ホームを離れて行った
僕はまだ終電まで何本もある
自分の路線を疎ましく思った
僕の方が早く
終電になればよかったのに
そうすれば僕は
君の電車に
乗り込んだかも知れない
いや
僕はそんなことはしなかったろう
僕はきっと
夜の街を孤り
歩いて帰ったろう
凍える夜に
誰にも告げられない
愛着を抱きながら
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