部をパカっと取り外し、中の空洞にミライトを差し込みます。

ここの蓋パーツは、セメダインBBXを使っています。

こういう所でも便利ですね。

なんせ、このミライトの黄色は連続点灯7時間しか持たないので、頻繁に取り換える必要が出てきますから、ミライトを取り外しできる機能が必須なんですよね。







これで、シルバニア人形に持たせても、ちゃんと単独で光るランタンが完成しました。

電源コードの取り回しを考えず、さまざまなシチュエーションで使えるランタンです。

もう一度作るなら、やはりハリケーンランタン型が良いですねぇ。












そんな訳で、ミニチュアフード作りからドールハウス小物作りへ移行し、シルバニアファミリーに移って、そのシルバニアファミリーもおかしなことになり始めているミニチュア趣味ですが・・・


まあ、あまり深く、固くは考えず、自由気ままに楽しみたいと思います。


さて、そろそろシルバニア人形の服が欲しいけど・・・裁縫まで手を出すか・・・?



















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ミニチュア製作のススメ シルバニアファミリー小物編

2023-05-31 10:34:54 | サブカルチャー









娘を喜ばせるために始めたミニチュア作りですが、次第に自己満足の世界になり、さらにはドールハウスサイズから、すっかりシルバニアファミリーサイズに移行してしまいました。

やはり、国内での趣味人口が、シルバニアファミリーは圧倒的に多いんですよ。

さすが1985年から38年も経っている玩具。

人口が多いという事は、それだけノウハウや公開されている情報が豊富だと言えます。




そんな、国内の女児(女性?)向けミニチュア需要シェアNo.1のシルバニアファミリーですが、全国に公式ショップが展開されています。

公式ショップ「シルバニアファミリー 森のお家」では、海外版の商品や、一部店舗限定品などが売られています。






そんな店舗限定品で、あまり目立たず売られていたのが、こちらのアクセサリーキット。

通常の「お家」を買った人が追加で買い足すためのグッズで、自分が買ったのはグラスとカップソーサーのセット、3連の学校机と椅子のセット、長ベンチと郵便ポストのセット、の3点です。

どれも、たしか2~300円程度だったと思います。








1000円もしないでこれだけのセットが公式で揃うなんてすばらしいですよね!

特に食器系はいくらあっても困らないですからね。









なにより公式商品ですから、サイズの心配が要りません!

自作では1/12スケールを基本として、シルバニア人形と現物合わせでスケールバランスを取っていましたが、その手間が省けるのは嬉しいですね。











さらに、自分としてはかなり珍しく、ハードオフで中古玩具を買ってきました。

なんせ、公式の商品は「はじめてのシルバニアファミリーセット」の型落ちしか持っていないですからね。


みるくウサギの大人版(おとうさんかおかあさんか不明)と、子供部屋の棚らしき物、それと食玩の装動シリーズから仮面ライダーゼロワンに登場したバトルレイダーを購入しました。

どれも激安です。









よく見ると、みるくウサギの耳が片方折れています。

中古玩具なので劣化や熱変形で曲がったのかと思っていたら、ちゃんと耳の曲がった種類があるんですね。

良く調べきれませんでしたが、海外版などではこの耳の曲がったバージョンだったみたいです。・・・ん?レアなのか?


棚の方は、引き出しなどのプリントがいかにも子供部屋っぽいデザイン。

でも、引き出しの数も多く、元のデザインは良い物ですね。









という訳で、リペイントしてみました。

いや、今回買った家具類は全部ペイントするつもりで買ってるんですが。

色は悩みましたが、シンプルに黒ベースで差し色に金を使ってみました。

これで子供家具とは思えない雰囲気になりましたね。









以前に作った小物類を棚に詰めてみました。

さらに雰囲気がアンティークでアカデミックに変化します。

ちなみに、一番下の段は手前に開くハズだったのですが、塗膜が厚すぎたのか、キツくて開閉不可になってしまいました・・・








以前に塗装した家具類は赤っぽい色だったので、黒一色ではマッチしないかな?と思ったんですが、並べてみるとそこまで違和感は無いですね。

パッと見は子供用の学習棚が基だとは分からないのではないでしょうか?










さらに、こちらの郵便ポストもペイントします。

小さな家を模したポストで、既製品のままでも細かい作りと塗装で悪くはありませんね。








こちらも、黒を基調に他の家具と並べても違和感の無いように、ちょっとダークな色合いにしてみました。

赤い屋根から、深緑の屋根色に変更しています。








ギミックもちゃんとしていて、裏側は扉を跳ね上げて中の郵便物を取り出せるようになっています。









土台部分は黒だけだと質感がイマイチなので、ガンメタで少しだけドライブラシをかけています。

家の部分の四隅も、実物を想像すると金属フレームの方が良いかと思い、同じ黒銀で塗り分けました。

飾り扉にはポイントとなる金色を施しました。











さてさて、また話が飛ぶのですが、先日ダイソーで見つけたマスキングテープ。

色々と凝っている柄が多いですが、コーヒーショップの看板柄というのを見つけました。

これを木板に貼れば、そのままミニチュア看板になります。







そのままでは寂しいので、板のフチは水性ニスで着色してあります。

シルバニアと並べても、違和感の無いサイズです。









「シルバニアファミリー 森のお家」で購入した三連の学習机をペイントし、ショップのカウンター風にしてみました。

過去に作ったコーヒー関連のミニチュアと、マスキングテープの看板を立ててコーヒースタンドにしてみました。








このマスキングテープ、看板の柄が数種類あるので、他も作ってみました。

マスキングテープである以上、下地が透けてしまうのですが、逆にそれを活かした質感変化を利用できないかと試行錯誤しています。











中古で買ってきた装動のバトルレイダーは、装甲パーツを剥がしてシルバニアに装着。

装着と言ってもテープで仮留めしているだけですが、サイズ感は良いので少しの改造で使えそうです。

よし、今日からコイツの名前は「アサルトウサギのおとうさん」だ!









先程のマスキングテープを使った看板もそうなのですが、シルバニアでのミニチュア作りにおいて心の師と仰ぐ方から教えて頂いた小ワザを紹介。

こちらはアクセサリーのパーツショップで買ってきた、キーホルダーなどに付けるチャームです。

調べてみると、いろいろとミニチュア遊びに使えそうな形がたくさんありました。

自分が購入したのは、なんと1個80円というリーズナブルプライス!


本来はチャームなので、鎖などを付けるリングが付いているのですが、それをペンチやニッパーで切り落とし、ヤスリでキレイにしてリタッチしています。

材質はハッキリ分かりませんが、真鍮などの比較的加工しやすい金属を使っているようで、リングのカットもニッパーで簡単に切り離せました。







リペイントした棚に並べてみると、アンティークショップ風にする事が出来ます。

また、右側に写っているガイコツには鍵束を持たせてみました。

なんだかミステリーとか宝探し感が出ますね。

ちなみにこのガイコツは1/12スケールです。









ミニチュア遊びも、ゼロから自作するだけでなく、こうしたちょっとの買い物をちょっと工夫するだけでも、遊びの幅が広がります。

冒頭にも書きましたが、特にシルバニアファミリーはサイズやスケールを厳密にしなくても楽しめるので、様々な物が活用できます。


さて、まだまだ活用できそうな小物を探してみますよ!


















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ミニチュア製作のススメ 既存プラモでおもちゃ屋編

2023-05-25 06:18:01 | サブカルチャー










「プラモデル」と言っても、その中には様々なジャンルがあります。

大きく分けると、架空のロボットやヒーローなどの「キャラクターモデル」と、実在する(しない物もあるけど)自動車、飛行機などの「スケールモデル」の2種になります。

このスケールモデルの中の「戦艦」ジャンルに「ウォーターライン」というシリーズがあります。

船の喫水線から上、つまり海の上に出ている部分のみを模型化したシリーズで、タミヤ・アオシマ・ハセガワと3社を跨いで発売されている定番ポジションなシリーズです。

スケールも基本は1/700と統一されています。

このシリーズ、主役となる戦艦以外にも、港のドッグやらアクセサリー類が山のように発売されています。







そんな1/700ウォーターラインシリーズの、戦艦に載せるための飛行機とヘリコプターのプラモを購入しました。

一つはピットロード社の「世界の現用戦闘機セット2020」

もう一つは、アオシマ社の「陸上自衛隊ヘリコプターセット」







こちらがピットロードの「世界の現用戦闘機セット2020」のランナーです。

箱には、これと同じランナーが2枚入っており、合計12機の戦闘機が組み立てられます。










で、なんで1/700のプラモなんか買ったのかというと、シルバニアファミリー用です。

つまり「めちゃくちゃ小さいプラモデルをシルバニアの玩具に見立てよう」という遊びです。










戦闘機本体は4~5パーツ程度で組み立てられるので、そこまで難しくはありません。

しかし、戦闘機の下面に取り付けるミサイル類が・・・

とんでもない細かさで、ランナーから切り離して接着しようにも、ピンセットで摘まんで、ちょっと油断して弾くと・・・もう部屋のどこに消えたのか分かりません。

いざ戦闘機に接着!となっても、パーツが小さすぎるゆえに、接着剤を塗る場所が分かりにくいです。

本体側にも、明確に取り付ける位置決めが出来る凹みなどもなく、フル装備をさせるには相当な模型スキルが必要になります。

あまりに難しい&接着面積が小さすぎて、何度かチャレンジしましたが・・・諦めました。











とりあえず、仮組した戦闘機をシルバニアファミリーに持たせてみました。

ちょっと大きいモデルになりましたが、これ以上小さい飛行機というと、なかなか見つけることが出来ません。












老眼と手の震えと戦いながら、組み立てて塗装した物。

大きさは僅か3センチ程度です。











とりあえず、数機は完成。

この小ささなのに、全体にはパネルラインがビシっと彫刻されているので、もっと腕のいい人が塗装すれば、小スケールとは思えないほどの完成度になると思います。







ガンダムマーカーのふき取りタイプのスミ入れペンを使いましたが、ちょっとスミが残りすぎて汚くなっちゃいました。

カラーリングは、マクロスのバルキリーを参考にしています。









シルバニアファミリーはノンスケールですが、アクセサリー類は1/12~1/24が適正サイズで、一番合わせやすいのが1/20スケールと言われています。

つまり1/700のプラモを持たせると、「シルバニアの世界での1/35スケールの模型」と見立てる事が出来ます。









こちらはアオシマの「陸上自衛隊ヘリコプターセット」

パッケージでは4機種のセットに見えますが、実はオスプレイやトラックなど、ボーナスパーツが豊富な超お得プラモです。










ただ、パーツ割は、先ほどのピットロード製の戦闘機よりはるかに細かいです・・・

わざわざ着陸脚を別パーツにするとか、鬼ですか?

ピンセットが大活躍ですが、万が一にもパーツを落としたり、つまみ損ねて弾いたりしたら(実際に相当な回数しましたが)、もう未完成確定です。

予備パーツもありません!

おまけにデカール!いや、もう最初から貼る気は失せてますが・・・


戦艦モデル作ってる人たちは、みんなこんな工作してるの?










こちらに写っているのが、ボーナスパーツの幌付きトラックと高軌道車。

非常に小さいパーツですが、1パーツ成型にしてはディティールもバッチリです。

この大きさは、シルバニアに持たせても、ちゃんと「ミニカー」に見えるサイズですね。










乗り物のオモチャだけだと寂しいので、やはり「フィギュア」が欲しくなります。

小さいサイズのフィギュアと言えば、鉄道模型のジャンルでは1/150スケールの人形などが売られています。

しかし、もっと金額的にもお手頃な物を発見しました。

ガンプラ売り場でたまたま発見した「ビルダーズパーツHD 1/100 MSフィギュア01」です。








ご覧のように、1/100スケールの人形が1枚のランナーに14体、さらに商品には2枚のランナーが入っているので28体のフィギュアが出来ます。







シルバニアとのサイズ比較。

1/20スケールのシルバニアが1/100スケールのフィギュアを持つので・・・シルバニアにとっては「1/5の人形」となります。

まあ、ここはシルバニアの大雑把スケールで考えて「1/6=12インチ=30センチフィギュア」として扱います。










ランナーから切り離せば完成なのですが・・・

普通に塗るだけでは面白くないので、妄想設定込みでのネタで塗装します。


「地球連邦軍が、貴重なMSパイロットの生還率を上げるためノーマルスーツ自体に戦闘能力を付与した試作スーツ、通称:仮面パイロット。様々な状況を想定し、数種類が試作された。」






「スーツ1型は内蔵コンピュータにあらゆる格闘技の技をインプットし、パイロットの格闘能力を大幅に底上げできる。
女性着用を想定した2型は筋力サポート機能が強化されており「技の1型、力の2型」と呼ばれている。」


という訳で、最初の写真で気づいていただけた方もいるかと思いますが、有名ヒーローのアレのパロディで塗装しています。






ちなみに1/100のフィギュアというと、大きさはこのくらい。

16㎜~18㎜くらいです。







サイドラインは頑張りました!

