クイーン・ハーベストの庭で

信州の農園で果物や野菜を作り、ガーデニングに熱中するクイーン・ハーベストの快適田舎生活の日記。

ハッラー

2013-11-30 | クッキング


ハッラーchallahは生地を編み込んで作るかわいらしいユダヤのパン。
ユダヤ教の安息日などによく食べられるそうです。

映像は長く伸ばした1本の生地を1回結ぶシングルノットですが、参考にした"The Challah Blog"に紹介されている複雑に編みこまれたハッラーにはただただ感心するばかりです。

ちょうど今はユダヤ教のお祭りハヌカーHanukahのシーズン。
キリスト教のクリスマスと同時期の12月に行われると思っていましたが、今年は11月27日からすでにスタートしていました。
それもあってジャムの試食用にと久しぶりに焼いた小さなハッラーです。

なお、良く作る三つ編みのハッラーのレシピは以下のとおりです。

☆  ☆  ☆

ハッラー challah

材料(三つ編みのハッラー2本分)
ぬるま湯 150ml
ドライイースト 3g
ハチミツ 30g
サラダオイル 15ml
卵 3/4+1/4個
塩 5g
小麦粉(強力粉210g+全粒薄力粉70g) 280g
ゴマ 適量

作り方
①ホールにドライイーストを入れてぬるま湯を加えて溶かす。これにハチミツ、オイル、卵、塩を加えてかき混ぜ、小麦粉を加えて捏ねる。生地を伸し台に取り出して良くこねる。
②生地に濡れ布巾をかぶせて2倍程度になるまで1時間程度置く。
③生地をパンチして半分に分け5分間程度捏ね、それぞれ三等分にして長く伸ばし、三つ編みにする。これを1時間程度寝かせる。
④オーブンを190℃に設定する。生地に溶き卵を塗り、ゴマを振る。オーブンで30-40分程度焼く。

ジューイッシュ・アップルケーキ

2013-11-26 | クッキング


前回に続き季節のリンゴの料理。
リンゴを使ったお菓子はたくさんありますが、これは「ユダヤ人のリンゴのケーキ Jewish Apple Cake」と呼ばれるシンプルでヘルシーなケーキ。

これと良く似た「ドイツ人のリンゴのケーキ German Apple Cake」と呼ばれるケーキがあります。
この二つを並べると過去の不幸な歴史を連想しそうですが、これはどうもユダヤ教の食習慣に由来するようです。
ケーキの材料のうちバターを植物オイルに、牛乳をオレンジジュースに変えたのがこのケーキのようです( Why Is It Called Jewish Apple Cake? ) 。

☆  ☆  ☆

Jewish Apple Cake
Reference:About.com | Seasnal Cooking

材料
リンゴ 2個(皮を剥いて芯を取りスライス)
グラニュー糖 大さじ2
シナモン 大さじ1/2

薄力粉 150g
ベーキングパウダー 小さじ1
塩 少々
卵 小2個
グラニュー糖 100g
サラダオイル 80ml
オレンジシュース 30ml
バニラエクストラクト 小さじ1/2

作り方
①オーブンを180℃に設定する。
②ボールにリンゴのスライス、グラニュー糖、シナモンを入れてからめる。
③薄力粉、ベーキングパウダー、塩をあわせて振るう。
④別のボールに卵をとき、グラニュー糖を加えてかき混ぜ溶かす。サラダオイル、オレンジジュース、バニラエクストラクトを加えてよく混ぜる。
⑤④に③を加えて混ぜる。
⑥型(シフォン型など)に生地の1/3を流し入れ、その上からリンゴの1/3を加える。さらに、生地・リンゴ・生地・リンゴと重ね、オーブンで60分程度、表面が狐色になるまで焼く。

ブロッコリーとリンゴのスープ

2013-11-26 | クッキング


今が旬のリンゴとブロッコリー。
この果物と野菜を合わせてスープにする安易というか、この組み合わせアリ?
でもオリジナルの"Simply Resipes"が「このレシピに関しては私を信じなきゃだめ」というので試しに作ってみました。

そしたらこれがおいしい。
特にグラニースミスを使ったので爽やかな酸味が食欲をそそる。

オリジナルレシピのリンゴはジョナゴールド・ゴールデンデリシャス・マッキントッシュを奨めていて、さらにアップルサイダーを加えることになっているので甘すぎでしょ。

グラニースミスのほうがはるかにおいしいはず。
これは私を信じて下さい。で、そのレシピは以下のとおり。

☆  ☆  ☆

ブロッコリーとリンゴのスープ
reference:Simply Recipes

材料
ブロッコリー 1房
バター 大さじ2
玉ねぎ 1個(薄くスライス)
リンゴ(出来ればグラニースミス) 1個(皮と芯を取り除きスライス)
チキンストック 500ml
タイム 適量
塩・コショウ
チャイブ 適量

