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しばらくぶりのミニチュア製作です。
ちょっと立て続けに作ったので、まとめてアップ。
もともと、天文学の器具類、特に渾天儀と呼ばれる器具は、ミニチュアでチャレンジしたいと思っていました。
今年になり、ミニチュア玩具のブーム火付け役ともいうべきリーメント社のぷちサンブルシリーズより「天文学者の不思議な研究所」という商品が発売されました。
実は発売されたことは、自分でミニチュアを作った後に知ったのですが、他のミニチュア製作されている方々が宇宙、天体物を作られた事に触発され、自分でも作ってみようと思い立ちました。
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まずは、渾天儀をどんな風に作るかを考えます。
ダイソーで購入した6㎜のビーズと、同じくダイソーのメタルリングパーツという物を組み合わせてみると、なんとなくそれっぽい形に。
これを中心に、ダイソーの色々な売り場を探し、使えそうなパーツを買って組み合わせていきます。
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先にミニチュア渾天儀を作成された方から「アクセサリーパーツは使えるのが多い」と聞き、探してみると指輪で丁度良い大きさのリングがあったので、それを組み合わせて形にしていきます。
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こちらはプラモデルのランナー。
よく見かける、この円形の部分。
これを台座にする事にしました。
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さらに、NERF改造用に買っていたアクリルパイプも良い大きさだったので、輪切りにして使用します。
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組み合わせて色を塗ったのがこちら。
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パーツ同士は接着している部分もありますが、0.5㎜のピンバイスで穴あけ&極細ワイヤーを軸にしている部分もあるので、ある程度は回転もできます。
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シルバニア人形と並べても違和感ないサイズに仕上がりました。
歯車の装飾と合わせ、アカデミックな雰囲気よりファンタジーっぽさが強くなりました。
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もっとアンティークだけどアカデミックな雰囲気にしたく、今度は1.6㎜太さの真鍮線を曲げて別バージョンの渾天儀を作ってみました。
中央の地球に見立てた球体は8㎜ビーズです。
真鍮線を適当なパイプに何重かに巻き付け、曲がり癖を付けたら切り離してリングを作ります。
数個作ったリングを、今度はペンチなどで慎重に一回り小さく曲げ、大きさ違いのリングを作っていきます。
この作業が難しく、なかなかキレイな円形にならず、どうしても歪んでしまいます・・・
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理想的な形にはなりましたが、前作より一回り大きくなってしまいました。
まあ、明確に大きさの決まっている物ではないので、これでも良しとします。
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こちらも、各リングの接続は0.5㎜穴と極細ワイヤーで軸を作っているので、くるくると回すことが出来ます。
ただ、とても小さい工作のため、なかなか精度が出せず、軸も水平、直角に作る事が出来ませんでした。
自作では物の大小にかかわらず、水平、垂直を出すというのが重要ですね。
よく見ると、軸打ちの為の穴も「ためらい傷」みたいなのが沢山あります。
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渾天儀だけあっても、天文学っぽくないので、やはり定番の天体望遠鏡を作る事にしました。
とはいえ、ノスタルジックでアンティークな雰囲気にしたかったので、小さい恒星観察用の望遠鏡です。
もちろん、反射式ではなく屈折式です。
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これは、既に家に有る材料、パーツだけで作る事を考え、望遠鏡本体はプラパイプの組み合わせ、三脚部分はプラモのランナー、細かい部分はプラ版の切れ端から作りました。
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本体はタミヤプラパイプの組み合わせです。
8㎜パイプ、5㎜パイプ、3㎜パイプはそれぞれ組み合わせるとピッタリ収まるので、程よい長さにカットして接着するだけで望遠鏡っぽい筒が作れます。
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完成したのがこちら。
レンズは、古い望遠鏡なら曲度のキツイ凸レンズだろうと思い、ビーズをそのまま突っ込みましたが、さすがに雑過ぎましたね・・・
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三脚部分と望遠鏡部分はコの字型のパーツで挟み込んだ接続にしており、固定化していません。
なので、このように仰角を変えることも出来ます。
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実際にシルバニアと組み合わせてみると、今度はちょっと小さく作り過ぎたようです・・・
もう少し高い位置にしないと、上手く望遠鏡をのぞき込ませることが出来ません。
