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クイーン・ハーベストの庭で

信州の農園で果物や野菜を作り、ガーデニングに熱中するクイーン・ハーベストの快適田舎生活の日記。

木曽漆器祭へ

2009-06-06 | キッチン・テーブルウエア

木曽漆器祭に行ってきました。
漆器の町木曽平沢を中心に毎年6月始めに開かれるこのイベント。
数多くの漆器店が軒を並べる雰囲気タップリの街並みとともに掘り出し物を探す楽しさで毎年この時期に訪れています。


これまでに何度も訪れているので自家用の漆器類は一通り揃っているけど、でも見るとほしくなる。そこをグッとこらえて今回は知り合いに頼まれたお椀やトレーなどの掘り出し物を物色します。

例えば、定価1000円のお椀が300円。傷物ですがよーく見ないと分かりません。


自分用には根来塗りの直径60cmほどのお膳を購入。
飾り台やサイドテーブルとして使いましょうか。
二枚の脚を組んで天板を乗せるシンプルな構造なので、天板を大きなトレーと見立てて前菜などを色々並べたら映えるでしょう。


エレクトリック・タイマー&アラーム

2009-05-09 | キッチン・テーブルウエア
前回のキッチンクロックから電気時計つながりでタイマー&アラーム・クロックについて。

これはアメリカ大手電機メーカーWestinghouse社の1925年製キッチンクロック&タイマー。
文字盤の左右にはスタートとストップのダイアルがあり、無骨なスティールのボディには不釣合いなタイマー機能を搭載。


40年代に作られたTelechron-GEのアラームクロック"The Chantilly"。
ミントグリーンのプラスティックボディーが素敵です。


これも40年代に作られたTelechron-GEの"The Selector"。
置時計でアラーム機能はありません。
文字盤が点灯しますが、わが家のものは球切れ。


100年以上の歴史を持つアメリカの老舗 Westclox社。
その最も有名な目覚まし時計 Big Ben & Baby Ben。


これはBaby Benの電気時計バージョン Electric BenのStyle-7(1956-64年製)。
電気式の大音量アラームで確実に目が覚めます。


この3点は本家、手巻き式のBig Ben & Baby Ben。
右側はBig Ben Style-5(1939-49年製)。
中央はBaby Ben Style-8(1964-80年製)。
左側はBaby Ben Style-9(1980-2000年製)。

Telechron-GEのキッチンクロック

2009-05-08 | キッチン・テーブルウエア
かつてアメリカのキッチンで時を刻んだカラフルな電気時計。
そのデザインの面白さからキッチンクロックをコレクションするようになりました。
アメリカの電気の周波数は60ヘルツ。ここ長野も西日本と同様60ヘルツなのでモーターさえ健在なら正確に時を刻み、わが家のキッチンクロックも全て現役です。

Henry Ellis Warren(1872-1957)はアメリカの技術者・発明家で交流式電気時計を考案した人物。
彼が大手電機メーカーのGEと組んで製造した電気時計のTelechron は1920~50年代の全盛期にはアメリカ中の家庭に普及しました。
この時期はちょうどアールデコからイームズ、ジョージ・ネルソンなどミッドセンチュリーのデザイナーの全盛期、その影響を受けたデザインは今でも色あせません。

当時のオリジナル広告。


1930~40年代に作られた"The Hostess"という名前のモデル。Telechron-GEのダブルネーム。
文字盤の赤い丸は、時計が停止したときに現れます。
当時のアメリカは電力が不安定。しばしば停電したようで、それを知らずに時計を見ると遅れているのに気付きません。
そこで、この赤丸が現れたら時計が停電で一時止まっていたことがわかる仕組みになっています。


やはり30~40年代に作られた"The Buffet"。
こちらのトレードマークはTelechronのみ。
モデルによってトレードマークを使い分けていたようです。


1950年代に作られた"The Originality"。
ミッドセンチュリーの雰囲気そのままのアトミックデザインです。


これも1950年代に作られた"The Carousel"。
まさに当時のモダンデザイン。


やはり50年代後半の"The Contour"。
輪郭という名前のとおりオーバルデザインがユニーク。


1960年代に作られたモザイク・デザインのモデル。


これらも、60年代のデイジーをデザインしたモデル。




60年代以降のデザインはシンプル。50年代以前のユニークな雰囲気はありません。
70年代にはクオーツ時計の出現とともに電気時計の生産は減少。
そして、1979年にGEは最後の製造工場をTimex社に売却して事実上電気時計の生産から撤退します。





ウイローパターンの物語

2009-05-07 | キッチン・テーブルウエア
西洋陶磁器の定番のブルー・アンド・ホワイト。
日本では染付けと呼ばれる白地にコバルトで描かれた絵柄の中でも代表的なウイロー・パターンを以前から少しずつ集めていました。

ウイロー・パターンはヨーロッパに大きな影響を及ぼした中国陶磁器をベースに作られた絵柄で当時の中国・東アジア趣味シノワズリーの産物です。
このヨーロッパで考案された絵柄には、何故かその基となったお話しが中国の故事としてもっともらしく伝えられています。