作り方
①ブロッコリーは花蕾と茎を分け、花蕾は小分け、茎は皮を剥きスライスする。
②鍋にバターを溶かし、玉ねぎを炒め、リンゴを加えて柔らかくなるまで炒める。
③ブロッコリーを加えチキンストックを注ぐ。タイムを加えて20分程度煮る。
④柔らかくなったらハンドミキサーやブレンダーでピュレ状にして再び加熱し塩・コショウで味を調える。
⑤容器に注ぎチャイブを散らす。

スイートポテト・コーンミール・ロール

2013-11-22 | クッキング


サツマイモとコーンミールをたっぷり加えた素朴でおいしいテーブルロール。
人気のサイトFOOD52に最近掲載されたサンドイッチローフのアレンジです。

オリジナルのレシピでは加水率が低すぎ、おそらく記載ミスでしょう。
下記のレシピでは修正しています。

☆  ☆  ☆

スイートポテト・コーンミール・ロール
reference:FOOD52

材料
牛乳 140ml
砂糖 20g
バター 40g
塩 少々
ドライイースト 小さじ1
ぬるま湯 20ml
サツマイモ(茹でる) 80g
オールパーパスフラワー 150g
コーンミール 40g

作り方
①鍋に牛乳、砂糖、塩を加えて熱して砂糖を溶かし、火からおろしてバターを加え、室温に冷ます。ドライイーストをぬるま湯に入れて溶かす。
②サツマイモをフォークなどでよくマッシュする。これに①の溶液を加えて溶かし、さらに小麦粉とコーンミールを加えてかき混ぜ、よくこねる。
③生地が2倍程度に膨らむまで暖かい場所に置く。
④生地をパンチしてから1個30g程度に分けて整形し、型に入れて2倍に膨れるまで暖かい場所に置く。
⑤200℃のオーブンで25-30分程度焼く。



ネットショップに製品をアップしました

2013-11-21 | ジャム&プリザーブス

映像下から上へ:青リンゴ・ルバーブwithレモン、キャラメルアップルwithカルバドス
洋ナシwithバニラビーンズ、アップルバター

テレビ番組「人生の楽園」放送直後に製品が品切れとなり大変ご迷惑をおかけしましたが、秋・冬シーズンのジャムが4種類出来上がりました。
どれも個性的で風味豊かなジャムです。


映像下から、ドライトマト・マスタード、サワーチェリー・マスタード、アップル・マスタード

また、品切れとなっていた自家製のドライフルーツやドライトマトを練りこんだオリジナルの粒マスタードも3種類そろいました。

これから冬に向かって上記のジャムやマスタードを増産するとともに、国産レモン・オレンジを使ったマーマレードなど数種類のジャムを追加する予定です。
ご期待ください。

ホームスタイルでチャイニーズ(3回目)

2013-11-19 | クッキングスクール
料理教室のこの秋のテーマ・家庭的な中国料理の3回目・11月のメニューは、中華粥とそれに合うおかず3品です。

・アサリ入りの中華粥
 長時間水に浸したお米をたっぷりの水でじっくりと炊く中華粥。
 柔らかくふっくらと膨らんだお米は花が咲いたと言われるとおり優しいお味です。
 仕上げに加える香りのよいネギ油も自家製です。

・湯葉とキノコの炒め煮
 戻した板湯葉をキノコと合わせて炒めてから煮つめます。この板湯葉は国産、中国湯葉は厚く硬めで戻したり煮たりするのに時間がかかりますが、国産は薄くて短時間で柔らかくなります。

・手羽の香味蒸し
 手羽先を茹でて揚げて蒸すという手間のかかる料理ですが、短時間で味がしっかり染み込み冷めてもおいしい、中国料理の技術をフル活用。

・黄身の味噌漬け
 中華粥のおかずの定番といえばピータンや塩卵などですが、これらを手作りするのは時間と知識が必要。でもこの黄身の味噌漬けは短時間で簡単に出来てしかも美味。チョッとイクラのような濃厚な風味があります。


映像左:アサリ入り中華粥、
映像右の皿 上:湯葉とキノコの炒め煮、左下:手羽の香味蒸、右下:黄身の味噌漬け

☆  ☆  ☆

アサリの中華粥

材料
米 1合(180g)
塩 小さじ1/2
サラダ油 小さじ1
水 1.5-2L
アサリ 適量
あさつき(小口切り) 適量
ショウガ(千切り) 適量
ネギ油 適量(下記参照)

