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さて、立て続けに自作のミニチュア制作の記事をアップしましたが、何もオリジナルのミニチュア作りは、フルスクラッチでなくても構わない訳です。
ミニチュア遊びだけで考えれば、既製品をそのまま使えば充分に遊べます。
そこで今回は、市販品にちょっとだけ手を入れてミニチュアを作る事例をご紹介します。
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用意するのはこちら。
ダイソーで売られている「ままごとおもちゃ ダイニングテーブル」です。
この「ままごとおもちゃ」、サイズ的には明らかにシルバニアファミリーを意識しているサイズ。
加えて、これだけのパーツ数が入った商品がたったの110円!
ちなみに、このダイニングテーブルのセット以外にもキッチンセットやベッドなど9種類くらいがラインナップされています。
ご覧の通り、プラスチック成形色バリバリだし、ホワイト&ピンクのファンシーカラーなんですが、形自体は非常に良いので、簡単な改造と塗装でウエスタンにも合うようにして行きます。
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まずは小物から。
藤編みの籠っぽいパーツが入っています。
こいつは、プラモデルでよくある「フチ部分を削り込むことで全体が薄いと錯覚させる」というテクニックで肉厚を解消します。
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ジェッソを塗って質感も変更。
それを乾かしている間に、同じく付属のフォークを削り込みます。
左側のぷっくりとしたベビーフォークが付属のままの物。
右側が削り込んでシルエットをリアルにした物です。
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更に削り込み、全体的に細くするとともに、気になるヘッド部分もフォークらしい鋭利なシルエットに削ります。
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そして、この手の塗装に大活躍なのが、クレオスの「ガンダムマーカーEXガンダムメッキシルバー」
もうあまりに有名な塗料なので、今更説明不要ですが、ペンタイプのお手軽塗料なのに一発塗りで鏡面に出来てしまう魔法のような代物です。
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続いては、お皿とパン・・・
パン?・・・だよね?
これは、ミニチュアフードは別にあるので、別な物へ改造してしまいます。
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パンの裏側はがらんどうなので、藤籠と同じく削り込みで器に見立ててしまいます。
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ミルク瓶は、そのままでも白くて雰囲気抜群なのですが、世界観に合わせ、よりクラシカルなミルク瓶に改造します。
まずは、口の部分をピンバイスで穴開け、やすりで形を整え開口。
そこに切り出したコルク栓をしています。
これ、本物のコルクを使ったのですが、小さパーツをコルクから切り出すのは、想像以上に難しいです。
コルク自体がポロポロと崩れ、きれいな丸形になりません・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d4/fd6987cfe05342af363d2542b8954f99.jpg)
さらに、古い瓶や陶器の入れ物などで見かける、指かけの輪をくっつけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/5c/e304aff4df1247bae59a9e9629fe84eb.jpg)
指かけは無くても良いのですが、1/12スケールで考えると付いていた方が自然だと思い、作ってみました。
このほかに透明なグラスが2個付属しますが、そちらはそのまま使っても違和感ないので特に手を加えていません。
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小物類の改造が出来たので、いよいよ本命のイス、テーブルを改造します。
まずは、テーブル。
天板の厚みと足の取り付け位置が気に入らないので、フチを切り、足の取り付け穴も切り落としてしまいます。
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仮組するとこんな感じ。
天板の厚みが自然になり、足はしっかり四隅で支えるようになりました。
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あとは色を塗って完成です!!
ちょっと赤みの強いウッディな家具になりました。
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塗り方はわざわざ解説しなくても、塗装が得意な人ならすぐに見て解るだろうなぁと思いますが、一応。
使ったのは、これまたダイソー製品の木部工作用水性ニス「ウォールナット」と、タミヤのミニプラカラー「リノリウム甲板色(茶色)」と「赤」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/bb/070a928d1fe6593e51da2b7072fab541.jpg)
イスをひっくり返すと、どうやって塗ったかが分かりやすいかな?
ベースとして茶色をベタ塗りし、その上から赤を雑に塗ります。
ムラが出ると思うのですが、気にせずベタベタと塗ります。
最後に仕上げとしてニスを塗ります。
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下地である茶と赤の塗装の塗りムラと、そもそもの成形の歪みによるヒケ(凹み)などで、ニスの塗膜が厚い所、薄い所が生まれます。
これが、なんとなく木目っぽいというか、良い感じの雰囲気に仕上がってくれました。
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ただ、ニスはかなり厚塗りしているので、乾燥時間を長くしないといけません。
自分の場合、ちょうど週末に作業したので、翌週末まで5日間は放置して乾燥させました。
それでもべた付きが残っていたので、たぶん1週間くらい放置したほうが良いと思います。
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小物類をテーブルに並べてみました。
100均商品には見えない程度にはアップグレード出来たと自負しています。
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お皿は本来は2枚付属しているのですが、1枚は他の用途で使ってしまいました。
残った一枚を白で塗装しています。
藤籠とパンから作った器も、木工用のニスを塗り、木彫り皿風に仕上げました。
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シルバニアファミリーと組み合わせたところです。
これだけの小物とイステーブルをゼロから作るのは大変ですが、こうした安い既製品を使うことでお気軽に備品を充実させることが出来ます。
特に最近は1/12スケールの小物も100均に売られていますし、ガチャガチャでも丁度良い大きさのミニチュアが増えましたね。
ゼロから作る自身が無い方も、こうした改造から始めるのが良いのではないでしょうか。
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