やはりここは、1型には2本線、2型は1本線をどうしても入れたかったですから。

逆に、それ以外の場所は、思い切り省略して塗っているので、ぱっと見は元ネタに気付かないかも知れませんね。




他のフィギュアも、妄想設定を紹介。



「1型、2型をベースに試作されたバージョン3(3型)は力と技のバランスが取れた傑作機である。
4型はメカニック用にダウングレードしたタイプで、ハーフヘルメットとフェイスマスクの簡易型だが、作業用アームが装備されており、通称は「パイロットーマン」と呼ばれる。」





「5型は、宇宙空間に耐えれる機密性を水中用に転換しており、タイプXと呼ばれる。
海中での戦闘や作業用に万能スティックを装備している。」






「6型は、地上部隊パイロット、特にジャブロー周辺の南米ジャングルでの戦闘ならびに生存率を上げるために開発されたバージョン。特に大胸筋から上腕部の筋力増強に優れ、手刀を振り下ろす打撃が強化されている。」






「7型は、MSのジェネレーターから排出される余剰電力を、パイロットの戦闘に転化させるための回路を搭載した通称「S(スペリオール)タイプ」。より電力の出力が強化された超電子回路を搭載したタイプもある。」







本当はもっと細かい塗装しなきゃ、元ネタが分かりにくいんですけどねぇ。

でも、塗装ばかりに力を入れても、そもそもの目的である「シルバニアにとっての人形遊び」という部分から離れた遊びに成りかねないので、ある程度で切り上げます。















いくつか作った物を、セリアで購入してきたミニチュア棚に並べてみました。

もうちょっとゴチャゴチャしていても良いですね。










既存の製品をうまく使って「ミニチュアのミニチュア」を作るコンセプト。

プラモデル以外にも、いろいろ使える物はあると思うので、ちょこちょこ探してみたいと思います。


















コメント (2)
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東京ディズニーランド マニアック目線のススメ

2023-05-16 11:52:00 | サブカルチャー

今回の記事は、趣向を変えてレビューなどでは無く、ダラダラと所感を書いていこうと思います。

いや、本来の「ブログ」としてはその方が正しい気もするけど。


さて、一か月ほど前ですが、家族サービスで東京ディズニーランドに行ってきました。

年に一度も行かないレベルではありますが、やはり娘に行きたいとねだられると連れて行ってあげたくなります。




そこで、今のアウトドア趣味やマニア趣味などの目線で、ディズニーを楽しんでみたという内容です。




まずは「カリブの海賊」

大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に絡む部分では色々とマニアックなネタなんかもネットには転がっていると思いますが、そんな中、自分が気になった物が2点。




一つ目は、アトラクションの乗り場手前にぶら下がっていた、オイルランタンを模した照明。

自作のオイルランタンの記事でも解説していますが、通常、ランプやランタンというのは吊り下げた真下には光が届きません。

その構造をそのままアトラクション照明にしてしまうと暗くなってしまうので、通常の吊り下げ証明と同じく、下側を照らす照明にランプ型のカバーをかぶせているんですね。

この構造、割とオイルランタンを使っている人にとっては理想なんじゃないでしょうか?










もう一つ、アトラクション乗り場で気になったのが「樽」

小舟の上に二種類の木樽が乗っかっています。

一つは樽の留め具(タガ)がよく見る金属製の物です。

もう一つは留め具が木製になっています。

木樽の歴史は非常に古く、ローマなどでは2世紀~3世紀あたりには使われていた記録があるそうです。

つまり、タガが木製なのは、製鉄技術が発達していない古い時代の物なのか?はたまた、大航海で製鉄技術の発達していない地域から手に入れた物なのか?

中身はお酒であることが予想されますが、ワインか、ラム酒か、ウィスキーか?

この樽だけを見ていても、想像が広がります。










「カリブの海賊」からウエスタンランド側へ異動している最中に見つけたワゴン。

荷馬車の荷台部分ですね。

西部開拓時代には、こうした木製馬車が活躍していました。

横に括り付けた木樽は、小さいですが飲料水用なのでしょう。

車輪回りや荷台の下の骨組みを見ると、既にシャーシ構造の概念が取り入れられていることが分かります。

西部開拓時代には既にサスペンションなども採用されています。


車体横に搭載された大きなノコギリは、おそらく二人かかりで使う物ですね。

山から斧で切り出した木材を、こういうノコギリで挽いて材料加工していました。


積まれている材木は、本物の杉の木。

表面がまだ白く、切り口の割れも見当たらないので、割と最近に伐採した物なんだと分かります。


数年前にディズニーランドに訪れた時には幌馬車だったので、これもわざわざ作り変えたんでしょうね。

アメリカ西部に杉の木が自生していたかはともかく、細かい部分まで時代設定を反映しているのは素晴らしいです。





特にこのウエスタンランドは参考になる装飾が一番多いエリアですね。

世界各地のディズニー遊園地には、ほぼ同コンセプトのエリアがあり、世界観や装飾品などの共有がしやすいのか、非常に凝った世界観になっています。






そんなウエスタンランドの象徴的なアトラクションと言えば「ビックサンダーマウンテン」

有名な話ですが、入り口近くの蒸気式トラクターは本物のトラクターとの事。

物としての迫力が違います。

うーむ、カッコいい。









ビックサンダーマウンテンは、かなり初期からのアトラクションですが、敷地入り口から乗り場までの景色や通路も、非常に凝っています。

コース脇に置いてある、別の蒸気式トラクター。

よく見るとドライブベルトでもう一つの機械を駆動させるための動力源にされているのが分かります。









もはや説明不要ではありますが、ビックサンダーマウンテンは金鉱山をモチーフとしています。

全体に張り巡らされた水の流れる通路は、金の比重を活かして効率的に採取するための仕組みです。

ダイナマイトで山を崩す⇒土砂を水通路に流す⇒比重が重い金は底に沈み、不要な土砂だけが流れていく、というシステムです。









建物内に飾られている、広告掲示板。

西部開拓時代は鉄道の発展と共に、通信販売が栄えた時代でもあります。

左上の「ポニーエクスプレス」は、現在の「速達郵便」や「バイク便」ですね。
各駅間を馬でリレーして郵便物を届けました。

他にもコロラド移住の広告、ウイスキーやタバコの広告が飾られています。

このフォントや紙質といった物も、ウエスタンファンにはたまらない資料です。







同じく、壁に飾られた工具類。

この古ぼけた重厚感ある工具は男性なら誰でもグッとくるんじゃないでしょうか?

モンキーレンチですが、今の物とはだいぶ形状が違います。

金鉱山を走るトロッコの整備用だから特殊形状をしているのか、そもそも19世紀ごろの工具なんかはこんな形をしていたのか・・・

こんな工具、古道具屋で見つけたら間違いなくゲットしちゃいますね。











同じく、飾ってあった小物で心惹かれたのがコチラ!

右の調理ポッドは、焚き火料理などで使いやすい吊り金具付き!

口が狭くなった形をしているので、本来は蓋があったんじゃないかと推測します。

左もすごく美しい形をしているクッカーですが、わりと現代の飯盒にも似ています。

この二つ、同じ形で現代でも作っても、絶対アウトドア好きにヒットすると思います。










こちらもコース脇の造形物。

当時の採掘者の生活が垣間見える小屋ですね。

板張りの切妻屋根で、外の桶には薪が放り込んであるので、おそらく薪ストーブで暖を取り料理も作っていたんでしょうね。

手前の採掘機械も趣があって良いですね!

上の口から土砂を流し込み、砕石機にかけていたんでしょうか?

右側にタンクがあるので、動力はこれも蒸気機関なんだと思います。









こちらも通路に飾られた小物。

上皿天秤です。

採掘された金は、当然、他の鉱物に混ざっていたり、純度が低いものもあったのでしょう。

天秤を使い、どれくらいの純度の金か確かめていたんでしょうね。








そして、一番驚いた小物がコチラ!

シングルバーナーですよね?これ!

上には台形型の変わったメスティンが乗っていますが、下の部分はポータブルストーブで間違いありません。

ゴールドラッシュ時代にこんなのあったの?と思いましたが、調べてみたら、今のシングルバーナーと変わらない製品は、すでに19世紀に作られていたそうです。

そ、そんな昔からあるんだ・・・


キャンプギアのマニアには、ビンテージの道具を集めている方も多いので、このバーナーは売ったら相当な金額になりそうです・・・









ビックサンダーマウンテンを乗り終わり、出口近くの場所も、ふと見るとこんなストーブが。

ダルマストーブってヤツですね。

薪や石炭を燃やすストーブですが、注目すべきは上のタンク部分。

そこから横引に煙突のような物が出ていますが、おそらくこれは排煙用では無いですね。

これもまた、蒸気機関を動かすためのボイラーのようです。









最も見ごたえのあるウエスタンランドを移動し、今度は「ホーンテッドマンション」へ。



このアトラクションは、何と言ってもこのゴシック様式のマンションが主役ですね!

レンガ作りの重厚な建物がカッコいい!








もちろん、実際に建物になっている訳では無く、外から見える部分だけ作られており、実物より小さく作る事で遠近感に錯覚を生み出しているのですが、そのバランス感覚が絶妙です。

特にこうして写真で見ると、本当に巨大な建築物があるように思えます。









ホーンテッドマンションの不気味さを盛り上げるため、周囲に植えられている樹木も考えられています。

この「カイヅカイブキ(貝塚息吹)」という木は、幹や枝がねじれ上がって成長するのが特徴の木です。

もっと言うと、周囲の壁などの高低差も活かし、日陰を多く作り、さらにこうした見た目にも不気味さを感じるような樹木にしていたり、と演出が非常に考えられています。







樹木でさらに気になったポイント。

幹から直接、にょろにょろと葉が生えています。

こんな樹木、見た事ありません。

よく見ると、木の幹にエアプランツを埋め込んであるんです。

これはナイスアイデア!!