イギリスの子供ならみんな家にあるお皿の絵柄にまつわるお話しとして親から聞かされるほど身近な存在となっているようです。


その主人公の美しい娘Koong-Shee クーン・セ の悲しい恋のお話は次のとおりです。

「むかしむかし中国のお話。
時の皇帝は彼の美しい娘クーン・セを年の離れた商人のタージンと結婚させようと考えていました。
しかし、クーン・セは召使のチャンと恋に落ちました。
これに怒った皇帝はチャンを追放し、クーン・セをパゴダ(楼閣)に幽閉しました。 結婚式の夜、宴会に忍び込んだチャンはクーン・セを連れて逃げ、二人は結婚しました。 皇帝は二人を探し回りついに見つかって連れ戻されてしまいました。
二人は真っ暗な地下室に監禁され、そこで亡くなってしまいました。
けれども、クーン・セとチャンの魂は二羽の鳩に姿を変え、ウイロー・パターンの絵柄の中で永遠に空を舞い続けています。」
Allan Drummond 著「Willow Pattern Story」より


典型的なウイローパターン。ウッズ社製。


ウエッジウッドのウイロー。写実的です。


カップ&ソーサーとケーキ皿のトリオ。アイアンストーンウエア社製。


メイドインジャパンのお皿とティーポット。輸出用です。


カップ&ソーサ3種類。左はアメリカ製。
他の2セットはバックスタンプがありませんが、輸出用の日本製でしょう。


ブルー&ホワイト以外のウイローパターンが色々作られています。
これは、セピアトーンのウエッジウッド。


ピンク&ホワイトとレッド&ホワイト。
ともにコープランド製です。




渋いレッド&ホワイトのキャニスター3点セット。スポードです。


ノリタケの色絵のケーキ皿とミルク・シュガーポットのセット。
ハトや船などはありませんが、これもウイローパターンのバリエーション。


ウイローパターンのキルトも作っちゃいました。

益子陶器市へ

2009-05-02 | キッチン・テーブルウエア

益子の陶器市へ行ってきました。

大渋滞の予測される今年のゴールデンウイークも長野からは逆方向。
でも会場の大混雑を考えて、朝の5時に出発。

その甲斐あって道路の混雑もなく、8時に益子に到着。
ゆっくり見て回ることができました。


さすが陶器の町のお祭り、石段にまで陶器があふれています。


ここは信楽か?


お目当てのシンプルな器を発見。


会場が混雑し始める11時前に信楽を退散。
高速の渋滞もなく、無事帰宅。

今日の成果は白い釉薬のかかった八寸皿、変形の鉢など締めて13点。
チョッと厚ぼったい素朴な器はどんな料理にも合いそう。
早速明日のお客様に振舞う中華料理を盛り付けましょうか。


オールド・アンリのテーブルウエアなど

2009-05-01 | キッチン・テーブルウエア
オールド・アンリにはテーブルウエアも色々ありますが、その中でも人気のナプキンリング。

特にスコッチテリアのナプキンリングは色々なパターンがあります。






スプーンもあります。


これは、タオルハンガー。
なぜかおじさん二人と中央のおばさんの3人組のキャラクターがよく登場します。首が動きます。


アルペン風のこの男の子と女の子のキャラクターも色々な製品に登場します。
これはキーリング。


キーリングと同じデザインですが、これはカレンダー。
紐を引いて月・日・曜日を合わせるタイプです。


デスクタイプのカレンダーとペン立て。
他のオールド・アンリと同様に全て首が動きます。


オールド・アンリのボトルストッパー

2009-04-29 | キッチン・テーブルウエア
現在は可愛らしい木彫りの人形で知られるイタリアのアンリ社。
1912年の創業から1960年代までに作られた素朴でユーモラスな木彫製品は、アメリカなどに輸出され、現在ではオールド・アンリと呼ばれ世界中にコレクターがいます。
特に人気のキャラクターでコンディションの良いものは値上がりしてなかなか入手出来ません。

オールド・アンリを代表するボトルストッパー。
様々な種類のものが作られましたが、大半がレバーや紐を引くと動く仕組みで、その表情とともに思わず笑ってしまします。


キッシング・カップルと呼ばれる有名なボトルストッパー。


ワインの樽に乗った酔っ払い。帽子を脱いでお辞儀。


メガネをかけて聖書を読む牧師さん?


舌を出します。


帽子を取ってご挨拶。


街の酔っ払いです。
これは、コルクスクリューと栓抜きのバーセット。




ホルト・ハワードのピクシーウエア

2009-04-25 | キッチン・テーブルウエア
ユニークなデザインでコレクターに人気のホルト・ハワード社(Holt-Howard:1948-90)のキッチン・ギフト用品。
中でも妖精の顔が蓋になっているピクシーウエアのシリーズは現在アメリカでは驚くほどの高値で取引されています。
このシリーズは1958年から数年間しか販売されませんでしたが、最初に発売されたジャム、マスタード、ケチャップの3種類のポットは大のお気に入り。コンディションの良いものは特に少ないのでなかなか使えません。
ちなみにこれらの製造は日本製。当時日本から大量の陶磁器が欧米に輸出されていました。



50年前に作られたとは思えないポップでキュートなデザイン。


フランクリン・ミントのジェリーモールド

2009-04-19 | キッチン・テーブルウエア
キッチン・テーブルウエアのコレクションをご紹介。
アメリカの有名なギフトショップ、フランクリン・ミントが1986年に発売した"Le Cordon Bleu"と呼ばれる陶磁器のジェリーモールド。
フランスの田舎の庭や畑、農場などがモチーフで、縦横20cm以上の大型です。



子羊とアスパラ。


木イチゴとイチゴ。


プルーンとレモン。


玉ネギとブドウ。


アヒル。


アーティチョーク。


ウサギ。