作り方
①米を洗い1時間以上水に漬けてからざるに上げる。塩とサラダ油を加えて混ぜる。
②鍋に水を入れ、沸騰したら米を入れて強火でかき混ぜながら1時間煮る。必要に応じて水を加える。
③お粥が炊き上がったらアサリを加えて加熱し、殻が開いたら塩・コショウ、ネギ油で味付けし、あさつきとショウガを散らす。

ネギ油の作り方
・サラダ油とラード各100ml、ネギの青い部分1/2本、玉ねぎ、ショウガ、ニンニク少量を熱して、ネギが濃い狐色になったら目の細かいざるでこす。

☆  ☆  ☆

湯葉とキノコの炒め煮

材料
湯葉 適量
キノコ(シイタケ、マイタケ、シメジなど)
サラダ油
ショウガ(千切り) 大さじ1
しょう油 大さじ2
塩 少々
砂糖 小さじ1
酒 大さじ1
水 200ml
ネギ油 大さじ1

作り方
①鍋にサラダ油を熱してショウガを炒め、湯葉とキノコを加えてさらに炒める。
②しょう油、塩、砂糖、酒、水を加えて水分がなくなるまで5-6分程度煮る。
③火からおろしてネギ油を振る。

☆  ☆  ☆

手羽の香味蒸し

材料
手羽先 8本
しょう油 大さじ1
片栗粉 大さじ1
サラダ油
ニンニク(みじん切り) 小さじ1
ショウガ(みじん切り) 小さじ1
オイスターソース 大さじ1
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
八角 1個
唐辛子 1本

作り方
①手羽を熱湯にくぐらせて、熱いうちにしょう油、片栗粉をまぶす。
②170-180℃の油で表面が狐色になるように揚げる。
③鍋にサラダ油を熱し、ニンニク、ショウガを炒め、オイスターソース、酒、砂糖、八角、唐辛子を加え、揚げた手羽を入れて混ぜ合わせる。
④③を耐熱容器に移しラップを掛け、蒸気の上がった蒸し器で30分程度蒸す。

☆  ☆  ☆

卵黄の味噌漬け

材料
赤みそ 200g
白みそ 100g
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ3
酒 大さじ1
ゆずの皮 1個分(オプション)
黄身 4-6個
用意するもの
底が平らな密封容器、ガーゼ2枚

作り方
①漬け床を作る。黄身を除く材料をボールに入れ良く混ぜ合わせる。
②漬け床の2/3を密封容器に敷き、ガーゼを1枚のせてくぼみを作り、黄身を並べる。
③もう1枚のガーゼを上から被せ残りの漬け床を重ねる。
④冷蔵庫で3-4日漬け込む。

注)漬け床は繰り返し3週間程度使える。



イングリッシュマフィン

2013-11-11 | クッキング


イングリッシュマフィンはフライパンで焼けるので簡単。
飽きの来ない素朴な全粒粉入りがわが家の好みです。

簡単レシピは以下のとおり。
映像はコーンミールの代わりにポピーシードを表面に振り、ダッチオーブンで有名なロッジ社のスキレットでこんがりと焼き上げています。

☆  ☆  ☆

全粒粉のイングリッシュマフィン

材料(6個分)
強力粉 150g
薄力粉 70g
全粒粉 60g
ぬるま湯 180g
砂糖 大さじ1.5
ラード 20g
イースト 小さじ1
塩 小さじ1/4
コーンミール 適量

作り方
①材料を合わせてよく捏ねる。
②生地が2倍程度に膨らむまで室温で1時間程度寝かせる(一次発酵)。
③生地にパンチをし、6等分して丸め、直径7cmになるように押しつぶす。
④生地の両面に霧吹きをしてコーンミールを付ける。
⑤生地が2倍程度になるまで30分程度寝かせる。
⑥フライパンに生地を置き片面ずつ狐色になる程度に数分焼く。

サリー・ラン・ロール

2013-11-09 | クッキング


今日のパンはサリー・ラン・ロール。
サリー・ランはイギリスのブリオッシュのようなバターたっぷりのパン。
イギリス西部の都市バースで最も古いSally Lunn Houseのティールームの名物ですが、これはアメリカ・ケンタッキー州ルイスビルのレストランRyeのレシピを参考に焼いたテーブルロールのサリーランです。
このレシピのポイントは中種法で生地にマッシュポテトを加えているところ。
これによりフワフワ・モチモチの食感です。

☆  ☆  ☆

Rye's Sally Lunn rolls
reference:Los Angels Tims | Food

材料
ジャガイモ(マッシュポテト)50g
中力粉 100g
ドライイースト 小さじ1
砂糖 20g
バター 40g+10g
牛乳 100ml
卵 1個
卵黄 1/2個(残りは仕上げに使う)
強力粉 120g
塩 小さじ1(プラス仕上げ)