樹木系では、こちらもビックリしたポイント。

琵琶の木です。

まだ熟していませんが、ちゃんと果実が出来ています。

ディズニーランド内、しかもアトラクション付近でゲストの手が届く範囲で、こうした果実のなる樹木を植えていたことにビックリしました。

・・・さすがに熟しちゃう前には収穫しちゃうんだろうなぁ。

ゲストが勝手に琵琶の実を食べて、万が一にも腹痛になったりしたら大変ですからね。










こちらも外側の待機列の場所に、さりげなく出てくる水場の彫刻。

壁のひび割れ部分や、過去に流れ出ていたであろう水の跡、そしてそこから錆びが出ている事で、彫刻の悪魔の口から血を流しているかのような表現。

こういうのはジオラマなどの情景を作る際、ドラマを感じさせるポイントとして参考になります。










この養蜂箱は割と見ていた人も多いですね。

内部にはスピーカーが仕込まれており、ブンブンと蜂の羽音が聞こえるようになっています。

上に置かれているのは燻煙器と呼ばれるもので、煙を吐き出す事でミツバチを傷つけずに追いやるための道具です。

これは今現在でも売られている物と、ほぼ形が変わっていません。

ホーンテッドマンションの時代背景は19世紀ごろのはずなので、これも100年以上経っても大きく形を変えないロングセラーという事ですね。

養蜂は個人的に非常に興味があるのですが、なかなか住宅地だと始めるのが難しいですね。











さて、さらに移動して、今度は「プーさんのハニーハント」

ハニーハントといえば、アトラクション建物全体を絵本に見立てていて、ページを模した壁の印象が強いです。





しかし、入り口近くに行くと、突然にこのようなディスプレイが。

外からアトラクション内部に移動する、一瞬暗くなる空間にあるので、足を停めて見る人もほとんどいません。

こちらに見えているのは、手作りの木工玩具類。

玩具の持ち主?とも思いましたが、机の上には工作道具やペンキがあるので、これは玩具を作っている人の机ですね。









その脇には、果実などの食料と、本などがあります。

ガラスドームで植物を育てているので、この果実も食用ではなく栽培や研究のための物なのかもしれません。






ここは、プーさんの原作者であるA・A・ミルンの部屋をイメージしているのか・・・

はたまた、その息子、クリストファー・ロビンの成長後の部屋なのか・・・

いろいろと想像すると楽しいですね。

もちろん、各小物のアンティークなデザイン、色使いなども、模型作り等の参考になります。









他にもあちこちで写真も撮ったのですが、ボリュームもありすぎるし、細かいアトラクション場所も覚えていないので、ダラダラと。

特に、あちこちにあるスーベニアショップは、その展示品、ディスプレイが凝っていて、非常に楽しめます。







お菓子や文房具が売られている、いかにもなお土産物屋でも、ふと見ると柱に暖炉が作られており、上にこんなディスプレイが。

燭台や水差しなど、これも19世紀ころを思わせるアンティーク感。

またね、こう、置き方というか、空間の取り方も絶妙なんですよね。








その暖炉の脇に目をやると、シュポシュポと空気を送り込むためのフイゴ。

さらに後ろ側の長い柄の物体は、暖炉での調理器具ですね。

いわば、ホットサンドメーカーみたいなものです。

表面から想像できる材質は銅製っぽいので、ホットケーキのような物を焼くんでしょうね。











別な店舗では、アフリカン・ポジーポットが飾られていました。

蜂蜜のような黄色い液体の造形物が付けられていますが、アフリカではメジャーな鋳鉄鍋です。


この鍋、実はBBQ用に買おうか本気で悩んでいた時期がありまして・・・

ただ、実物なんて置いている店なんか無いし、ネットで買おうとしても、輸送費がバカ高くて・・・

正直、アフリカで庶民が使っているような大鍋なので、元の値段は驚くほど安いんですよ。

でも、鋳鉄ですから重量が半端ない。

もちろん、ダッチオーブンと同じで、その重量と鋳鉄という素材だからこそ、料理を美味しくしてくれる。


結局、購入は諦め、市販の鍋を焚き火用に改造して今は使っています。


でも、いまだにこのアフリカン・ポジーポッドとスペインのオジャ鍋は欲しいと思っています。











他にも、アウトドア・BBQ好きなら「それ、どこで買えるんですか!!??」と聞きたくなる気になる調理器具類があちこちにディスプレイされています。

手前の銅製のデカいケトル、めちゃめちゃ欲しい・・・

でも、グランマーコッパーケトルも良いお値段するので、もし本当に売っていても手が出ないかも知れませんが。

その横の背の高いアルミらしいケトルも気になります。

形的にはコーヒードリップ用のケトルに見えますが、この背の高さとか、もしかしたらパーコレーターなのかな?とか、いろいろ想像してしまいます。

たぶん、ディズニーには、こうしたディスプレイ用品を買付する係というのが居ると思うんですが、めちゃめちゃいいセンスしてますね!・・・当たり前だけど。








こちらはショップのレジスター。

その後ろ側の壁に、やはり凝ったディスプレイがありました。

これ、木工の玩具屋なんですね。

奥の壁には、銑(せん)と呼ばれる刃物や、西洋カンナが掛けられています。

その隣、一番奥の棚には、乗用の木馬、小さな木馬、その下にはケン玉。

続いて、コマ、積み木、操り人形などなど、木工での玩具が並びます。

手前側の棚には、細かい工作用の工具類と、塗装用の刷毛類が並んでいます。


ちなみに、こんな凝ったディスプレイでおもちゃ屋さんを表現しているのに、この店舗で売られている物の中には木工玩具はありません。


なんか、昔は各アトラクション近くのショップには、そのテーマに沿ったお土産品が売られていた記憶なのですが、最近はもう、どのショップに入っても、同じようなお菓子や文房具ばかりで、購入意欲をそそられる物が無いです。

カリブの海賊近くとウエスタンランドには、まだそうしたショップが残っていましたが、取扱商品の種類は激減していますね・・・












こちらは、シンデレラ城内部のシャンデリア。

電灯ではなく、ロウソクで明かりを取っていた時代をちゃんと表しています。

まあ、肝心のロウソクは電飾ですが・・・











全体的に、新しく出来たアトラクションは、ディスプレイなどもあまり凝っておらず、個人的なマニアック目線で見るべきものが少ないですね。

古いアトラクションは、その敷地をぜいたくに使い、1時間以上の行列を作っていてもゲストが飽きないように様々な工夫がされています。

個人的にはアドベンチャーランド、ウエスタンランド、クリッターカントリーあたりが凝っていて好きなのですが、まあ、その辺は個々の趣味もありますので。

しかし、逆にトゥモローランドは、大好きなスター・ウォーズをはじめ、おもちゃ好きならグッとくるトイストーリーやベイマックスなどのアトラクションがある割に、ディスプレイや造形物はさっぱりしています・・・

20年くらい前には、あのエリアでトミーのゾイドを売っていたみたいですね。

しかも海外版もあったという情報を最近知りました。


また、毎回ディズニーランドに行くたびに、限定トミカを買っていたのですが、今回はそれも良いのが無くて断念・・・

スターツアーズのスピーダーとか、本当に売ってるの?っていうレベルで見かけたことがありません・・・

せめてスターウォーズグッズの店は復活させて欲しいです!!





という事で、ディズニーランドも細かい部分の職人的なコダワリを感じてみると、より一層面白いのではないでしょうか?

私のような偏屈なオッサンでも興奮させる、絶妙なポイントが沢山あります。

やっぱり、ディズニーランドはすごいですね!!






















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ミニチュア製作のススメ アンティーク天文学器具編

2023-04-29 18:03:25 | サブカルチャー







しばらくぶりのミニチュア製作です。

ちょっと立て続けに作ったので、まとめてアップ。



もともと、天文学の器具類、特に渾天儀と呼ばれる器具は、ミニチュアでチャレンジしたいと思っていました。

今年になり、ミニチュア玩具のブーム火付け役ともいうべきリーメント社のぷちサンブルシリーズより「天文学者の不思議な研究所」という商品が発売されました。

実は発売されたことは、自分でミニチュアを作った後に知ったのですが、他のミニチュア製作されている方々が宇宙、天体物を作られた事に触発され、自分でも作ってみようと思い立ちました。







まずは、渾天儀をどんな風に作るかを考えます。

ダイソーで購入した6㎜のビーズと、同じくダイソーのメタルリングパーツという物を組み合わせてみると、なんとなくそれっぽい形に。

これを中心に、ダイソーの色々な売り場を探し、使えそうなパーツを買って組み合わせていきます。







先にミニチュア渾天儀を作成された方から「アクセサリーパーツは使えるのが多い」と聞き、探してみると指輪で丁度良い大きさのリングがあったので、それを組み合わせて形にしていきます。






こちらはプラモデルのランナー。

よく見かける、この円形の部分。

これを台座にする事にしました。






さらに、NERF改造用に買っていたアクリルパイプも良い大きさだったので、輪切りにして使用します。






組み合わせて色を塗ったのがこちら。






パーツ同士は接着している部分もありますが、0.5㎜のピンバイスで穴あけ&極細ワイヤーを軸にしている部分もあるので、ある程度は回転もできます。






シルバニア人形と並べても違和感ないサイズに仕上がりました。

歯車の装飾と合わせ、アカデミックな雰囲気よりファンタジーっぽさが強くなりました。









もっとアンティークだけどアカデミックな雰囲気にしたく、今度は1.6㎜太さの真鍮線を曲げて別バージョンの渾天儀を作ってみました。

中央の地球に見立てた球体は8㎜ビーズです。

真鍮線を適当なパイプに何重かに巻き付け、曲がり癖を付けたら切り離してリングを作ります。

数個作ったリングを、今度はペンチなどで慎重に一回り小さく曲げ、大きさ違いのリングを作っていきます。

この作業が難しく、なかなかキレイな円形にならず、どうしても歪んでしまいます・・・





理想的な形にはなりましたが、前作より一回り大きくなってしまいました。

まあ、明確に大きさの決まっている物ではないので、これでも良しとします。






こちらも、各リングの接続は0.5㎜穴と極細ワイヤーで軸を作っているので、くるくると回すことが出来ます。

ただ、とても小さい工作のため、なかなか精度が出せず、軸も水平、直角に作る事が出来ませんでした。

自作では物の大小にかかわらず、水平、垂直を出すというのが重要ですね。

よく見ると、軸打ちの為の穴も「ためらい傷」みたいなのが沢山あります。








渾天儀だけあっても、天文学っぽくないので、やはり定番の天体望遠鏡を作る事にしました。

とはいえ、ノスタルジックでアンティークな雰囲気にしたかったので、小さい恒星観察用の望遠鏡です。

もちろん、反射式ではなく屈折式です。








これは、既に家に有る材料、パーツだけで作る事を考え、望遠鏡本体はプラパイプの組み合わせ、三脚部分はプラモのランナー、細かい部分はプラ版の切れ端から作りました。






本体はタミヤプラパイプの組み合わせです。

8㎜パイプ、5㎜パイプ、3㎜パイプはそれぞれ組み合わせるとピッタリ収まるので、程よい長さにカットして接着するだけで望遠鏡っぽい筒が作れます。







完成したのがこちら。

レンズは、古い望遠鏡なら曲度のキツイ凸レンズだろうと思い、ビーズをそのまま突っ込みましたが、さすがに雑過ぎましたね・・・








三脚部分と望遠鏡部分はコの字型のパーツで挟み込んだ接続にしており、固定化していません。

なので、このように仰角を変えることも出来ます。








実際にシルバニアと組み合わせてみると、今度はちょっと小さく作り過ぎたようです・・・

もう少し高い位置にしないと、上手く望遠鏡をのぞき込ませることが出来ません。

また、三脚は固定で作ったのですが、やはり可動しないと細かいシチュエーション表現が出来ません。









そこで、主に三脚部分を全て作り変える事にしました。

もともとのプラモランナーを利用した脚に、プラパイプを組み合わせる事で伸縮できるようにします。

そのプラパイプを繋げる基部は、プラ版を組み合わせ、ここも0.5㎜の軸を作って可動するようにします。








プラパイプの端を少し削り、穴を開けた部分に短く切ったワイヤーを入れ、瞬間接着剤で固定します。

非常に細かく、気を張る作業ですが、渾天儀作成でさんざんやった工作なので、なんとなくコツは掴んできました。








三本のプラパイプを接続したところです。

後は水平を保てるよう、軸の太さを調整して渋みを与えたり、細かい所を削ったりして調整します。







望遠鏡本体も、プラペーパーを巻き付け延長しました。

雲台もボリュームアップさせ全体のバランスを取ります。

これでシルバニア人形と並べても違和感ないサイズになりました。






一回り大きい自作の人形と並べても、足の長さが調節できるので問題なく使えます。







脚を縮めて折り畳み、本体と分割するとコンパクトにまとめる事が出来ます。

この後、色を塗って完成です。

ちなみに塗装しているのはシタデルカラーのルーンロードブラス。

週刊ウォーハンマーについてきた塗料ですが、古びた真鍮っぽい色になるので、こうしたアンティークっぽい物を作る時には重宝します。

ただ、塗料として使い慣れていないので、なかなかキレイには塗れません・・・









さらに「これも飾りたい!」と思い立ち、太陽系儀を作る事にしました。

冒頭で書いたリーメントの太陽系儀がめちゃめちゃ小さく、とても良く出来ているので、それを真似たサイズにしたかったのですが、どうしてもある程度惑星の大きさ差を表現したく、試行錯誤。

結局、家に有ったビーズでは一番大きい12㎜ビーズを太陽に使い、別の大きさのビーズを数種類、あとはマチ針の抜け止めのボールが丁度良い大きさだったので、それも使う事にしました。








2㎜の真鍮線に、太陽に見立てたビーズを固定します。

3㎜径のプラパイプは内径が2㎜なので、これを輪切りにし、本体となる真鍮線に通します。

後は惑星となるビーズをワイヤーでそれぞれプラパイプに差し込み固定していきます。









どんどん太陽系の惑星を追加していきます。

水星と月は良い大きさの球体が見つからなかったので、楕円のガラスビーズにレジンを垂らして作ってみましたが、やはりきれいな球体になりません。

でももう細かくて作り直すのも大変なのでこのままにします。










大きな惑星である木星と土星も、同じように作成し取り付けます。

一番外側だし、惑星として大きいので、テコの原理で重さの負担が掛かるパーツですが、どうにか他の惑星の接続方法と同じで取り付けられました。

土台のパーツは、サークルカッターで切り抜いたプラ版と、金属ワッシャーを組み合わせています。

金属ワッシャーの重みが全体を支えてくれます。









全ての惑星が自由にクルクルと動きます。

ただ、全体の大きさはこの状態で、直径10センチ。

もし通常のドールハウスサイズで考えると、実物は直径120センチにもなるので、かなり大型な太陽系儀という事になります。








各惑星の色も、悩みました。

あまり実物を参考にした色だと、ミニチュアとしての見栄えが地味になります。

結局、実際の色は関係無しに、何となくその惑星の名前から連想される色にしてみました。

水星だから水色、金星は金色、地球はもちろん青にして、月も金色。

火星は赤だけど太陽とカブるので、赤紫のマチバリがあったのでそれを使いました。

木星は特徴的な縞を表現したかったのですが、全体の雰囲気を考えクリアーブラウンのみ。

土星はビーズにプラペーパーで作った輪を貼り付け、黄土色っぽくしてみました。








これだけ揃うと、なんとなく天文学的に見えてきませんかね?

