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フィギュア、トイ、サブカルチャー
面白いと思った物をいろいろと取り上げています。

ミニチュア制作のススメ ミニチュアフード ポットメニュー編

2022-12-02 10:45:08 | サブカルチャー










ミニチュア作りで人気が高いのは、やはりフード系。

むしろミニチュアフードを専門で作る方もいるくらい確立されたジャンルです。

自分もいくつか作っていますが、今回は、せっかく作った吊り鍋を活かせるメニューを作ってみる事にしました。








アウトドアでの焚火料理で人気なものといえば、ローストチキン。

ダッチオーブンで焼くのが定番ですが、ホーロー鍋でも出来なくはないので、これを作ってみます。

まずは樹脂粘土で丸鳥を作ります。

写真を見ながら、それっぽい形に。







本体に色を塗り、添え物の野菜も作って行きます。

しかし、鳥に塗ったソースの色が濃すぎて、まるで照り焼きチキンに・・・





ジャガイモとニンジンは色を付けて固めた樹脂粘土をカッターでカットして作っています。

ブロッコリーは薄緑に着色した樹脂粘土で形を作り、可食部を後から色付けしています。







お皿に並べてみると、まあ、それっぽくは見えるかな。

写真撮っていませんが、この後、なべ底と同径のプラバンに同じように盛り付け、接着固定しています。









ちょっとローストチキンの色と形に納得できなかったので、もう1羽作ってみました。

今度は豪快に吊るし焼きしている風にしてみました。







実際にはこんな焼き方する事はまずないのですが、ミニチュアだからこそのフィクションです。

焼き色も、今度は納得できる仕上がりですが・・・生々しいというか、グロくて周りからの評判は悪いです。










気を取り直して、別のミニチュアフードを作っていきます。

こちらはベーコン。

白い樹脂粘土にアクリル絵の具の赤や白をほんの少しだけ混ぜ、濃いピンク、薄いピンク、白の三色の粘土を作ります。

それを薄く伸ばし、ベーコン断面になるようにバランスを見ながら重ねていきます。

出来上がった塊をスライスすると、このようなベーコンが出来上がります。

大きな塊側は、表面を燻製したっぽいように茶色を薄く塗っています。







このままお皿に盛りつけてみたり、目玉焼きと一緒にしてみたりと、いろいろ遊べるのですが、今回はさらにこのベーコンを使った料理を作ります。








樹脂粘土で野菜を作ります。

ジャガイモ、ニンジンといった根菜や、薄く伸ばした粘土をミルフィーユのように重ねて作った葉物野菜など、数種類を作ります。

また、薄茶色に着色した粘土でソーセージも作ります。



これを、ミニチュア吊り鍋の底と同じ大きさのプラバンに、マスキングテープを巻き付けた枠に入れていきます。






ベーコンも加え、見た目のバランスを見ながら食材を配置していきます。







あとはUVレジンを流し込み、しっかり固めればポトフ鍋の完成!

やってみて解った事は、とにかくレジンの着色の「濃さ」の調整が難しい事。

イメージとしてはもう少し黄色で、もう少しだけ濁った(半透明)な感じにしたかったのですが、ほぼ透明になってしまいました。

また、レジンを半分程度入れた後に、パセリのつもりでシーナリーパウダーを入れたのですが、これも色が思ってたより映えず、パセリっぽく見えなくなってしまいました。

もっと明度の高い緑のパウダーにするべきでした・・・








鍋の中身が増えたので、ついでに鍋自体も増やそうと思います。

(まあ、友人に差し上げるために制作したのですが)

基本の作り方は、以前に紹介した吊り鍋と同じです。

アクリルパイプの輪切りでフチを作り、プラバンで底や把手、蓋を作って行きます。






形が出来上がったら色塗りです。

こちらはフランスの鋳鉄ホーロー鍋をイメージしています。

実物の写真を見ると、グラデーション塗装がされているので、どうにか再現しみようと塗っていますが・・・

筆塗りの割には雰囲気出せたかなと思います。






蓋のツマミは、部屋にあったプラモデルのランナーからの削り出しです。

わざわざプラ棒などの材料を買わなくても、家に転がっている材料でいかに作るか?を考えるのも楽しいですね。






中はこちらの鍋も白で塗っています。







先ほどのポトフ鍋の具を入れてみたところ。

あまり鍋の直径ピッタリにしてしまうと、中身を入れ替える際に取り出すのが苦労します。







鍋の中身を取り換えて、以前に作ったカレーを入れてみたところ。

吊り鍋も両手鍋も直径が同じなので、このように互換性があります。





蓋の部分のグラデーション塗装がイマイチですが、やはりこういうのを奇麗に塗るためにはエアブラシが必要ですね・・・








以前に作った分もあわせて。

お鍋が二種類に、鍋の中身が4種類。

これなら様々なシチュエーションに合わせて組み換えて遊ぶことが出来ます。






左上がカレー、右上はローストチキン。

左下がチリコンカン、右下がポトフ。

それらしく見えますでしょうか・・・?


ちなみに、カレーは液体の表現にエポキシ樹脂接着剤、チリコンカンは木工用ボンド、ポトフにはUVレジンを使っています。

どれも時間が経って固形化が進んでくると、中の水分が抜けていくので徐々に縮んでしまうのですが、木工用ボンドが一番縮んで小さくなります。






赤い両手鍋とローストチキンは友人へのプレゼントで作ったので、もう手元にはありません。

自分のミニチュアのテーマが、アウトドア&ウエスタンなので、もっとテクスメクス料理も作りたいのですが、鍋物、煮物となるとチリコンカンくらいで、後はインゲン豆の煮物など、ミニチュアにしても見た目の代わり映えがしない物が多いのが・・・






ミニチュアフードでこうしたポットメニューを作っている方は多いですが、リアルにするため鍋に中身を固定して作るのが普通です。

しかし、最近はフィギュアと絡めて遊ぶためにドールハウスグッズを購入する方も増えているので、こうした遊びを前提としたスタイルもアリだと思っています。

本家(?)のシルバニアファミリーの料理セットも、鍋の中身は外せるようになっていますね。

もっとも、取り換える中身の料理は付属していないようですが。







ミニチュアフードはお手軽に作れる反面、実物という「正解」があるものなので、どこまで簡略化するか?どこまでの質感を求めるか?の線引きが作り手に任されます。

自分の作品も、作った時には満足出来ていても、もっと上手い方の作品を見ると、まだまだ精進が必要だなと痛感します。


でも、それ以上に個人趣味として楽しむ姿勢が大事ですね!


さーて、次は何を作ろうかな!!





















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