また、三脚は固定で作ったのですが、やはり可動しないと細かいシチュエーション表現が出来ません。
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そこで、主に三脚部分を全て作り変える事にしました。
もともとのプラモランナーを利用した脚に、プラパイプを組み合わせる事で伸縮できるようにします。
そのプラパイプを繋げる基部は、プラ版を組み合わせ、ここも0.5㎜の軸を作って可動するようにします。
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プラパイプの端を少し削り、穴を開けた部分に短く切ったワイヤーを入れ、瞬間接着剤で固定します。
非常に細かく、気を張る作業ですが、渾天儀作成でさんざんやった工作なので、なんとなくコツは掴んできました。
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三本のプラパイプを接続したところです。
後は水平を保てるよう、軸の太さを調整して渋みを与えたり、細かい所を削ったりして調整します。
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望遠鏡本体も、プラペーパーを巻き付け延長しました。
雲台もボリュームアップさせ全体のバランスを取ります。
これでシルバニア人形と並べても違和感ないサイズになりました。
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一回り大きい自作の人形と並べても、足の長さが調節できるので問題なく使えます。
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脚を縮めて折り畳み、本体と分割するとコンパクトにまとめる事が出来ます。
この後、色を塗って完成です。
ちなみに塗装しているのはシタデルカラーのルーンロードブラス。
週刊ウォーハンマーについてきた塗料ですが、古びた真鍮っぽい色になるので、こうしたアンティークっぽい物を作る時には重宝します。
ただ、塗料として使い慣れていないので、なかなかキレイには塗れません・・・
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さらに「これも飾りたい!」と思い立ち、太陽系儀を作る事にしました。
冒頭で書いたリーメントの太陽系儀がめちゃめちゃ小さく、とても良く出来ているので、それを真似たサイズにしたかったのですが、どうしてもある程度惑星の大きさ差を表現したく、試行錯誤。
結局、家に有ったビーズでは一番大きい12㎜ビーズを太陽に使い、別の大きさのビーズを数種類、あとはマチ針の抜け止めのボールが丁度良い大きさだったので、それも使う事にしました。
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2㎜の真鍮線に、太陽に見立てたビーズを固定します。
3㎜径のプラパイプは内径が2㎜なので、これを輪切りにし、本体となる真鍮線に通します。
後は惑星となるビーズをワイヤーでそれぞれプラパイプに差し込み固定していきます。
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どんどん太陽系の惑星を追加していきます。
水星と月は良い大きさの球体が見つからなかったので、楕円のガラスビーズにレジンを垂らして作ってみましたが、やはりきれいな球体になりません。
でももう細かくて作り直すのも大変なのでこのままにします。
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大きな惑星である木星と土星も、同じように作成し取り付けます。
一番外側だし、惑星として大きいので、テコの原理で重さの負担が掛かるパーツですが、どうにか他の惑星の接続方法と同じで取り付けられました。
土台のパーツは、サークルカッターで切り抜いたプラ版と、金属ワッシャーを組み合わせています。
金属ワッシャーの重みが全体を支えてくれます。
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全ての惑星が自由にクルクルと動きます。
ただ、全体の大きさはこの状態で、直径10センチ。
もし通常のドールハウスサイズで考えると、実物は直径120センチにもなるので、かなり大型な太陽系儀という事になります。
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各惑星の色も、悩みました。
あまり実物を参考にした色だと、ミニチュアとしての見栄えが地味になります。
結局、実際の色は関係無しに、何となくその惑星の名前から連想される色にしてみました。
水星だから水色、金星は金色、地球はもちろん青にして、月も金色。
火星は赤だけど太陽とカブるので、赤紫のマチバリがあったのでそれを使いました。
木星は特徴的な縞を表現したかったのですが、全体の雰囲気を考えクリアーブラウンのみ。
土星はビーズにプラペーパーで作った輪を貼り付け、黄土色っぽくしてみました。
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これだけ揃うと、なんとなく天文学的に見えてきませんかね?
材料費は大した金額掛かっていませんが、手間を考えると「買った方が安い」となっちゃうんですが・・・
しかもリーメントのヤツなら、このほかにも六分儀とか家具類とか犬とかも付くんですよね・・・
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部屋っぽいレイアウトにして飾ろうかと思ったら、前に作った床板が歪んで使い物にならなくなっていました・・・
これだけ色々小物を作って並べても、まだまだ物足りないですね。
また思い立ったらミニチュアを作り足していきたいと思います。
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