材料費は大した金額掛かっていませんが、手間を考えると「買った方が安い」となっちゃうんですが・・・

しかもリーメントのヤツなら、このほかにも六分儀とか家具類とか犬とかも付くんですよね・・・








部屋っぽいレイアウトにして飾ろうかと思ったら、前に作った床板が歪んで使い物にならなくなっていました・・・

これだけ色々小物を作って並べても、まだまだ物足りないですね。

また思い立ったらミニチュアを作り足していきたいと思います。


























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マテル ジュラシック・ワールド ドレッドノータス

2023-04-02 13:50:36 | サブカルチャー









別にこれが世界最大の玩具とかって訳じゃないけど

もう30年近く玩具趣味を続けている中では

最大の玩具を買いました。






マテル社が出している、映画「ジュラシック・ワールド」のフィギュアシリーズから「ドレッドノータス」です。

もう、箱がデカイ!

デカすぎて室内で写真が撮れないので、外で撮りました。






裏返すと縦配置の構図になっているので、店舗ディスプレイに合わせた商品の置き方ができるようになっています。

映画は見ていない(と思うんだけど、ジュラシックシリーズは飛び飛びで見てるから記憶があいまい)ですが、キャラクターや映画の活躍を知らなくとも、恐竜フィギュアとして楽しめるのは、このシリーズの良い所ですね。

ドレッドノータスは、いわゆる竜脚類で大型の恐竜。

体長は26m~30mくらいあったと言われています。








箱から取り出すと、いくつかのパーツに分かれています。

胴体、首、尻尾が元側と先端の2パーツ。






これらを差し込んで組み立てるのですが、さすがアメリカントイ!

接続ジョイントは「はめ殺し」です。

本体も大きく、その分、各パーツの重さもそれなりにあるので、中途半端なジョイントでは抜け落ちや事故の原因にもなりかねません。

メーカー側の「事故に繋がらないように、一度ハメたら二度と抜けないようにしてやる!」という強い意志を感じる作りになっています。






ゴリゴリとパーツをはめて完成!

デカい!

長い!

1.5mオーバーは伊達じゃない!






可動部分は、4本の脚の付け根のほか、首も根元から角度を変えることが出来ます。

一番上にもたげ上げさせるとこのくらい。

ドレッドノータスは、竜脚類の中でも特に首が長いので、この角度が変わるだけでも迫力があります。






また、尻尾は同じく付け根部分で左右に角度を付けることが可能。

ただし、そこまで大きくは動かないので、ちょっとした表情付け程度です。







特徴的な長い首は篏合している部分から回転させる事も出来るので、顔を左右に振る事が出来ます。







頭部アップ。

さすがにこの大きさなので作りがしっかりしています。

口の中の歯も再現されていますね。

もちろん、口は開閉が可能。






とにかくデカイ!

成人男性が手に持っても、まるで狩猟で捕まえた小動物かと思うようなデカさ。







背中には、引き出し式のタブが付いていて、タブには何やら模様が書かれています。

スマホに専用アプリをダウンロードして、この模様をスマホで読み込ませて遊ぶようです。

・・・すみません、試していません。

外箱に「DNAコードを出してスキャン」と書かれているので、たぶんドレッドノータスの生態とかをスマホで見れるんでしょうね。







もう首だけでも棍棒になるくらいのサイズです。

皮膚の質感もかなりリアルですね。








室内に持ち込んで遊ぼうとチャレンジしましたが・・・もちろん、撮影台に収まらないです。

ちょうどミニチュア作成のサイズ比較用にフィギュアライズの響鬼を出してたので、絡めてみました。

響鬼は巨大な魔化魍を倒すライダーなので丁度いいですね。

とはいえ、約1/12スケールの響鬼では、ドレッドノータス足一本の大きさにも満たないです。







音撃打を繰り出すポーズにしてみましたが・・・

デカすぎて効いている感じがしないですね。








このドレッドノータスのフィギュアは全長が約1.5mあるので、スケールにするとおよそ1/18。

ミクロマンや3.75インチのフィギュアと遊ぶと丁度いいスケールです。


シルバニアファミリーは、ドールハウスの国際基準である1/12をベースに、独自のディフォルメ体形で作っているので、1/20くらいのミニチュアも絡めて遊ぶことが出来ます。

なので、ドレッドノータスともサイズ感は合う感じですね。

草食性と考えられているので、巨体の割に口は大きくありませんが、それでもウサギ程度は丸呑みできそうですね。







たぶん、ドレッドノータスの体の中にシルバニアハウスの一つくらい作れると思います。

せっかくデカくてウケる玩具なので、いろいろと他の玩具を絡めたいのですが・・・大きすぎて遊びにくい!!









Twitterでくろさんに「ランタンスタンドにでもしてみれば?」と言われたのでオイルランタンを咥えさせてみました。

・・・問題なくランタンホルダーとして使えてしまいます。











この巨体をきれいに撮影するには、狭小住宅の庭ではちゃんと撮れない!ってことで、近所の空き地に持ち込んで撮ってみました。

うん、もう少し下に生えている植物の種類を選べば、太陽光も相まってかなり迫力のある写真が撮れそうですね。









竜脚類は首と尻尾を水平にして生活していたという説もあるので、この体制のほうがリアルなのかも知れません。

・・・とりあえず撮影している時に近所の人に見られなくて良かった。








ただのバカでかい恐竜フィギュア、というだけでも大満足ですが、工夫次第では色々と遊べそうです。

NERFの的にしても良さそうですね!

ってか、これだけデカいと、もうドレッドノータスにNERFを仕込めそうです。


ちなみに、ドレッドノータスの語源である「ドレッドノート」は「dread(恐怖)+ nought(無い)」という意味で「怖れ知らず」「敵無し」を意味する言葉です。

もともとは戦艦のサイズを表す言葉で、日本語で「弩級」とか「ド級」とか表記されます。

まさにド級の迫力と言える大型玩具。

ちなみに、このマテルのジュラシック・ワールドのシリーズ、他にも1mオーバーサイズの恐竜フィギュアがたくさん出てるんですよね。


気軽にはおススメできません。



デカイ玩具はいいぞ?!?!























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ミニチュア製作のススメ ウイスキーボトル作例編

2022-12-17 08:23:22 | サブカルチャー









前回のウエスタンサルーン編でご紹介した洋酒瓶ですが、備忘録的に製作のメモを残しておこうと思います。

ミニチュア作りに限らずなんですが、どうも自分のモノ作りは「思いついたら即行動」のクセが抜けず、いつも作成途中の画像や動画を取り忘れるんですよね。

動画なんかは最初から「撮ろう」と意識してやると、作業がカメラスタート、ストップのたびに中断してモチベーションが低下してしまいます。

だから最近はYouTubeへの動画投稿が止まっちゃったんですよねぇ。






さて、気を取り直して、肝心のミニチュアについてですが・・・



前回の記事でご紹介した酒瓶の多くは、このダイソーで購入した「われにくいえんぴつキャップ(クリア)」を使っています。

ポリカーボネイトなので透明度が高く、瓶だけでなく様々なガラス円柱再現に適しています。

なにより、14本も入っているのに110円!






外径はほぼ、上から下まで同じ太さなのですが、内径は先端に向けて傾斜が付いています。

なので、筒の厚みは均等ではなく、先端に近いほど肉厚になって行きます。

また、先端部分は誤飲時の事故を防ぐための空気穴が開けられています。







この空気穴の形をうまく利用して、穴をレジンで塞ぎ、ロックグラスにしてみました。

ちょうど空気穴周辺の造形が、ロックグラス下面の飾りのように見えます。

グラスの淵が凄く厚いのですが、実際、キャップを切断するとこのくらいの厚さになります。








続いてのコチラは、ミニチュア作りだけでなく様々な工作で使われているタミヤのプラパイプ類。

透明な物ではパイプは外径8㎜内径5㎜、外径5㎜内径3㎜、外径3㎜内径2㎜の三種類があります。

一番細いパイプに丁度入る「透明ソフトプラ棒2㎜」も、よく多用しています。







プラパイプを使って酒瓶を作る際、気を付けなければいけないのが、意外とUVレジンの食いつきが悪い事。

筒の中にレジンを入れ、硬化させると、レジンはだんだんと縮んでいきます。

これが気泡の原因にもなるんですが、プラパイプの場合、内壁から剥離してしまう事があります。

写真でご覧いただくと、中身のレジンが場所によってプラパイプから浮いてしまっているのが分かると思います。

パイプの内壁を目の細かいヤスリで荒らしてあげると食いつきが良くなるようです。


ポリカーボネイトはこの事象が起きないんですよねぇ・・・?









ウイスキーボトルを作り始めた時、最初はボトルの首を3㎜プラパイプで作っていました。

しかし、ストレートなパイプで作ると、なんだかワインボトルっぽく見えてしまいます。

ウイスキーボトルは様々なデザイン、形がありますが、首の部分が膨らんでカーブを描くものが多いです。


で、これを再現するために考えたのが、プラスチックビーズ。

これまた100均で買える物です。

ミニチュア作りでちょこちょこ使うのですが、今回のボトルネック作りでは透明な6㎜ビーズ(写真右)を使っています。









このビーズを、まずは針金などの硬い棒に固定します。

自分は使い古したピンバイスの刃を利用しています。

ビーズは成型精度がそこまで高くないので、穴の太さも物によってまちまちです。

ピンバイスなら、0.1㎜サイズ違いで種類が豊富なので、100均ビーズの穴の太さに丁度良いサイズを見つけやすいです。

また、ピンバイスの刃を穴の内側に少しだけ食い込ませる事で、より強固にビーズを固定できます。


右側に写っているミニチュアボトルが、まさにビーズで首を作った物です。






ビーズを固定したピンバイス刃を電動ミニリューターに固定し、紙やすりに押し当て、好きな形に削っていきます。

いわゆる旋盤加工の極小版ですね。

この、削りたい物を棒に固定し、電動ミニリューターで削る方法は、ミニチュアでも様々な物に応用できます。










ここはわざわざ解説しなくても・・・という部分ですが、透明なパイプパーツを酒瓶ミニチュアにする工程です。

まずは、シリコンの土台の上にパイプを置き、透明なUVレジンを少しだけ垂らし、瓶の底を作ります。






そこに、茶色のUVレジンを流し込み、お酒を表現します。

ざっくり見た限り、100均のUVレジンで茶色を取り扱っているのはダイソーだけのようです。

肩の部分は、別で透明レジンで作った物を貼るパターンと、この写真のように直接レジンを表面張力で盛り上げて固める手法の両方を試しました。

酒瓶の中身が半端の場合は、透明レジンをシリコン土台に垂らし、凸レンズ状のパーツを作りパイプに蓋するように貼ります。

この方法だと、合わせ目をきれいにするのが大変ですね。

凸レンズパーツをよりリアルにするため、内側を削り込んでみましたが、これまた表面処理がとんでもなく大変だったので1回しか試していません。

上の写真のように、表面張力でUVレジンを盛り上げて固める方が表面処理はきれいに仕上がります。

ただ、お酒の茶色と瓶の透明レジンと2色でやっても、ボトル全てに液体が詰まっているように見えてしまうので、未開封ボトルならいいのですが、飲みかけボトルの表現としては今一歩です。