作り方
①ジャガイモを茹でてマッシュポテトにする。マッシュポテト50gを計り取る。
②ボールに中力粉、イースト、砂糖を混ぜておく。
③小さなボールに溶かしバター40g、牛乳、マッシュポテトを加えスムーズになるまでかき混ぜる。
④②に③を加えてイーストが活性化するまで30分間置く。
⑤④に全卵と卵黄1/2を混ぜ、強力粉と塩小さじ1を加えてよく捏ねる。生地を油を塗ったボールにいれ、生地の表面にも軽く油を塗りラップをして生地が2倍に膨らむまで30分間置く。
⑥生地を12等分(1個約35g)して丸めベーキングシートに並べてラップをかぶせ、2倍に膨らむまで1時間置く。
⑦オーブンを190℃にセットする。
⑧バター10gを鍋で溶かして小さなボールに入れ、卵黄1/2個を加えて混ぜる。これを生地に塗り、その上から塩を振る。
⑨オーブンで約15-20分間焼く。



ミルクブレッド

2013-11-08 | クッキング


久しぶりにパンを焼きました。
ジャムの試食にも重宝する小さめのテーブルロール。

これはシカゴのおしゃれなレストランL20で人気のミルクブレッド。
生地を折り重ねて冷蔵庫で低温発酵させるのがコツ。
ミルクの香りのふわふわなテーブルロールのレシピは以下のとおりです。

☆  ☆  ☆

レストランL20(シカゴ)のミルクブレッド
Reference:Time Out Chicago

作り方(約20個)
強力粉 250g
砂糖 小さじ2+1/4
塩 小さじ1/2
ドライイースト 小さじ1/2強
牛乳 180ml 
無塩バター 50g
卵黄 1個


作り方
①卵黄を除く材料(砂糖小さじ1を除く)をボールに入れてこねる。カバーをして30分間室温で寝かせる。
②生地を30cm×10cmの長方形に延ばす。長い辺を3等分して重ねる。ラップをして冷蔵庫で30分寝かせる。
③ラップから出して再び30cm×10cmの長方形に延ばす。再度3等分して重ねラップをして冷蔵庫で30分寝かせる。これをもう一回行う(合計3回)。
④生地を厚さ8mmで1個が4-5cm角の大きさに切り分ける。
⑤切り分けた生地をベーキングシートに乗せ、霧吹きをして布巾などでカバーして1時間寝かせる。
⑥生地が膨らんだら卵黄に砂糖を溶かして少量の塩を加え、生地の表面に塗る。
⑦190℃のオーブンで表面が狐色になるまで8-10分程度焼く。

「新しいジャムの概念」というジャム

2013-11-06 | ジャム&プリザーブス


またまた新しいブランドを立ち上げてしまいました。
「NEW JAM CONCEPTIONS-新しいジャムの概念」というちょっと大げさな名前。
新しいフルーツの組み合わせによる新しいフレーバーのジャムを目指します。

その第1弾がバナナとレモンのジャム。
完熟のバナナをたっぷりのレモンジュースで煮込みました。
優しいバナナの甘味とレモンの酸味のミックスが今までにない味わいです。



新しいジャムのブランド名は言わずと知れたジャズピアニスト・Bill Evansのファーストアルバム"NEW
JAZZ CONCEPTIONS"(1956)のもじり。
彼の若々しい演奏はすでにその後の片鱗を伺わせます。
曲は後のヴィレッジバンガードのライブ(1961)で有名になった"Waltz For Debby"。

Bill Evans - Waltz For Debby

クイーン・ハーベスト・ソングブック - Silver Threads and Golden Needles

2013-11-04 | ミュージック


カントリーサイドにログハウスを立ててキルトを飾る。
そんな思いでログハウスの建設前から始めたキルトは10年以上になります。
すでにログハウスの壁面などを飾るには十分なキルトは出来あがり、冬のキルトシーズンも最近は結構多忙で大作はひとまずお休みです。

映像は一番のお気に入り、居間に飾ってあるドレスデンプレート・パターンのベッドカバー・サイズのキルト。生地は主に1930~50年代にアメリカで作られたフィードサック(穀物袋)です。



カントリーサイドのキルトに掛けて、カントリーの名曲「銀の糸と金の針-Silver Threads and Golden Needles」。フィードサックと同時代に作られたこの曲のファーストレコーディングは1956年、当時大人気のワンダ・ジャクソンです。
大金持ちの彼氏の浮気(?)に対して「私の愛はお金では買えないし、銀の糸と金の針でも繕うことは出来ないわ」と強気に歌うリンダ・ロンシュタットのカバーでも有名。若い彼女がカントリー・ロックで小気味よく歌い飛ばします。

Linda Ronstadt In Atlanta 1977 Silver Threads and Golden Needles