また、もっと簡単にボトルを作るために、既製品の流用を試してみました。

こちらはダイソーで見つけた飾り棚。

厚さ約3㎜の透明な棚板と、それに直接差し込む4本の脚がセットになっています。

この脚パーツをボトルに見立てられないか?と試してみました。







他のボトルと並べて違和感ない長さ(約2.5㎝)にカットしてみました。

もともとが気泡の入った製品なのですが、小さくすると余計に目立ちますね。

一番右側の大きな気泡は、底の方からピンバイスで穴を開け、透明レジンを流し込んで気泡を目立たなくしてみました。








手書きのラベルを4枚作り、キャップ部分を塗装して仕上げました。

キャップ部分は、飾り棚の脚のジョイントそのままです。

ちょっと太すぎますが、今回は4本脚があるので同じ酒瓶を4本作ろうと思い、キャップ部分の削り込みをした場合、4本同じ太さに仕上げる自信が無かったので、このようになりました。







素材が透明なので、お酒の種類としても透明な物が良いだろうと思い、ジンのつもりで作っています。

19世紀の西部開拓時代のサルーンでジンの取り扱いがあったかは不明ですが、イギリス移民も多くいたはずなのでジンが置いてあっても不思議ではないと思います。

まあ、このミニチュアの世界観では、特に時代設定を決めていないので「西部開拓時代から残っている古き良きサルーンスタイルのバー」という事にしておきます。


ちなみに、ラベルは下書きナシの1発勝負で書いています。

当初「GIN」とだけ書くつもりでしたが、書いたバランスが悪く左に文字が寄ってしまったため、オリジナルの銘柄として「GINO」としました。








飾り棚の脚の残った部分ですが、電動ミニリューターでろくろのように旋盤加工し、別なボトルを削り出してみました。

素材がスチロール樹脂なので、旋盤の際、あまり1回の作業が長いと素材が熱を持ち表面が溶けてしまいます。

耐水ペーパーで濡らしながら削ったり、数秒ごとに回転を止めたりしながら削り出してみました。

地味に大変な作業なので、あまりお勧めできる作り方ではないですね・・・








こちらのボトルは、ガラス自体に色がついているボトルを再現するため、全体に塗装します。

クリアーブラウンは、クリアーレッドとクリアーグリーンを混ぜて作ります。

キャップ部分は、その辺にあったプラモデルのランナーを輪切りにして接着しています。







こちらも手書きラベルを貼って完成です。

バーの「お酒がたくさんある」という雰囲気を出すには、ただ酒瓶を並べるのではなくバリエーションに富んだ酒瓶を並べる事が重要ですね。

背の高さ、太さ、丸や四角の瓶、そして色も透明、緑、茶色など等。









この写真のミニチュアは「ブッカーズ」という実在のバーボンウイスキーをミニチュアにした物です。

今まで紹介した酒瓶は、実在のウイスキーなどを参考に作っていますが、基本的には自分オリジナルです。

まあ、オリジナルだと本物と比べられる事が無いので、それっぽくさえ見えていればOKという手抜きな考えが理由なのですが・・・

しかし、何本か酒瓶ミニチュアを作って、ちょっとコツも分かって来たので実在のお酒のミニチュアにチャレンジしてみました。







ブッカーズはお酒自体も特徴的なウイスキーですが、ミニチュア目線で言えば、なんといっても独特の木箱に入っているのが特徴です。

この木箱も、時代によってデザインが変わりますが、本物は側面に大きく「BOOKER’S」と書かれています。

木箱の前面は、スライド式の透明パネルが嵌められていますが、ミニチュアでも再現しています。









こちらも実在のウイスキー「オールドチャーター 8年」のミニチュアです。

このお酒も、発売されていた時期によって、全くボトルやラベルのデザインが変わるのですが、こちらは自分の友人が好きな時代のデザインをミニチュア化しました。

でも、もうこのお酒も終売らしいんですよね。







こちらは首の部分をタミヤ透明プラパイプ3㎜をベースに作っています。

キャップ部分に、同じくタミヤの透明ソフトプラ棒2㎜を貼り付けて、キャップの開閉が出来るようにしています。

まあ、本当はスクリュー式なので、こんな差し込み棒は飛び出していないのですが。









このミニチュアを、オールドチャーターを愛飲している友人に見せたところ「是非キーホルダーにして欲しい」と依頼を受けたので、新たに作り直しました。

せっかくなので、本物のボトルと並べて撮影。







キーホルダーとしてぶら下げて持ち歩くために、全体的に強度が必要と考え、パイプの中身はすべてレジンで埋めています。

パーツの接着も、通常のプラスチック用接着剤ではなく、強力なボンドでくっつけています。








手書きの紙ラベルを貼った後に、クリアーカラーと木工用の透明ニスを塗って表面を保護しています。

まあ、それでも日常的にぶら下げてたらすぐに劣化すると思うんですよねぇ。

強度だけで考えると、一度作った原型を型取りして、無垢材の一体成型で複製したほうが良いですね。




キーホルダーなどの実用アクセサリー化については、もう少し工夫と経験が必要ですね。





















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ミニチュア制作のススメ ウエスタンサルーン編

2022-12-13 11:46:10 | サブカルチャー






最近は、ガチャガチャが大人にも受けるホビーとして浸透し、様々なメーカーからカプセルトイが発売されています。

沢山のジャンルの中でも、ミニチュアは人気があるようで食品系を中心に、1/12スケールの商品も多く出ています。





そんなガチャガチャで見つけたのがこちら。



大きさもほぼ1/12スケールで、洋酒のミニチュアに収納箱まで付くのであれば言う事ありません!!






出かけた先で見つけたので、早速1回やってみました。

当たったのはシャンパンで、黒い高級箱に収められています。











この箱が思っていた以上にデカイ!

お酒自体は1/12スケールなので、全体的にもっとコンパクトかと思ってたんですが・・・







外箱はプラスチック成型のため、蓋も厚みがあります。

そのため、蓋を閉じた状態では飛び出した蓋のフチが不自然な感じに・・・







これでは、シルバニアファミリーと絡めて遊ぶとなると、洋酒箱というより簡易テーブルに見えてしまいます。

洋酒ボトル自体は出来も良いので、残念ですね。



せっかく、手軽に洋酒を増やせると思ったのに・・・



??・・・いや、別に洋酒ボトルが欲しいだけだから、そもそも外箱は要らないよな?

というか、洋酒ボトルも自分で作れば早いんじゃね?








という訳で、ネットであれこれ参考にしつつ、とりあえずUVレジンで酒瓶を作ってみました。

ポリカーボネートの鉛筆キャップを輪切りにし、UVレジンを詰め、タミヤのプラパイプ3㎜で首を作ってみました。






シルバニア人形とのバランスもいい感じ。

ドールハウスに使う事(1/12スケール)を考えると、もう少し大きくても良さそうです。






なので、次はもう少し高さのあるモデルを作ってみました。

前の背の低いモデルには、紙ラベルを貼ってそれっぽい雰囲気に。

この手の瓶のミニチュアは、ビンの中身の色(このモデルで言うと洋酒の茶色)で全体を作るのが主流ですが、それだと「飲みかけ」が再現できないんですよね。

つねにキャップ近くまで満タンの瓶しか表現できない。

でも、透明のパイプにレジンを流し込む手法なら、少ない容量だけ入った瓶が再現できます。







こちらも、紙に適当な模様をデザインして貼り付け、洋酒っぽい雰囲気に。

ラベルを貼る事で、中の気泡も目立たなくなります。

UVレジンの気泡を防ぐ方法は色々と出ていますが、固形化に伴う収縮率の問題である程度の発生は避けられないですね。

瓶の首に使っている3㎜パイプは内径が2㎜なので、タミヤの透明ソフトプラ棒2㎜を使い、キャップも再現しています。

こうするとキャップは自由に開け閉めできます。


・・・しかし、この作り方、ビンの肩の部分の処理が難しいんですよね。






家に有った他の酒ボトルと並べてみました。

ワインボトルは100均で買ったマグネット飾りから分解して取り出した物。

日本酒は非常に出来の良いミニチュアで、キャン★ドゥで発見した物。

最初に紹介したシャンパンボトルとあわせ、なかなかいい眺めです。


さて、こうなってくると本格的に「酒場」が再現したくなってきますね。












そこで、家にある木材を使って、バーカウンターを作ってみました。

高さはシルバニアファミリーに合わせているので、ドールハウスのスケールではありませんが・・・







写真では分かりにくいのですが、特に天板は手間をかけて磨き込んでいます。

チェリー材の板を♯240~♯2000までヤスリ掛けし、仕上げにオリジナルの蜜蝋ワックスを塗っています。

本物の家具と同じだけの手間を掛けました。







やはり、カウンターとボトルが並ぶと「情景」が生まれていい感じになりますね。

横にある木樽は、これまた別なガチャガチャで昔に当たった物をリペイントしています。










カウンターだけでもまだ寂しい・・・

ので、バックバーも作る事にしました。

ここは様々なデザインがありますが、参考にしたのは19世紀のウエスタンサルーン。

分かりやすく言うと「西部劇の酒場」です。







ニスで仕上げ、早速酒瓶も飾ってみました。

武骨でシンプルな棚と、はめ込まれた大きな鏡が、土埃舞う西部の町の酒場の雰囲気を出して(いると思って)います。








持っているシルバニアファミリー人形が子供身長なので、高さが合いませんが、大人身長の人形なら丁度良いハズです。


さて、バックバーも出来たので、もう少し棚に飾る酒瓶を作って行きましょう。







丸いボトルだけではバリエーションが無いので、今度はプラバンを組んで四角いボトルを作ってみました。

キャップが横長なのは、アマレットディサローノやサントリーローヤルの真似です。








使った透明プラ板が、100均で買ってきた透明飾り棚の棚板から切り出したため、かなり厚みがあります。

瓶としてはちょっと不自然になってしまいました。

また、中に入れたUVレジンは、茶色のレジンにプラカラーのクリアーイエローを混ぜて着色したのですが、プラカラーを混ぜすぎたせいか、真ん中から分離してしまいました。







他に作った酒瓶と並べてみます。

高さは別におかしくは無いですが、デザイン的に背の高い角ボトルにしては・・・なんだかピンと来ません。


・・・しかも表面の仕上げに塗ったクリアーがちゃんと乾かないうちに触ったから、よく見ると指紋べったりです。








そこで、思い切って真っ二つにカットしてしまいました。

ちょうど、中身の色が分離しているラインでカットし、不自然に見えないようにしています。










切り離したそれぞれを独立した酒瓶として作り直します。

右側の中身が濃茶のボトルは、角を削り落として断面が八角形になるようにしたのですが、あまり分かりませんね・・・








どちらにもラベルを貼り完成です。

どちらもテキーラにしてみました。

ちなみに、このウエスタンサルーンに置くお酒の種類は、バーボン、スコッチ、ジン、テキーラ、ラムのつもりで瓶を作っています。

実在のボトルも参考にしつつ、すべてオリジナルです。








ついでに、このウエスタンサルーンを作るきっかけとなった「高級箱入り」も、本物の木で作ってみました。






中を開けると、先ほどの角瓶が入っています。






果たして荒野のサルーン(酒場)に、そんな高級なテキーラなんて置いているのか?という疑問は出ますが、まあ、そこはお遊びという事で。








酒瓶もある程度充実してきたので、これでオリジナルのウエスタンサルーン、完成です!

自作のライオン人形が良く似合います。









人形だけだとイマイチ大きさが分からないと思うのですが、手に持つとこのくらいのサイズです。

1/12スケール基準とはいえ、結構な大きさになりました。








さらに追加の酒瓶を作り、棚に詰めました。

カウンターを取ると、バックバーはこんな感じになっています。

ちなみにグラスは5㎜パイプから作った物、8㎜パイプから作った物があります。










作った酒瓶のバリエーション。

ウォッカが無いのは、サルーンの出来た当時からの伝統という設定にしています。

1849年のゴールドラッシュで世界中の人々がアメリカ西部にやって来た際も、ロシア人はいなかったようですから。


また、瓶のラベルはプリンターで作った方がキレイで本物そっくりに作れると思います。

でも、全体の雰囲気とか、世界観を統一するため自分はあえて全て手書きにしました。

いやー、0.3㎜ペンを使って書きましたが、なかなか思うようには書けないですね!








酒瓶のミニチュア作りも、自分の中では安定化した作り方を見つけましたが、精度という部分ではまだまだ練習や工夫が必要ですね。

先人たちの知恵をお借りしたく、ネットで「ミニチュア ウイスキー」と検索しても、出てくるのは本物のお酒のミニチュアボトルの情報ばかり。

もしくは作り方を見つけても、ワインボトルの作り方がほとんどで、ウイスキー独特のくびれたボトルネックを再現している物も少ないですね。


これからウイスキーのミニチュアを作りたいと思っている方に、少しでも役立てば良いのですが・・・

次回、もうちょっとだけ解説したいと思います。






















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ミニチュア制作のススメ ミニチュアフード ポットメニュー編

2022-12-02 10:45:08 | サブカルチャー










ミニチュア作りで人気が高いのは、やはりフード系。

むしろミニチュアフードを専門で作る方もいるくらい確立されたジャンルです。

自分もいくつか作っていますが、今回は、せっかく作った吊り鍋を活かせるメニューを作ってみる事にしました。








アウトドアでの焚火料理で人気なものといえば、ローストチキン。

ダッチオーブンで焼くのが定番ですが、ホーロー鍋でも出来なくはないので、これを作ってみます。

まずは樹脂粘土で丸鳥を作ります。

写真を見ながら、それっぽい形に。







本体に色を塗り、添え物の野菜も作って行きます。

しかし、鳥に塗ったソースの色が濃すぎて、まるで照り焼きチキンに・・・





ジャガイモとニンジンは色を付けて固めた樹脂粘土をカッターでカットして作っています。

ブロッコリーは薄緑に着色した樹脂粘土で形を作り、可食部を後から色付けしています。







お皿に並べてみると、まあ、それっぽくは見えるかな。

写真撮っていませんが、この後、なべ底と同径のプラバンに同じように盛り付け、接着固定しています。









ちょっとローストチキンの色と形に納得できなかったので、もう1羽作ってみました。

今度は豪快に吊るし焼きしている風にしてみました。







実際にはこんな焼き方する事はまずないのですが、ミニチュアだからこそのフィクションです。

焼き色も、今度は納得できる仕上がりですが・・・生々しいというか、グロくて周りからの評判は悪いです。










気を取り直して、別のミニチュアフードを作っていきます。

こちらはベーコン。

白い樹脂粘土にアクリル絵の具の赤や白をほんの少しだけ混ぜ、濃いピンク、薄いピンク、白の三色の粘土を作ります。

それを薄く伸ばし、ベーコン断面になるようにバランスを見ながら重ねていきます。

出来上がった塊をスライスすると、このようなベーコンが出来上がります。

大きな塊側は、表面を燻製したっぽいように茶色を薄く塗っています。







このままお皿に盛りつけてみたり、目玉焼きと一緒にしてみたりと、いろいろ遊べるのですが、今回はさらにこのベーコンを使った料理を作ります。








樹脂粘土で野菜を作ります。

ジャガイモ、ニンジンといった根菜や、薄く伸ばした粘土をミルフィーユのように重ねて作った葉物野菜など、数種類を作ります。

また、薄茶色に着色した粘土でソーセージも作ります。



これを、ミニチュア吊り鍋の底と同じ大きさのプラバンに、マスキングテープを巻き付けた枠に入れていきます。






ベーコンも加え、見た目のバランスを見ながら食材を配置していきます。







あとはUVレジンを流し込み、しっかり固めればポトフ鍋の完成!

やってみて解った事は、とにかくレジンの着色の「濃さ」の調整が難しい事。

イメージとしてはもう少し黄色で、もう少しだけ濁った(半透明)な感じにしたかったのですが、ほぼ透明になってしまいました。

また、レジンを半分程度入れた後に、パセリのつもりでシーナリーパウダーを入れたのですが、これも色が思ってたより映えず、パセリっぽく見えなくなってしまいました。

もっと明度の高い緑のパウダーにするべきでした・・・








鍋の中身が増えたので、ついでに鍋自体も増やそうと思います。

(まあ、友人に差し上げるために制作したのですが)

基本の作り方は、以前に紹介した吊り鍋と同じです。

アクリルパイプの輪切りでフチを作り、プラバンで底や把手、蓋を作って行きます。






形が出来上がったら色塗りです。

こちらはフランスの鋳鉄ホーロー鍋をイメージしています。

実物の写真を見ると、グラデーション塗装がされているので、どうにか再現しみようと塗っていますが・・・

筆塗りの割には雰囲気出せたかなと思います。






蓋のツマミは、部屋にあったプラモデルのランナーからの削り出しです。

わざわざプラ棒などの材料を買わなくても、家に転がっている材料でいかに作るか?を考えるのも楽しいですね。






中はこちらの鍋も白で塗っています。







先ほどのポトフ鍋の具を入れてみたところ。

あまり鍋の直径ピッタリにしてしまうと、中身を入れ替える際に取り出すのが苦労します。







鍋の中身を取り換えて、以前に作ったカレーを入れてみたところ。

吊り鍋も両手鍋も直径が同じなので、このように互換性があります。





蓋の部分のグラデーション塗装がイマイチですが、やはりこういうのを奇麗に塗るためにはエアブラシが必要ですね・・・








以前に作った分もあわせて。

お鍋が二種類に、鍋の中身が4種類。

これなら様々なシチュエーションに合わせて組み換えて遊ぶことが出来ます。






左上がカレー、右上はローストチキン。

左下がチリコンカン、右下がポトフ。

それらしく見えますでしょうか・・・?


ちなみに、カレーは液体の表現にエポキシ樹脂接着剤、チリコンカンは木工用ボンド、ポトフにはUVレジンを使っています。

どれも時間が経って固形化が進んでくると、中の水分が抜けていくので徐々に縮んでしまうのですが、木工用ボンドが一番縮んで小さくなります。






赤い両手鍋とローストチキンは友人へのプレゼントで作ったので、もう手元にはありません。

自分のミニチュアのテーマが、アウトドア&ウエスタンなので、もっとテクスメクス料理も作りたいのですが、鍋物、煮物となるとチリコンカンくらいで、後はインゲン豆の煮物など、ミニチュアにしても見た目の代わり映えがしない物が多いのが・・・






ミニチュアフードでこうしたポットメニューを作っている方は多いですが、リアルにするため鍋に中身を固定して作るのが普通です。

しかし、最近はフィギュアと絡めて遊ぶためにドールハウスグッズを購入する方も増えているので、こうした遊びを前提としたスタイルもアリだと思っています。

本家(?)のシルバニアファミリーの料理セットも、鍋の中身は外せるようになっていますね。

もっとも、取り換える中身の料理は付属していないようですが。







ミニチュアフードはお手軽に作れる反面、実物という「正解」があるものなので、どこまで簡略化するか?どこまでの質感を求めるか?の線引きが作り手に任されます。

自分の作品も、作った時には満足出来ていても、もっと上手い方の作品を見ると、まだまだ精進が必要だなと痛感します。


でも、それ以上に個人趣味として楽しむ姿勢が大事ですね!


さーて、次は何を作ろうかな!!





















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ミニチュア制作のススメ 書棚と研究物編

2022-11-28 10:10:07 | サブカルチャー











ミニチュア製作も、「食」に関わる部分をメインで作ってきたので、今回はそれ以外の物を作ります。

テーマは「研究者の書棚」。

ライオン人形の設定として、彼はどうやって生活しているのか?を考え、「砂金取りで生計を立てている資源研究者」という複雑なキャラに設定しました。

そこで、そんな変人扱いされそうな研究者の自宅にありそうな、ゴチャゴチャして怪しげな棚を作りたいと思います。






まず、大枠となるのはダイソーで買ってきた木製マドラー。

このアイスキャンディのスティックのような木片を、並べて棚の形に組んでいきます。

最初から何もしなくても平面で、面取りまでされているので、イメージ的には1×4材ですね。







接着は通常の木工用ボンドで行います。

揃えて、端を切り落とし、必要な長さにカットして使います。

棚板の入るバランスも考えながら作っていきます。





塗装はこれまたダイソーの木工水性ニスを塗って、まずは棚本体が完成です。

実は最初、三段で作ったのですがバランスが悪く、バラして棚板を追加し四段にしました。

そのため、最初に棚板を接着していた所は木工用ボンドを吸い込んでいて、後からニスを塗っても弾かれてしまいます。

まあ、まだらな部分が少しできても、棚の中に物を沢山入れれば隠れてしまうのであまり気にしなくても良さそうですが・・・







さて、書棚の中に入れる物ですが、やはりまずは「本」

ドールハウス向きの丁度良い大きさの表紙データは、ネットで検索するといろいろな物が見つかります。

ここは既存データを使わせて頂く方が早くてクオリティ高いので、フリーダウンロード出来る物を多用しています。

プリントアウトした表紙画像を切り出し、少しだけ厚めの紙に貼り付けます。







表紙の裏側は、表に凹凸が出来るように背表紙部分で裏打ち、さらに扉裏に裏打ちし、デザイン的に四隅にも三角形に切り出したプラバンを貼っています。








ここからは地味と根気で仕上げです。

何が大変か?って、同じ大きさの紙を切り揃える事。

コピー用紙を大まかな大きさに切り揃え、背表紙の厚さに合わせて200枚くらいの束にしたら、強力クリップで挟み込んで慎重に周りを切り揃えます。

その後、先ほど作った表紙を貼って完成です。






仕上げとして、表紙に「つや消しクリアー」に少量の「フラットベース」を混ぜたものを塗っています。


流石に本棚に入れる本をすべてこの手法で作るのは面倒すぎるので、この作りの本は数冊だけしか作っていません。

本の作り方はネットで調べるといろいろ出てきます。

本物の製本方法なども参考にして作ると、クオリティの高い物が出来ると思います。







写真の上の方に写っているのは、100均のスチレンボードを切り出し、小口になる部分にジェッソを塗ったもの。

これに背表紙を接着すると、ページは開かないですがフェイク本が完成します。


で、下の方は、プラバンを箱組したもの。

マスは5㎜×5㎜の大きさです。

これは標本箱にします。






こうしたミニチュアを作る際は、接着や塗装で「待ち時間」が長くなるので、作りたい物が多数ある場合は同時進行で他の製作も進めます。

標本箱を作って艶消し黒を塗っている間に、上皿天秤もプラバンで作っていきます。







標本箱が完成したので、お次は中身の部分です。

これは実際の鉱石を入れていきます。

以前に、那須高原のトレジャーストーンパークに遊びに行った際に拾った鉱石の粒から、色的に映えそうな物をチョイス。

今は割とどこの観光地でも「宝石拾い」をやっているので、こうしたミニ鉱石も手に入りやすいと思います。








さすがにそのままでは大きすぎるので、ペンチで石を砕き、5㎜×5㎜に丁度良い大きさの物を標本箱に詰めていきます。

ミニチュアなんだし、別にプラスチックやレジンでも見た目にそこまで差が出るとは思いませんが、ここは単なる自分のこだわりです。

おかげでかなりリアルな鉱石標本になったと思います。







上皿天秤は、金色一色だとキラキラし過ぎているので、スミ入れで汚し、木製の土台を付けました。

お皿部分のくぼみというか凹みが無いと、カッコ悪いですね・・・

ここはそのうち良い方法を考えたいです。






地球儀も作ってみました。

100均のビーズに針金を通して接着し、プラバンで作った枠に貼り付けています。

地球の模様も塗装しようか迷ったんですが、もとのビーズの色がちょっとオーロラっぽい偏光塗装されたクリアブルーで、これが奇麗だったのでそのままにしました。

ただ、透明なだけに中を通した軸の針金が透けて目立ってしまいました。

UVレジンでビーズの穴を埋め、軸は短く切った針金を接着して作れば解決できると思います。






しかし、ビーズの直径が約8㎜で、とてもそこまでの細かい作業がすんなりと上手く行くとは思えず、アイデアはあれども実行せず完成にしちゃいました。









こちらは棚の中には入れない物なのですが、同時に作っていた物なのでついでに紹介。

ミニチュアの本を作る際、何気に難しいのが「ページを開いた本」

本物なら紙の自重できれいに開いた状態になるのですが、ミニチュアでは紙が奇麗に曲がらず、ページを開くと紙が立ってしまいます。

そこで、いっそのことページが開いた状態で固定してしまおうと作ったのがコチラ。







ページを巻いて癖付けし、さらにページごとの接着も、開いた風になるように左右別々に貼り付けしております。






それでも、時間がたつとページの紙が浮き上がって来てしまいます。

まあ、どうにか誤魔化せるレベルまで出来たので、ペンとインク壺も添えて完成にします。






このインク壺は非常に苦労しました。

というか、苦労した割には報われないというか、単純に出来がイマイチですね。







HWのブリスターパックを切って瓶の外枠を作り、中に水色のレジンを入れて固めたのですが、5㎜以下の大きさの台形型を4枚組んで箱型にするだけでも一苦労でした。









他にも細々と作り、どうにか棚の中に入れる物が完成!

標本瓶はセリアでネイル用のデコレーションが入っていたガラス瓶を流用しています。

直径1㎝程度のガラス瓶が5本入って110円なので、めっちゃコストパフォーマンス高い!






大昔の本は保管方法として平積みを想定した作りになっているので、何冊かは重ねて固定しています。

ミニ手帳や、紙を羊皮紙風に丸めたものなど、それっぽい物を思いつく限り作ってみました。








それぞれを棚に入れて完成!

しかし、何というかイメージしていたカオス感というか、カッコいい散らかりっぷりが再現できません・・・

ゴチャゴチャ感って、意識すると難しいんですね。

計算してやらないと、ただ「汚い」だけになりますし・・・







小物類はドールハウスの標準スケールである1/12スケールを想定して作っていますが、棚全体はシルバニアファミリーに合わせたサイズになっています。

なんとなく、研究者の棚の雰囲気になっていますでしょうか?


ドールハウスの既製品などを見ると、カントリー調の棚も非常に細部まで再現されている物もあります。

まあ、そこまでの技術というか、道具も無いので、こんな簡素な棚になりました。


でも、辺境の地で開拓をしながら、自分たちで木を切り倒して棚を作るとなると、これくらいシンプルな棚が合うんじゃないかと、自分に言い訳しております。




























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ミニチュア制作のススメ 100均バイク改造編

2022-11-23 16:49:18 | サブカルチャー

相変わらずミニチュア遊びをしているオッサンなのですが・・・






こちら、100均で売られているアメリカンバイクです。

商品名が「アメリカンバイク」で、プルバックで走るゼンマイユニット付きのバイク。

ダイソー、セリア、キャン★ドゥでも見かけましたが、どれもカラーバリエーションが数色あるだけで、形はすべて同じようです。






手元に唯一あるシルバニアファミリー人形を乗せてみました。

足の長さは全く合わないですが、何となく乗っている雰囲気は出ます。

まあ、シルバニアファミリーはヨーロッパ限定で公式のサイドカーをリリースしていますが、そちらも人形の足はステップに届いていないので、ある意味これでも正解なんだと思います。

しかし、このままではバイクにあまりにリアリティがありません。

ものすごく手を入れて本物のように改造している例もありますが、もう少しだけお手軽に、もう少しだけ実車っぽく改造します。







改造後がこちら。

ギラギラのメッキを漂白剤に漬け込んで剥がしています。

分解してゼンマイユニットを撤去し、プラカラーでポイントのみ塗装しています。

目立つヘッドライトは、丸ごと取り換えようかとも思ったのですが、ちょうどよい交換パーツが思い浮かばず、中途半端な状態で放置しています・・・









デデンデンデデン!

・・・何となくこんなお遊びを。


いや、世代がバレるネタですね。







シルバニアの家と並べてみましたが・・・

流石にアメリカンハウスイメージとは言え雰囲気が合わなすぎますね。


そもそも、自分が作りたいミニチュアに対し、絡められるフィギュア(シルバニアファミリー)はミスマッチというかギャップが大きすぎるんですよね。









「ならばいっその事、人形も自作するか!」と思い立ち、せっかくなら可動バリバリに遊べる人形を作ってみる事にしました。

バンダイの食玩、装動シリーズのバイスが安売りされていたので、そちらを切った貼ったして素体作り。

自分が持っているシルバニアファミリー人形は「ショコラウサギの女の子」という名前で、調べたところ父親、母親のフィギュアは、もう1センチ程度大きいとの事。

しかし、装動フィギュアを切りつめても、そこまでの大きさにすることが出来ません。

これ以上小さくすると、せっかくの可動を諦めるしかないです。









大きさは諦めて、このサイズでオリジナルの人形を作っていきます。

100均の紙粘土で造形していきますが、何せフルスクラッチなんて初挑戦。

どう作ったら良いかも分からないまま、とにかく形にしていきます。








シルバニアファミリー人形と並べた時に、なるべく違和感が出ないように、と考えると頭部の大きさをそろえるようにした方が良いと思い、作っていきます。

体は肉付けすると可動が死んでしまうので、頭と体のバランスが悪いですが、このまま作業を続けます。






いろいろ紆余曲折あり、どうにか形になりました。

動物モチーフは色々考えたんですが、まずはベタにライオン(のつもり)です。







いやあ、やってみて痛感しました。

人形作れる人ってすげえんだなぁ!って事を。

頭の中では理想像があるのですが、何をどうやっても上手く作れないですね。

一応、シルバニア基準で作ったので、理想としてはフロッキーにしたいのですが、技術的にも無理なので諦めました・・・

途中で、いっそ体毛表現のいらないサイかカバに変更しようかとも考えていました。








作ったミニチュアとも絡めてみました。

やはり関節可動があると、遊びが一気に広がりますね。

一部、もともとの装動素体から無くなった関節もありますが、全体をちょっとずつ切りつめて、活かせる可動はそのままにしています。






本当はシルバニア風に衣装を着せたかったのですが、模型造形以上に裁縫には自信がないので、服作りは諦めました・・・

表面を削り、どうにか塗装で服装を表現してみました。








さて、これでバイクと、ちゃんと跨がれるライダーが出来たのですが、ミニチュア遊びで考えると色々とアクセサリーが欲しくなります。

得意のスチレンボード工作で、ジェリ缶を作ります。






ジェリ缶の口をプラ板で作り、ついでに古いタイプの工具箱も作ります。







ジェリ缶は表面処理でエポキシ接着剤を塗り、表面をなめらかにします。

シルバーで塗装して、さらに上からグリーン系に塗装します。

工具箱は木製っぽい雰囲気にしたかったので、こげ茶で塗装です。







肝心のライオンをバイクにまたがらせている所を取り忘れていますが・・・

とりあえず完成した物を他のミニチュアと一緒に並べてみました。

まあ、それなりに雰囲気は出たと思います。


ドールハウスとしての楽しみとして、ミニチュアだけを並べて楽しむという方法もありますが、やはり対象となる人物が配置された方が、遊びの幅も広がり、次に作りたいミニチュアのアイデアも浮かびやすくなりますね。






















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ダイソー ままごとおもちゃ ダイニングテーブル を改造! ミニチュア番外編

2022-11-18 09:44:32 | サブカルチャー












さて、立て続けに自作のミニチュア制作の記事をアップしましたが、何もオリジナルのミニチュア作りは、フルスクラッチでなくても構わない訳です。

ミニチュア遊びだけで考えれば、既製品をそのまま使えば充分に遊べます。



そこで今回は、市販品にちょっとだけ手を入れてミニチュアを作る事例をご紹介します。





用意するのはこちら。

ダイソーで売られている「ままごとおもちゃ ダイニングテーブル」です。

この「ままごとおもちゃ」、サイズ的には明らかにシルバニアファミリーを意識しているサイズ。

加えて、これだけのパーツ数が入った商品がたったの110円!


ちなみに、このダイニングテーブルのセット以外にもキッチンセットやベッドなど9種類くらいがラインナップされています。



ご覧の通り、プラスチック成形色バリバリだし、ホワイト&ピンクのファンシーカラーなんですが、形自体は非常に良いので、簡単な改造と塗装でウエスタンにも合うようにして行きます。








まずは小物から。

藤編みの籠っぽいパーツが入っています。

こいつは、プラモデルでよくある「フチ部分を削り込むことで全体が薄いと錯覚させる」というテクニックで肉厚を解消します。








ジェッソを塗って質感も変更。

それを乾かしている間に、同じく付属のフォークを削り込みます。

左側のぷっくりとしたベビーフォークが付属のままの物。

右側が削り込んでシルエットをリアルにした物です。








更に削り込み、全体的に細くするとともに、気になるヘッド部分もフォークらしい鋭利なシルエットに削ります。







そして、この手の塗装に大活躍なのが、クレオスの「ガンダムマーカーEXガンダムメッキシルバー」

もうあまりに有名な塗料なので、今更説明不要ですが、ペンタイプのお手軽塗料なのに一発塗りで鏡面に出来てしまう魔法のような代物です。







続いては、お皿とパン・・・

パン?・・・だよね?

これは、ミニチュアフードは別にあるので、別な物へ改造してしまいます。







パンの裏側はがらんどうなので、藤籠と同じく削り込みで器に見立ててしまいます。







ミルク瓶は、そのままでも白くて雰囲気抜群なのですが、世界観に合わせ、よりクラシカルなミルク瓶に改造します。

まずは、口の部分をピンバイスで穴開け、やすりで形を整え開口。

そこに切り出したコルク栓をしています。

これ、本物のコルクを使ったのですが、小さパーツをコルクから切り出すのは、想像以上に難しいです。

コルク自体がポロポロと崩れ、きれいな丸形になりません・・・







さらに、古い瓶や陶器の入れ物などで見かける、指かけの輪をくっつけます。







指かけは無くても良いのですが、1/12スケールで考えると付いていた方が自然だと思い、作ってみました。


このほかに透明なグラスが2個付属しますが、そちらはそのまま使っても違和感ないので特に手を加えていません。








小物類の改造が出来たので、いよいよ本命のイス、テーブルを改造します。

まずは、テーブル。

天板の厚みと足の取り付け位置が気に入らないので、フチを切り、足の取り付け穴も切り落としてしまいます。







仮組するとこんな感じ。

天板の厚みが自然になり、足はしっかり四隅で支えるようになりました。








あとは色を塗って完成です!!

ちょっと赤みの強いウッディな家具になりました。







塗り方はわざわざ解説しなくても、塗装が得意な人ならすぐに見て解るだろうなぁと思いますが、一応。

使ったのは、これまたダイソー製品の木部工作用水性ニス「ウォールナット」と、タミヤのミニプラカラー「リノリウム甲板色(茶色)」と「赤」です。







イスをひっくり返すと、どうやって塗ったかが分かりやすいかな?

ベースとして茶色をベタ塗りし、その上から赤を雑に塗ります。

ムラが出ると思うのですが、気にせずベタベタと塗ります。

最後に仕上げとしてニスを塗ります。







下地である茶と赤の塗装の塗りムラと、そもそもの成形の歪みによるヒケ(凹み)などで、ニスの塗膜が厚い所、薄い所が生まれます。

これが、なんとなく木目っぽいというか、良い感じの雰囲気に仕上がってくれました。







ただ、ニスはかなり厚塗りしているので、乾燥時間を長くしないといけません。

自分の場合、ちょうど週末に作業したので、翌週末まで5日間は放置して乾燥させました。

それでもべた付きが残っていたので、たぶん1週間くらい放置したほうが良いと思います。







小物類をテーブルに並べてみました。

100均商品には見えない程度にはアップグレード出来たと自負しています。








お皿は本来は2枚付属しているのですが、1枚は他の用途で使ってしまいました。

残った一枚を白で塗装しています。

藤籠とパンから作った器も、木工用のニスを塗り、木彫り皿風に仕上げました。







シルバニアファミリーと組み合わせたところです。

これだけの小物とイステーブルをゼロから作るのは大変ですが、こうした安い既製品を使うことでお気軽に備品を充実させることが出来ます。

特に最近は1/12スケールの小物も100均に売られていますし、ガチャガチャでも丁度良い大きさのミニチュアが増えましたね。


ゼロから作る自身が無い方も、こうした改造から始めるのが良いのではないでしょうか。






















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ミニチュア制作のススメ ケトル編

2022-11-11 11:38:24 | サブカルチャー







前回のホーロー鍋に続いて、焚き火ライフには絶対に欠かせないアイテム、ケトルもミニチュアで作っていきます。

焚き火のケトル(ヤカン)は、様々なデザインがあり、実際のアウトドア好きな方々は色々な物を使っています。






こちらは自分が愛用しているケトル、GSIのステンレスコニカルパーコレーター。

まあ、名前の通り本当はケトルじゃなくパーコレーターなんですが・・・

GSI社では、もっとウエスタンな雰囲気のホーロー製パーコレーターも出しています。


ただ、こちらは容量が5.4リットルという大容量。

自分が使っているコニカルパーコレーターは8CUPというサイズで、約1.2リットルサイズです。


話が逸れましたが、やはりウエスタンと言えば、この円錐形のケトル!

という事で、これを参考に作っていきます。







とは言え、なかなかこの円錐台形状をきれいに形にするのは難しい・・・

と、道具箱を漁っていると、丁度良いゴム栓が!

前にショットシェルの改造で遊んだ時に買ったものです。

このゴム栓に0.3mm厚のプラバンを巻き付け、円錐台を作ります。







こうしたガイドがあると、面倒な円周率を使った計算をしなくて済むので非常に楽ですね。

底板の直径もゴム栓を参考にすればすぐに作ることが出来ます。






本体の円錐台が出来たので、注ぎ口となる部分にピンバイスで穴を開けます。

別なプラバンでクチバシになるパーツを作り、鍋と同じ要領で蓋も作っていきます。






注ぎ口が出来ました。

蓋は今回は三枚のプラバンを張り合わせて作っています。






後ろ側の本体把手を付けます。





蓋の把手と、本体を吊り下げるためのツル、取り付けのための耳パーツを作ります。

この辺は前回の鍋とほぼ同じですね。

吊り下げのツルは、そのままキャリーハンドルとして使う事も多いので、爪楊枝でグリップバーを作っています。









鍋と同じく、ホーロー風に塗装して完成!





吊り下げツルの可動、蓋の取り外しが可能になっています。






今回は白いプラバンで作っているので、内部は塗装していません。

なかなか19世紀の西部開拓時代を思わせるケトルになったんじゃないかと自画自賛しています。





鍋とあわせると、アウトドアクッキングの様子が再現できます。

1/12スケールで考えるとかなり大きなケトルなので、最初に紹介したコーヒーボイラーくらいの大きさになりました。







鍋もケトルも、どちらもミニチュアとしては直径22㎜程度。

リアルサイズだとすれば直径24センチ鍋くらいになるので、5~6人前くらいの料理は作れる大きさですね。





実際の自分の愛用品では、同じカラーのマグカップも使っているので、これも作ってみました。

樹脂粘土で作っているので形が歪んでいますが、長年使ってボコボコになったマグカップという事にしておきます。






さらに、オマケ的にこんなパーツも作りました。





マグカップの内径に合わせたプラバンと、プラモデルのランナーの曲がった部分を接着し、黒で塗装。

その上からブラウンのUVレジンを塗っています。






何のパーツかは写真を見て頂ければ分かると思います。






大きなケトルでたっぷり作った熱々のコーヒーを注ぐ。

キャトルドライブと呼ばれる牛を連れた長旅をするカウボーイは、夜も寝ている牛たちを見回るため、濃いブラックコーヒーをガブガブ飲んでいたらしいです。



こうなってくると1/12スケールのカウボーイ人形が欲しくなって来ますが・・・

まあ、それはまたいずれという事で。














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ミニチュア制作のススメ 吊り鍋編

2022-11-08 13:25:53 | サブカルチャー




さて、またミニチュア製作のお話し。


前回、薪割り斧と焚き火台を作ったので、このままアウトドアに纏わる物をミニチュアで作って行きたいと思います。





こちら、実際に自分が使っているアウトドア用のクッカーです。

右側のマグカップのみ近年買い足した物ですが、鍋とポットは30年近く前に買ったものです。

今回はこれを参考に、ウエスタンホーローのクッカー鍋を作りたいと思います。







メインの材料として、NERF改造用に買っていたアクリルパイプ、タミヤプラバン、ゼムクリップを使っていきます。







まずはアクリルパイプをカットし、その直径に合わせプラバンを切り、鍋底を作ります。






高級なホウロウ鍋では、鍋の内側は白色など料理が映える色にされている事がほとんどです。

私が使っている実物は外側と同じ模様なのですが、今回は内側を白で塗装しました。

同時に、ゼムクリップを伸ばして吊り金パーツと、プラバンで耳パーツも作ります。





耳パーツを接着し、吊り金を取り付けて塗装しました。

青でベタ塗りしたあと、筆に白い塗料を含ませ、細かいメッシュに擦りつける様にして飛沫を飛ばし模様を塗装しています。






鍋の本体だけだと寂しいので、やはり蓋も作る事にしました。

プラバンをコンパスカッターで丸く切り抜きます。

一枚は鍋の内径ぴったりの大きさ、もう一枚は外径にぴったりの大きさに切ります。

外径サイズの大きなプラバンは、さらにドーナツ型に切り抜き、3つにします。

内径の大きさのプラバンに、切ったパーツの一番小さい円形と、外側の円形を貼り付けます。






把手パーツを付けると、鍋にぴったりとハマる蓋が出来上がります。






あとはヤスリで蓋のパーツ段差をなだらかにし、鍋本体と同じように塗装します。

ホウロウのガラスコーティングの表現のため、クリアーカラーを上塗りして表面を滑らかにして質感を出してます。






吊り金部分が歪んでいて、きれいなアーチ状になっていませんが、ちゃんとツルを倒したり立てたりする事が出来ます。





これで蓋も取り外しできる、ウエスタンなホウロウ鍋が完成しました!








さて、鍋が出来ると、その中に入れるフードが欲しくなるもの。

パン作りで余った樹脂粘土をこねて、鍋具材を作ります。

作るのは2種類。

左の皿に入っている分は、ジャガイモ、ニンジン、ブロック肉に見立てています。

右側の皿は、キドニービーンズに見立てた赤い粒と、挽肉に見立てた樹脂粘土の粉です。








このポロポロの樹脂粘土の粉は、手で作るのは難しいので、樹脂粘土の塊をすり下ろして作っています。

部屋にあった空き缶(せんべい?クッキー?)に、ドライバーとハンマーで穴を開けていきます。






穴を開けた反対側にはバリが出るので、これをおろし金にして樹脂粘土の塊が半乾燥状態のときにすり下ろします。






作った材料に、エポキシ接着剤をたっぷり入れ、色を付けます。

あらかじめ鍋の大きさに切り出したプラバンにマスキングテープを巻き、その中に作った色付きエポキシ接着剤を入れていきます。







エポキシ樹脂が固まったら、マスキングテープを外します。

ここで、思っていたのと違う仕上がりにショック・・・

エポキシ接着剤の着色が濃すぎて、まったく具材が透けて見える事の無いマットな仕上がりになってしまいました・・・

樹脂粘土も、レジン樹脂も、今回のエポキシ接着剤もそうですが、着色する際に混ぜる塗料はほんの少し、「これだと薄いかも?」くらいが丁度良いですね。

ちなみにコレはチリコンカンのつもりです。

・・・まあ、鍋で継ぎ足し継ぎ足しで数日煮込んだチリコンカンだと思えば、この不透明さもあり得るか・・・?








同時進行で、カレーも作ったのですが、やはりこれも色味が失敗でしたね。

チリコンカンと変わらない色なので、あまり差別化がされていません。











普通、こうした鍋の中の食材を再現するなら、直接、鍋に樹脂を入れて作ると思います。

で、なんでわざわざ別に作っているのか?というと、シチュエーションに合わせて鍋の中身を交換できるようにしたかったからなんです。

この手法で作ると、いろいろな料理を表現したい時、わざわざ料理の数だけ鍋を作らなくて済みます。







前回のファイヤープレイスと組み合わせると、ワイルドクッキングを再現する事が出来ます。



今回は液体表現にエポキシ接着剤と木工用ボンドを試しましたが、どちらも固定化する際の水分減少でのヒケが大きいですね。

レジンも収縮しますが、使いやすさなども考えると、無難にUVレジンを使うのが良いようです。

色も含め、液体物のミニチュアフードは、もっと質感などの研究が必要ですね・・・

























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ミニチュア制作のススメ アウトドアグッズ編

2022-11-02 11:09:33 | サブカルチャー



さて、なんとなく復活した趣味のミニチュア作りですが、以前はずっとミニチュアフードを中心に作っていました。

今回は、娘の趣味に(?)合わせる必要が無いので、食品にこだわらず完全に自分の好きな物を作る事にしました。


最近はアウトドアも趣味の中の大きな要素を占めているので、ミニチュアでアウトドアグッズを作る事にします。







まずは庭に転がっている薪から、木片を切り出して成形。

やすり掛けして目的の形にしていきます。






で、途中写真なくいきなり完成。

薪割り斧と薪割り台です。

斧の頭は、ダイソーのスチレンボードを切って、エポキシ接着剤で目を埋めて塗装しています。

色はプラカラーの黒鉄色です。






薪割り台になっているのは、太めの木の枝を切ってそのまま使っています。

カッターで切り込みを入れ、そこに薪割り斧を刺して接着剤で固定しています。

なので、台から斧は抜けません。

シルバニアファミリー人形に比べると大きいですが、1/12スケールだとこれでも小さいくらいです。







続いて、もう一つ、アウトドア遊びに欠かせない物を作っていきます。

用意するのは、ダイソーなどで2つで100円というコスパの良い、LEDキャンドルライト。

電池を入れて点灯させると、光がろうそくの炎のようにゆらぎます。

こいつを分解して、中身の部分を取り出します。





取り出した後のケースの炎部分に、赤油性ペンで色付けし、ペンチで砕いていきます。

後ろに写っていますが、電飾ユニットを隠すようにスチレンボードで箱を作り、小枝を配置して焚火を再現していきます。






ベースの塗装、燃えている薪(小枝)、その隙間に砕いたケースを配置し、接着剤やUVレジンで隙間を埋めていきます。

これで燃えている炎と、熾火を再現します。

写真は中のライトを点灯した状態で写していますが、なんとなく光っているのが分かりますでしょうか?






同じく小枝でトライポッドを作り、バランス確認。

ウチにあるフィギュアの中で、すぐに取り出せる1/12スケールがフィギュアライズの響鬼なので、モデルになって貰いました。

本当は地面直接の「直火」を再現したいのですが、電飾ユニットをペッタンコにする事は出来ません。

この手の焚火ミニチュアでよく見るのは石で囲った「かまど風」ですが、それでも周りの部分と燃焼部分での高低差による不自然さは解消できるとは思えません。






そこで、ユニットを囲む壁自体を利用して「ファイヤープレイス風」にする事にしました。

これなら、地面より高い位置で焚火をしていても不自然ではありません。

スチレンボードは加工がしやすく、アイデアを思い付いた時にすぐに形に出来るので、自分は工作では多様しています。

スチレンボードにボールペンでレンガを描き、その線に合わせて組継ぎの切り欠きを作り、4枚を箱組します。







嚙み合わせに問題なさそうなので、一度バラして塗装し、再度組み上げます。

薪は燃えはじめは焦げて黒く、完全に燃焼すると灰を帯びて白く見えます。

この燃えている表現、何度も何度も実物は見ているのに、模型として再現しようと思うと、思った通りにならず非常に難しいです。





燃えている薪の下も、地面風ではなく、囲炉裏のように灰が積もった感じにするため、白と灰色で塗り直しました。

レンガの劣化した感じや、長年火を燃やしてこびりついた煤などをイメージして塗装します。







焚火面と周りのレンガ壁は接着していないので、中の電飾ユニットを簡単に取り出すことが出来ます。

電池交換なども楽に出来るようにしています。







「はじめてのシルバニアファミリー」セットと組み合わせて飾ってみました。

ちなみにこのセットは数年ごとにリニューアルしているので、写真の物は現行品ではありません。

地面の代わりに、こちらも100均で買った芝シートを引いてみました。


もともと、西部劇やウエスタン、カウボーイ文化が好きなので、アウトドアグッズもそっち系デザインの物が好きなのですが、シルバニアファミリーは基本がカントリー調や古いヨーロピアンデザインが多いので、こうした小物もマッチするような気がします。

・・・いや、さすがに世界観合わないか??

しかし、もう作ってしまったので、この路線でミニチュア作りを進めていきます!
























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